黒は赤に次いで全体除去が多いカラーです。 タイニーリーダーズでは自然と小型クリーチャーがメインになりますので、これらのカードで殆ど場を一掃できます。 中でも特に強力なのが《黒の太陽の頂点》。X=3程度で場を壊滅できますし、ライブラリ枚数が少なくハイランダー構築というタイニーリーダーズの特性上、山札に戻る効果が非常に頼りになります。 普通なら重くて使いづらい強行軍も、X=3で全てのクリーチャーを破壊できます。
・《コジレックの審問》
タイニーリーダーズではマナコスト3以下のカードしか入れられませんので、このカードは《思考囲い》を超える性能の手札破壊となります。 また手札破壊呪文は多人数戦よりも一対一のゲームのほうが強力に働きます。黒の基本カードと言えるでしょう。 もちろん《Hymn to Tourach》など、他の手札破壊も強力です。
・《燻し》
タイニーリーダーズでは3コスト以下のクリーチャーしか出てこないわけですから、好きなクリーチャーを何でも破壊できる万能除去となります。 黒の単体除去は他にも高性能なものが多いですが、《燻し》は中でも極上の除去カードです。
・《闇の腹心》
ただでさえ強力なクリーチャーですが、タイニーリーダーズでは最大でも失うライフは3点、しかも初期ライフ25ですので通常の構築以上にリスクが低いです。
・《苦花》
有名な、そして悪名高い2キルカード。 もちろんタイニーリーダーズでもただ強です。 勝手にクリーチャーが出てくるので、生け贄シナジーも組みやすいでしょう。
・《夜の咆哮獣》
デ、デカぁぁぁい説明不要ッ!! 元祖《ルアゴイフ》と違って3マナなのでデッキに入れられるのは大きいです。 授与のモードも、実質4マナスペルなので3マナのカードオンリーの環境では相対的に強力です。
・《墓所のネズミ》
Pauperで有名な、全体除去能力を持ったクリーチャーです。 タイニーリーダーズでももちろん強力です。 普通に使っても強いですが、装備品などでネズミ自身のタフネスをあげたりプロテクションを与えてあげたりすれば、脅威の殺戮マシーンへと変貌します。
・《グール・ドラズの暗殺者》
レベルアップ・クリーチャーは、コストは軽いのにマナさえ注げば大型生物として運用できるので、タイニーリーダーズではかなり強力です。 中でもこの吸血鬼の支配力は驚異的で、レベルアップしてしまえばほとんどの生物を虐殺し、さらに本体のサイズで速やかにゲームを制圧してしまうでしょう。 『エルドラージ覚醒』リミテッドでも最強のボムの一枚に数えられる悪夢のカードでしたが、タイニーリーダーズでもその支配力は衰えていません。
・《疫病媒体》
除去能力を持った生物ですが、起動コストの重さから使いづらいカードでした。 ですがタイニーリーダーズでは軽い生物しか出てこないので結構使いやすく、マナさえあればたくさんの生物を除去することが出来ます。
・《屍の原形質》《恐怖の波》
マナコストを参照して全てのクリーチャーを破壊していくカードです。 悠長ではありますが、最大でもコスト3までしか存在しないタイニーリーダーズでは普段よりも強力な効果を発揮するでしょう。
・《生命吸収》《魂の消耗》
本来重いカードを入れられないタイニーリーダーズに置いて、マナコストにXを含む呪文は一種の抜け道であり裏ワザです。 先に紹介した黒の太陽の頂点など、黒のX呪文はいくつかありますが、これらドレイン呪文も非常に強力です。
・《思考の粉砕》
強力な手札破壊呪文で、殆どの場合一撃で相手の手札を全て破壊してしまいます。 これもタイニーにおけるX呪文ならではの強さを持った、裏技的カードです。 ドロー呪文を多用するコントロールデッキに対しては一撃で致命打となるでしょう。
・《禍々しい協定》《占骨術》
《思考の粉砕》と真逆でこちらはXドローカードで、もちろん強力です。 相手がビートダウンデッキの場合はライフロスに気をつけたほうがいいですが、なぁにライフは一点あればいい! 逆に、《禍々しい協定》はトドメの一撃としても使えます。
・《不敬の命令》
『ローウィン』の命令サイクルの中で、黒の命令だけがタイニーリーダーズで使用可能です。 効果はどれも強力で、特にクリーチャーデッキではすべての能力を余すところなく使いこなすことが出来るでしょう。
・《死の雲》
ゲーム全体に凄まじいインパクトを与える大破壊カード。 これを使う際は、エンチャントやアーティファクトを多用して自分が先に立ち直れるようにするのが基本です。 扱いは難しいですが、タイニーリーダーズで使用可能な全カードの中でも、指折りのド派手で強烈な大呪文です! かつてのスタンでの「るつぼクラウド」のように《世界のるつぼ》を使ったり、アーティファクトやエンチャントを並べたり、あるいは不死クリーチャーなどの死んでも場に残る生物を使ったり、はたまたジェネラルをこれの次ターンに繰り出したり、使い道は色々考えられます。
・《湿地での被災》
"キッカー"や"奮励"といった追加コストで効果を拡大できる呪文も、実質的には3マナ以上のコストを持つスペルのような感覚で使えます。 中でもこの《湿地での被災》は非常に強力な呪文、黒い《忌むべき者のかがり火》とでも言うべき代物です。 普通に2マナで使っても悪い効果ではなく、使いやすい除去呪文です。
・《ファイレクシアの闘技場》《地下世界の人脈》《闇の後見》
ドロー加速エンチャントです。 ネクロポーテンスは禁止カード指定されていますが、これら後輩たちも十分に強力。 どれも使いやすく、《闇の腹心》より除去されにくいのが魅力です。 《闇の後見》も腹心同様に、通常よりもリスクが下がって使いやすくなっています。
・《Withering Wisps》
『アイスエイジ』のカードで、見慣れないカードかもしれません。 効果はほぼ《黒死病》で、デッキ内の《沼》をすべて《冠雪の沼》にしておけば不自由はありません(能力の起動回数が《冠雪の沼》の枚数分が上限なため)。何より《黒死病》と違って3マナなので、デッキに入れることが出来ます! 小型クリーチャー戦がメインになるタイニーリーダーズで《黒死病》の制圧力は勿論強力です。こちらは再生クリーチャーを用意するなどして維持すれば、勝利はたやすいでしょう。
・《繰り返す悪夢》
統率者戦では禁止カードに指定されていますが、タイニーリーダーズでは禁止解除されているカードです。 確かに巨大クリーチャーを踏み倒して出したり、それらの持つ強力なCIP能力を使いまわすことはできませんが、3マナ以下でも有力なCIP能力を持つクリーチャーはいます。 特に黒はアドバンテージ系のCIPクリーチャーが多く、《貪欲なネズミ》や《騒がしいネズミ》、《ファイレクシアの憤怒鬼》や《骨砕き》などを回しているだけでアドバンテージが取れます。
・《引き裂かれた記憶》《ディミーアの策謀》 "変成"カードです。 《Demonic Tutor》が禁止カードに指定されていますので、特定カードをサーチするなら代わりにこれらのカードを使うことになります。 言うまでもなく、ハイランダー構築で特定のカードにアクセスできるサーチカードは非常に便利で強力です。 《引き裂かれた記憶》は墓地対策カードなので、相手によっては通常モードでのプレイもありえるでしょう。 《Grim Tutor》という強力なサーチカードもありますが、非常に高額です......。
・《悪魔の意図》
追加コストに目を瞑れば、なんと《Demonic Tutor》と同じ効果です。 クリーチャーデッキなら生け贄を用意するのも問題ないでしょう。 使いこなせるデッキでは強力な一枚になります。
・《ファイレクシアのトーテム像》
使いやすいマナアーティファクトで、最終的にはフィニッシャーにもなります。 コントロールデッキのアタッカーとして入れておくといい感じに働きます。
・《ヴェールのリリアナ》
何か説明が必要? 最強のPWが使える、こんなに嬉しいことはない......!
・《汚れた契約》
黒い《渦巻く知識》......は流石に言いすぎですが、中々に良質なドローサポートです。 特にハイランダー構築となるタイニーリーダーズでは、普通の構築よりもずっと使いやすい。 同名カードの条件で引っかかってしまうのは基本地形だけという事になります。
・《ヨーグモスの意志》
全てのMTGのカードの中で最も凶悪な一枚に数えられるカードです。 タイニーリーダーズでは多くのマナを引き出すことは難しいですが、黒なら後述の《陰謀団の貴重品室》などを使えばそれも克服できます。 普通に使っても、本来1枚しか入っていないカードを墓地から使いまわせるのはそれだけで魅力的です。
・《過去の受難》
墓地対策兼、Xドレイン呪文です。 墓地対策なら《虚無の呪文爆弾》、ドレインなら《魂の消耗》など、より使いやすいものはありますが、その両方が合体しているならお買い得です。
・《陰謀団の貴重品室》
黒いデッキならではの強烈な土地です。 タイニーリーダーズでは大量マナは意味無いように見えますがそんな事はなく、実際多ければ多いほどいいです。 先に紹介したX呪文のプレイに当てるのもいいですし、何度も統率者をプレイできるようになりますからね。 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》や《ヴェズーヴァ》、《さびれた寺院》などとのシナジーで、さらに強烈にマナ加速していくことが出来ます。
・《ヴォルラスの要塞》 強力な起動型能力を持つ良いランドです。 CIP能力を持った生物を何度も使いまわすといい感じです。
・《Dystopia》《非業の死》《美徳の喪失》《死の掌握》《ストロームガルドの陰謀団》
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