2015/01/27 アンデッドの戦長 - Card of the Day -今日の1枚-

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アンデッドの戦長/Undead Warchief

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  『時のらせん』の再録はなかなかに渋いものを重点的に取り扱っていた__当時もそう思ったし、今見返してみてもそう思う。いくらお祭り・同窓会的セットと言えど、各時代で活躍しまくったカードを全員集合させても悲惨極まりないことになってしまうのは目に見えている。適度なパワーバランスで、バリエーション豊かなカードが一堂に集結するのが望ましい。ということで実に渋い、激渋カード達が還ってくることになった。その中に個人的なお気に入りがいて、それはそれは嬉しかったものだ。《アンデッドの戦長》である。

 4マナ1/1という一見ビビっちゃう貧弱ボディに見えて、珍しく自身の能力で強化されるロードなので一安心。しかも+2/+1と破格のサイズアップだ。4マナ3/2ならば、まあまだ許せるレベルである。大事なのは本人ではなく、周りのゾンビが大きくなること。パワー4の《墓所這い》がカミカゼアタックを毎ターンしかけてきては耐えられるデッキの方が少ない。そして、パワーを上昇させる味方を後からどんどん展開しやすい様に1マナコストを軽くするという魅惑の能力付き。《ゴブリンの戦長》とサイクルを形成しているだけあって、アンコモンであったとは思えない優れたロードである。

 《生命散らしのゾンビ》《アンデッドの王》《死の男爵》《アスフォデルの灰色商人》と、マナが安くなることで嬉しいゾンビは沢山いるものだ。これらをゾロゾロと並べると、黙示録の日を迎えたようで非常に楽しいことこの上ない。…と思うのは僕だけじゃないと信じている。皆ゾンビ好きでしょ、大丈夫隠さなくて良いから。モダンでデッキを組んで遊ぼうじゃないか。オンスロート期のスタンダードでも決定力の高さから「ゾンビ召集」でズラリと並んだ雄姿をよく目にしたものだ。

 「ゾンビの戦長」ではなくアンデッドのそれであるのは、単に語感の問題であろうか。マジックにおいてはアンデッド=ゾンビであるため、特別これらを呼び分ける必要はないのだが…まあなんとなくなんだろう。タイプとしてはつぎはぎ系ゾンビで、しかもパーツに損傷は腐敗は見られず血色も比較的良い。「死にぞこない」というよりは組みなおされ別物になった死者、というところだろう。

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