飢餓の声、ヴォリンクレックス/Vorinclex, Voice of Hunger
タグ:Card of the Day, MTGシングル, Voice of Hunger, Vorinclex, 岩SHOW, 新たなるファイレクシア, 飢餓の声、ヴォリンクレックスCard of the Day -今日の1枚- 2015/05/25
飢餓の声、ヴォリンクレックス/Vorinclex, Voice of Hunger
飢餓の声、ヴォリンクレックス/Vorinclex, Voice of Hunger
ここ2週間に渡ってお届けしたのは、「やったぜ俺たちモダマス再録組」なカード達。ならば、今週お届けするのは...言うなれば正規軍に対する反選手会同盟、モダマス2015にお誘いの声がかからなかった連中だ。
「俺はそう簡単に再録されないってぇ!悔しかったら古いパック剥いてみやがれコノヤロー!」と言わんばかりの無頼の徒、一匹狼達。どれもこれもシブいカードになってしまうが、最後までお付き合いいただければ...。
本日は切り込み隊長、《飢餓の声、ヴォリンクレックス》が堂々登場だ。新ファイレクシアの5色それぞれの派閥のお偉いさん、法務官。決して仲が良い訳でもなく、足並みが揃わない個性的な彼らは、それぞれがキャラが立っていてとても魅力的な存在である。そのサイクル中の1体、緑の派閥「悪意の大群」を率いるのがこのヴォリンクレックス。仲間内からは脳筋扱いされているが、グリッサを「完成」させ腹心としている手腕は大したものである。
カードとしては、ヘビー級揃いの法務官サイクル中、マナコスト2位・サイズ1位の8マナ7/6という巨躯の持ち主。緑のファッティお家芸のトランプルもしっかり搭載している。ただ、それだけじゃあ遥かに上回るアタッカーはいくらでもいるもので、とてもじゃないがこれだけでは派閥の長とは言えないスペックだ。
なので、オマケとは言えないレベルの能力をしっかりと所持している。そもそも法務官サイクルは、それぞれ自分にとって有益・相手にとって有害な対となる能力を2つ有している連中だ。ヴォリンク様も強烈な能力をお持ちの様で。
有益能力:マナブースト。自身の土地が生み出すマナが倍に(厳密に言うと1マナ追加で生み出す)。ヴォリンク様が戦場にいらっしゃるということは、マナクリーチャーがいたとしても少なくとも5枚は土地が並んでいるだろう。
次のターンが無事に返ってくれば、溢れ出るマナでなんでも出来るぞ。僕は「ケッシグ」という土地を伸ばしまくるデッキにこのお方をなんとなく積んでいたことがあったが、《ケッシグの狼の地》1枚でパワー+20とか普通にやってて吹いたもんだ。
有害能力:マナロック。対戦相手の土地がマナを出すために寝かされるたびに、その土地は次のアンタップで起きなくなるという呪いをかける。
これを出した返しで相手がアクションを起こす・例えばヴォリンク様を除去しても、そのために寝かせた土地は1ターン起きることがない。うまくハマれば、相手の1ターンを丸々奪うことが出来、さながら《Time Walk》。
攻防一体だが大味すぎるこの能力が最大限に生きるのは「モミール・ベーシック」という純粋なる闘争力が試される戦地。8マナ起動でこのお方が登場すれば、続くターンに15マナでマジックの歴史上最大最強のあやつで空を覆うことが出来るだろう。...まあハズレのワームが出ても、マナが止まってしまう相手には十分な脅威じゃて。