快楽殺人の暗殺者/Thrill-Kill Assassin

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Card of the Day -今日の1枚- 2015/03/11

快楽殺人の暗殺者/Thrill-Kill Assassin

快楽殺人の暗殺者/Thrill-Kill Assassin

快楽殺人の暗殺者/Thrill-Kill Assassin

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またラクドスか。またです。申し訳ない。「殺すというウィーク」、他者を殺めることに特化したカードを紹介すること、それ即ち、ラクドス教団への道なのである。

 

このギルドはギルド創設者であるラクドスが男一代で築き上げたものであるが、結局のところこの暴君に惹かれた者達がラヴニカにはそもそも存在していたということだ。殺戮の化身であるラクドスの自由気ままに生きる様を観て、自身の内に眠る殺すという本能を開花させる者は後を絶たない。

 

何故そう言えるかって?殺すためなら自身も死んでも良い、そんな刹那的な生き方をする連中がいるこの教団に属するものが、どれだけ自爆や逮捕をされてもいなくなるということがない事実。これが雄大に物語っているよ。都会の生活で蓄積されたドス黒く重たいものを吐き出す術を見つけた者が、今日もまた一人...。

 

 そんな堕ちたるラヴニカの住人の一人かもしれない、《快楽殺人の暗殺者》を紹介しよう。2マナ1/2接死。《チフス鼠》の性能が当たり前となった現代では、比較してタフネスが1大きいだけというのは物足りなく見えるかもしれないが、リミテッドでは十分に戦力。昔はこれよりも遥かに重い連中がパワー2とかで接死にあたる、接触戦闘後に破壊するという誘発型能力を持っていたもので...それに比べりゃ随分使える方だ。

 

 1/2接死だと基本は壁役だ。殴りに行っても「1点なら」とプレイヤーのボディで受けられることがほとんどであるため、アタッカーには向かない。今は攻めたいのに...そんな状況でこのカードを引いたのならば、オプションを行使してやれば良い。

 

"解鎖"は、それを持つクリーチャーが戦場に出るに際し+1/+1カウンターを置いても良いよ、ただしこの能力を持つクリーチャーに同カウンターが置いてある場合、それらはブロックに参加できないよ、という能力。防御をかなぐり捨ててアタッカー一本として生きるならば、ラクドス様の加護が得られるぞと。

 

実際、どういう理屈でサイズが上がってるんだろうな。鎖から解き放たれる...精神的に、あるいは肉体的に?古代マヤの戦士のように興奮剤のようなものを用いているとしたら面白いな。

 

ともかく、2マナ2/3ならアタッカーとしては悪くない。2ターン目に飛び出て、以降は相手が何を展開してこようが殴り続けられる。リミテッドのみならず、構築シーンでも人間シナジーを持ったデッキや、黒い中速デッキなどでいぶし銀の活躍をしていたものだ。

 

 リミテッドでは、これを"解鎖"して出したところに《刺し傷》を貼られて、文字通り「為す術」がなくなって負けるということもちょくちょくあった。『ラヴニカへの回帰』×3ドラフト、久々にやりたいなぁ。


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