ゴブリンの突撃/Goblin Assault

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Card of the Day -今日の1枚- 2015/04/14

ゴブリンの突撃/Goblin Assault

ゴブリンの突撃/Goblin Assault

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 ゴブリンほど貫いている部族もないだろう。Pete Venters氏がそのルックスとファニーなキャラクターを確立してからは、この部族はあらゆるセット・あらゆる次元において「ゴブリンらしさ」を貫いている(メルカディアのヤツらでさえ、偉そうにしている感が実にゴブリンらしかった)。マヌケでアホで狡猾で、粗暴でクレイジー。どこか愛嬌がある、そんな素敵なゴブリン達は、僕のように長年親しんでいるオールド・プレイヤーにも、最新セットからデビューしたというルーキー・プレイヤーにも等しくそのキャラクターを全開にして向かってくる。『タルキール龍紀伝』のストーリーなんかを見ていても、ゴブリンは初対面でもガンガン話しかけてくるようで、4月から新生活の始まった人達もその姿勢は見習った方が良いのかもしれない。姿勢だけ、ね。

 

 そんなゴブリンのグイグイ来る感じを表現しきった1枚が本日紹介する《ゴブリンの突撃》。出た当初、このカードは多くのプレイヤーに「赤い《苦花》きた!」と評価されていたものだ。僕も、見たまんまそうだと思った...。《苦花》より重い3マナであるが、飛行を持たない代わりに速攻持ちのゴブリントークンをライフルーズなしで生産する。かなり良さそうに見える...でしょ?しかしながら《苦花》との決定的な差は、これがどう使っても防御用のカードとしての役目を果たさない事、完全攻撃特化型な1枚であるという点だ。

 

 何せ、全てのゴブリンに攻撃強制というデメリットが付随している。完全に前のめりなデッキならばこれは些細なことだろうが、そうでないデッキではこれは扱いにくい1枚となってしまうことだろう。毎ターン、2/2が突っ立っているだけで完封されてしまう3マナのエンチャントって、流石にお荷物だ。使うならば、そうならないように火力などの除去をしっかり積んだり、ゴブリンであることを活かした構築で臨みたい。

 

 このカードが登場して6年後、大方のプレイヤーがその存在も忘れた頃...これと同じ能力を持つクリーチャーが登場した。皆さんご存知、《ゴブリンの熟練扇動者》だ。《ゴブリンの突撃》とほぼ同じ能力に加えて、自身がクリーチャーであるという点も除去耐性は落ちているが、攻撃しているゴブリン1体につきパワーが1上昇するという打撃力の高さでカバー...というか完全に上回ってるってぇ!使われまくって高騰する...使われるとは思っていたが、「環境のスター」となるとはさすがに読めなかった。《ゴブリンの突撃》が果たせなかった分の活躍を加えても、まだまだお釣りが出るレベルじゃないか。


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