殺戮の波/Killing Wave
タグ:Card of the Day, Killing Wave, MTGシングル, アヴァシンの帰還, 岩SHOW, 殺戮の波Card of the Day -今日の1枚- 2015/03/10
殺戮の波/Killing Wave
やっぱり「殺す」色と言えば黒なんですよ。最近は他の色にもややゴア描写も含んだ殺しの呪文が増えてきたように思うが、やっぱり本家本元は黒なんですわ。
肉体を腐敗させるのもしかり、魂を粉砕するのもしかり。命を奪うのは、黒の特権。黒の殺しが一番綺麗なんですよ、矢を撃ったり獣にド突かせたりっていうのはスマートじゃあない。その点、リリアナ姉さんはよく解ってらっしゃる。リリアナ姉さんの殺しのテクニックの中でも、最上級はこの《殺戮の波》じゃないですかね。
お腹いっぱいの冒涜成分で構成されているイラストがたまらない。天使が骨まで腐敗し分解されている...神聖な存在だと思っていた彼女達も、肉を消し去れば残るのは羽の生えただけの人骨。わかっちゃいるけど認めていなかったアヴァシン教徒もいたことだろう。彼らに現実を見せつける。あぁ、黒い。たまらない。
カードとしては、所謂「相手に選択肢がある」シリーズになる。基本的に弱い・使えないカードが大多数を占めるこのシリーズの例に漏れ...て、このカードはなかなかに強力。
X点のライフを失うのか、クリーチャーを破棄するのか、1体ずつにその2択を迫ることが出来る。これ、コントロールで使う分にはライフを払われてそれでオシマイ、だけども、ビートダウンで使う分には効果的。ブロッカーどけばその分アタックが通るし、護るために残してもライフは失っている。効果的に用いるならば、自身のクリーチャーも「死んでOK」とテキストに書かれているものを使うのがベストだろう。
特に《ゲラルフの伝書士》《墓所這い》といったカードを備えるゾンビ系デッキとの相性はピカイチ。ここに《血の芸術家》が絡むと...もはや、何点のライフを失わせることが出来るのかはわからない。純粋な除去というよりは、フィニッシャーと言った方が良いのかもしれない。
フレイバーで「天使なんて大嫌い」とカワイイ台詞を披露するリリアナ姉さん。大嫌いな天使の中でも、この呪文の天敵である《鷺群れのシガルダ》には中指の一本や二本ではすまない怒りと憎しみ、殺意を抱いているのだろう。