2015/01/29 奇妙な収穫 - Card of the Day -今日の1枚-
タグ:Card of the Day, オンスロート, 奇妙な収穫奇妙な収穫/Weird Harvest
《出産の殻》、禁止。そらそうだ。《宝船の巡航》《時を超えた探索》を締め出すのであれば、一強になってしまうだろう《出産の殻》もセットになろうというもの。《包囲サイ》を招き入れたことで、なんとなく《台所の嫌がらせ屋》をサイに繋げて《修復の天使》でブリンクして勝てるデッキになってしまった。まあ毎回の禁止改定で「今度こそアウト」と言われ続けたカードだったし、長きに渡って頑張った方だと思う。お疲れさん。
で、その後釜…前回の《怒鳴りつけ》と内容は重なるけど、「スポットが当たるかも知れなくもないんじゃないの?」な1枚をご紹介。《奇妙な収穫》。古くは『オンスロート』が初出のカードだ。GGXというマナコストで、各プレイヤーはX枚クリーチャーをサーチして手札に加えるというソーサリーだ。かつての《繁栄》を緑にしたらこうなった、そんな感じの1枚である。《繁栄》は対戦相手もドローするということで一見弱いカードだったのだが、結局のところ自分のターンでこれで得たアドバンテージを消費しきってコンボを決めれば勝ち、という強力な1枚だった。というわけで、この《奇妙な収穫》も同様に使われた経験がある。それもただのドローではなくサーチなので、クリーチャーを用いたコンボにおいては確実性が非常に高く信頼のおける1枚となっている。
実績としてはスタンダード現役時(第9版)では「禍我シュート」、エクステンデッドでは「親和エルフ」、それらのデッキで決め手とそれに繋ぐエンジン、サイドボードの1枚とあらゆるものをサーチ出来るカードとして存在感を示したものだ。ただし逆の観点から見ると、マナがかかるのもまた事実であり、しかもサーチした上で展開まで繋げなければならない。1枚サーチするだけでも3マナは食ってしまう。
比較すべきカードは《召喚の調べ》で、調べの場合打ち消されてもただの1:1交換だが、《奇妙な収穫》X=1で唱えてからサーチしたクリーチャーを打ち消されてしまうと、対戦相手が1枚サーチした分明確に得しているのだ。この挙動、かかるコストはクリーチャーのマナコスト+3マナと両者同じであることを含めて考えると両者の特色が大きく出てなかなかに面白い。《奇妙な収穫》には《召喚の調べ》が逆立ちしたってたどり着けない複数サーチが可能なことを、今一度強調しておこう。
というか、両者使ってデッキが組めないだろうか。「親和エルフ」チックなものを目指したいなぁ。…《クローサの拳、バルー》?