アッシェンムーアの抉り出し/Ashenmoor Gouger

タグ:, , , , , ,

Card of the Day -今日の1枚- 2015/05/13

アッシェンムーアの抉り出し/Ashenmoor Gouger

アッシェンムーアの抉り出し/Ashenmoor Gouger

アッシェンムーアの抉り出し/Ashenmoor Gouger

今日の1枚のこのカードの購入ページはこちら
 

僕らが常に求めるのは3マナのアタッカーだということを知ったのは、まだ学生だった頃である。『ローウィン』では《レンの地の克服者》《メドウグレインの騎士》というこれまでとは一線を画す2マナのアタッカーが登場し、皆これらのカードパワーに酔いしれることとなった。『モーニングタイド』の《苦花》も2マナのアタッカーと呼べるかもしれない。

 

勿論、流行り物を使いつつも抗いたい気持ちが僕の中には湧き起った。なんというか、昔から3マナのクリーチャーが好きで...《ファイレクシアの抹殺者》がその趣向の起源であることは確かだ。1ターン目、ハンデス。2ターン目相手のクリーチャーを除去orハンデス。3ターン目にこちらもクロック設置...至高の流れだ。

 

そして『シャドウムーア』にて、遂に期待に応えてくれる1枚が登場した。というわけで、「モダンマスターズ2015年版」発売日まで続く僕の個人的に好きなモダマス再録カードランキング、第8位は《アッシェンムーアの抉り出し》!名前、イラスト、デザイン...どれも琴線にピンピンピーンと響いてくる、素敵なカードだ。

 

前述のように、3マナでガシガシ殴っていけるクリーチャーを求めていた僕のようなプレイヤーには僥倖の1枚であった。3マナ4/4という秀でたマナレシオ。能力はブロックに参加できないというデメリットではあるが、そこは気にしない。前のめりに生きる姿勢にブロックは必要ない。黒単or赤単or赤黒でしか用いることのないカードであることは、赤黒ハイブリッドのトリプルシンボルから明白。これらの色のデッキならば、相手の攻め手を受ける必要は全くなく除去し続ければいいだけの話。

 

そんなわけで、3ターン目に出したコイツで5回殴って勝つ、という赤黒デッキを作ったりしたものだ。当時の基本的な除去だった《名も無き転置》や《火葬》単体では除去出来ず、上述の2マナのカード達に一方的に討ち取られることもなく(《レンの地の克服者》だけは接死で相討ち。除去ってね)、ボコボコ殴っていける素晴らしいカードだ。

 

相手の《炎渦竜巻》は効かないということは自身の《硫黄破》でも落ちずに更地を殴りに行けるということだ。黒であるために《恐怖》系の呪文すら手出しが出来ない...振り返ってみると、時代と噛み合い過ぎである。同期の桜(同セットのハイブリッド・トリプルシンボル3マナ生物サイクルを形成する仲間の意)であり、非常に多くのプレイヤーに愛された《台所の嫌がらせ屋》に対して人気では落ちるものの、ぶつかり合った場合は一方的に討ち取ることが出来る。本当に良いカードだ。

 

スタンダード落ちしてからしばらくは忘却の彼方へ旅立っていたが、最近のセットのカードとは相性が良い。『テーロス』の信心しかり、『タルキール覇王譚』の戦士シナジーしかり。いろいろと好条件が揃っている1枚なのだ。『モダンマスターズ』での《台所の嫌がらせ屋》と入れ替わりで登場した抉り出しは、果たして世界3か所同時GPで活躍できるのか?某寄生生物漫画のラスボスの「俺にとっては戦いこそが...!」というセリフを髣髴とさせるフレイバーも、男の子の心を熱くしてくれるものだ。


Card of the Day 過去のカード一覧(2015.11.19~)