http://coverage.mtg-jp.com/ptdtk15/decklist/014694/より引用
ただ、これを"100枚"に選ぶのは、正直ナンセンスでした。 元々の評価も高かったですし、順当に活躍したなーと言う感想ですね。
・1000枚買え!!!!!!!!
《《岸砕きの精霊》》 |
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結果×
おお・・・どうしてこうなった。 石を・・・石を投げないで下さい!
と、言う事で大大大大ハズレとなってしまった1000枚枠、《岸砕きの精霊》。 敗因は青単信心が復権出来るほどのカードプールでは無く、必然的に《岸砕きの精霊》が採用されるデッキが存在しなかったことでしょうか。
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この枠で《龍王オジュタイ》か《棲み家の防御者》を記していれば今頃ドヤ顔だったのに・・・トホホ。
と、言う事で反省会はこれにて終了! 気を取り直して今回の評価枠をしていきたいと思います!
【2】 マジック・オリジン編
・1枚買う
《光り葉の選別者》 |
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戦場に出た時に、パワーとタフネスが異なるエルフでないクリーチャーを対象として破壊する、今までに無かった能力を有しているクリーチャー。 スタンダードで、これの対象になるクリーチャーは |
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そう、アブザンコントロールに入っている主要カード群! メインボードは素のスペックだけでは及第点とは言えないので採用し辛いですが、サイドボードでは対アブザンキラーとして、黒絡みのデッキでは間違いなく検討される1枚でしょう。
・2枚買おう。
《森林の怒声吠え》
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場に出た時にライブラリーから3マナ以下の伝説でない緑のクリーチャー・カードを場に出せる豪快な能力。 "伝説でない"クリーチャーの為、同エキスパンションのパワーカードである《巨森の予見者、ニッサ》をサーチ出来ないのは残念ですが、それでもやはり選択肢のあるカードは強力でしょう。 |
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《クルフィックスの狩猟者》のような盤面に関係なくただ強いクリーチャーは勿論の事、《再利用の賢者》や《スズメバチの巣》などのニッチなカードをメインボードに1枚採用して、それらにアクセス出来ることはデッキに柔軟性を持たせます。
これから新しいエキスパンションが出るにつれて相性の良いカードも増えるでしょうし、期待大の1枚です。
・4枚揃える
《巨森の予見者、ニッサ》 |
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対処しなくてはいけない《国境地帯のレインジャー》が弱いわけがない! ...とは、基本地形の《森》しかサーチ出来ない点を考えると少し言い過ぎな気もしますが、"デッキを安定させながら後半脅威となるカード"なので間違いでも無いでしょう。三色デッキに入れるのであれば、一定数の《森》をデッキに組み込むことを検討しなければいけませんが、前環境のアブザン大変異のようなデッキにすんなり入る1枚かと思います。
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《クルフィックスの狩猟者》との相性は特筆すべき点です。 《巨森の予見者、ニッサ》のETB能力がライブラリートップを刷新し、新たなドローを提供してくれますし、《クルフィックスの狩猟者》の能力で土地が伸びやすく、《巨森の予見者、ニッサ》を反転させ易い環境を作ってくれます。 |
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《精霊信者の賢人、ニッサ》に反転後もライブラリートップの土地を掃いてくれて+1能力を強く運用出来ますし、コントロールデッキの悩みの種となるコンビとなりそうです。
間違いなく使われる1枚だと思っていますが、既に評価の高いカードですので、自分が使う枚数だけ抑えておけば良いだろうと言う観点からこのポジションになりました。
・10枚買える!
《ヴリンの神童、ジェイス》 |
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構築級の"ルーター能力"クリーチャーと言う事で期待の1枚。
表の時のスペックが0/2と一見対処し易いように見えますが、裏になると忠誠値のスタートが5で、プラスから入ると6で盤面に干渉しますので、一気に強固なパーマネントとなります。 その為、《ヴリンの神童、ジェイス》を出された対戦相手は直ぐにこれを対処するか、展開を優先するかの裏目のある不自由な2択を迫られることになり、想像以上に相手にするとやり辛いカードでしょう。
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また、反転して《束縛なきテレパス、ジェイス》になる時は概ねマナがオープンの状態になりますので、即マイナス能力から入ってアドバンテージを得られるのも良い点ですね。 スタンダードでは青黒コントロールなどのサイドカードや、ジェスカイトークンなどのメインボードなど、あまりクリーチャーが入っておらず、使いまわしたいスペルが多く入っているデッキで採用が検討されるカードかと思います。
また、カードプールが広く、スペルの強いモダンフォーマットでも期待が持てる1枚。 下環境にも影響を与えるかも?《ヴリンの神童、ジェイス》に期待大です!
・100枚買う!!!
《潮流の先駆け》 |
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2マナ2/2と言う標準スペックを持ちながら場に出た時に対戦相手のタップ状態のクリーチャーをバウンスすると言う、テンポアドバンテージの塊のようなクリーチャー。 モダンでは言うに及ばず、マーフォークと言う種族になっている点から『どうぞモダンのマーフォークデッキに入れて下さい。』と神(ウィザーズ)のお告げが聞こえてきそうです。 |
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《霊気の薬瓶》から飛び出て来る動きは犯罪級の動きですし、《霊気の薬瓶》無くとも追加で無色2マナを払えばインスタントタイミングでキャスト出来、至れり尽くせり。 メインボードから双子の欠片コンボにナチュラルに干渉出来る点から、モダンでマーフォークを一躍トップメタに押し上げるカードとなりそうです。
と、ここまでモダンフォーマットでの評価をつらつらと書いてみたのですが、スタンダードではどうなのかというと・・・
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待たせたな!
そう、今回こそ、今回こそ青単信心の復権!!!! 前回は1000枚枠で大ゴケした《岸砕きの精霊》は早過ぎた、具体的には1エキスパンション早かったカードだったのです。 とうとう手薄だった2マナ域を埋めるエースクリーチャー、《潮流の先駆け》の他にも《フェアリーの悪党》などの地味に有力な1マナクリーチャーも加わったことですし、《波使い》と《海の神、タッサ》が使える最後の環境で、今度こそ青単信心の活躍が期待出来ます!!!!!トラストミー!!!!
・1000枚買え!!!!!!!!
《悪魔の契約》 |
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『マジック・オリジン』の栄えある1000枚枠となったのはまさに"黒"と、言うようなスーサイドエンチャント、《悪魔の契約》です! 額面上1:5交換を取り得るカードが弱いわけが無く、プロツアーを前にした私は常にこれを使うデッキを考えています。皆さんも考えていると思いますが、《悪魔の契約》をどう処理するか、また処理するカードを何枚程度デッキに入れれば良いかが構築の肝となるでしょう。
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《森林の怒声吠え》の項でも記したように《森林の怒声吠え》+《再利用の賢者》パッケージでスロットを圧迫する事の無い構築も魅力的ですし、
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青黒コントロールのアドバンテージソースの一つとして組み込むのも有力な手段かと思います。
確率的には4ターン目に《悪魔の契約》を設置した場合、それから3ターン目ないし、4ターン目までに《悪魔の契約》を処理するカードを引かなければなりませんから、通常ドローが13枚程度(初手7枚、先手7ターン目までの6ドロー)加えて《悪魔の契約》の2ドローで15枚程度と考えるとデッキに5枚から8枚程度《悪魔の契約》を処理出来るカードを入れれば問題ないかと考えています。
盤面がサラの状態もしくは均衡しているタイミングでの4ターン目《悪魔の契約》はゲームエンド級の動きですし、『マジック・オリジン』と言う枠組みを飛び越え、スタンダードプールに於ける1番のパワーカードだろうと確信しています。
使うなら、対処するスペルを入れる関係から1から2枚と言うより、3枚ないし4枚の投入となるでしょう。 まぁつまり簡単に言いますと・・・・
《悪魔の契約》を1000枚買え!!!!!!!!!!!
と、言う事です!
いかがだったでしょうか、『マジック・オリジン』はスタンダードで使われるであろうカードが目白押しです。 構築意欲をそそられる素晴らしいカードが多く、とても魅力的なエキスパンションと言えるでしょう。
今回はこの辺で終わりたいと思います、次回の記事でお会いしましょうー!
市川 |