ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar
タグ:Avenger of Zendikar, Card of the Day, MTGシングル, ゼンディカーの報復者, ワールドウェイク, 岩SHOW, 統率者2013Card of the Day -今日の1枚- 2015/06/11
ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar
ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar
「アベンジャーズ・ウィーク」も残り半分。ノリノリで筆が進んでしょうがない。アメコミ大好きおじさんの血が騒いでいるのだろう。
ひらたくひらたーく言えば、ヒーロー達が一堂に集結したチーム/ユニットがアベンジャーズだ。マイティアベンジャーズとかダークアベンジャーズとか派生形もいろいろあって、この辺はマジックのデッキっぽさも感じられる。何にせよ、皆で巨悪に立ち向かう姿を描いた物語だ。
その点から見るに、《ゼンディカーの報復者》ほどアベンジャーズ感溢れるカードは他にないだろう。「Avenger/報復者」をその名に冠しているカードの中でも、トップクラスで使用された実績ある1枚であり、Best Avengers賞を個人的にも送りたい。
7マナ5/5と、マナには見合わないサイズながら、強烈な誘発型能力を2つ併せ持っている。戦場に出た時に、自身がコントロールする土地の数と同数の0/1植物トークンを呼び出す。
まさしく「Avengers Assemble!」、5/5のリーダーに点呼をかけられ、ワラワラと同胞が集まってくる。カード1枚でパーマネントを二桁枚数生み出せる可能性がある、というのはそれだけで素晴らしい。「でも、0/1なんでしょ?チャンプ要因だけじゃな~」と思うのは早合点。強烈な誘発型能力が、「2つ」あるからね。
第2の能力は、この親玉が居る状態で自身の戦場に土地が出ると、全ての植物に+1/+1カウンターが乗る、というもの。
自分で出したトークンを、自分で育てることが出来る。土地7枚揃えて唱え、次のターンにセットランドした場合...このカードの打撃力は7マナ12点ということになる。しかも、そのセットした土地がフェッチランドだったら...19点叩き込める。めちゃくちゃ優秀なフィニッシャーなのである。
対戦相手がこれを出してターンを返してきたならば、何はともあれまずは植物を根ごと焼き払った方が良い。この共生関係にある2種を引き離すことが何より求められる。ここで、本体のエレメンタルを除去した場合、若干のリスクを背負うことになる。
2体目の報復者を叩きつけられた時、残るトークンがパンプアップして殴りかかってきてしまうのだ。もし《破滅の刃》《紅蓮地獄》と手札にありどちらかしか行動できないという制限がある状況では、焦土作戦がオススメ。とは言っても、こういう読みが裏目るのもまたマジックなんだが。
構築では「ヴァラクート」の定番フィニッシャーとして大活躍。「緑単エルドラージ」でもトークンを《エルドラージの碑》の維持コストにあてつつ、それらが飛行を持って殴ってくる光景はシュール極まって大好きだったものだ。最近ではMOのキューブドラフトで揺るがぬ地位を誇っている印象が強い。
一度経験したのは...対戦相手の戦場に《パーフォロスの槌》が出ている状態でこの報復者が着地、まだまだライフに余裕があった僕は返しのターンでの勝利を確信。すると、《欠片の双子》がこの報復者に貼り付けられ、さらにフェッチランドをセット→起動と動かれて12体ほどの4/5に襲い掛かられて粗挽きミンチになった時は、思わずお布団に入って静かに目を閉じたものだ。