リリアナの愛撫/Liliana's Caress

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Card of the Day -今日の1枚- 2015/07/16

リリアナの愛撫/Liliana's Caress

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「プレインズウォーカーの○○ウィーク」、トリを飾るのは5名の内で最も信者が多いであろう、黒のプレインズウォーカー・リリアナの邪悪な呪法だ。全身の肌に紋様を浮き上がらせた、リリアナ様の本気モードのお姿をドアップで拝むことが出来るイラストが目を惹く。担当したのはかの《ヴェールのリリアナ》を描いたSteve Argyle。氏の描く妖艶なリリアナは世界中のプレイヤーから愛される1枚となったが、時系列的にはこちらの方が1年早く披露されている。

 

カードとしては、かの《偏頭痛》のリメイクである。黒のエンチャントで、対戦相手が手札を捨てる度にそのプレイヤーに2点の「ダメージを与える」のが《偏頭痛》であった。《リリアナの愛撫》は、同じ2点でもダメージではなくライフを失わせるものである。これはちょっとした違いに過ぎない...ことがほとんどだろうが、状況によっては良かったり悪かったり。各種ダメージ軽減手段で打ち消されないというのは素晴らしいが、例えば《荒廃稲妻》と絡めて忠誠値の高いプレインズウォーカーを撃ち落とすなんて荒業は出来ない。

 

まあそういった要素がどうであれ、このカードはほとんどの場合《偏頭痛》より優先して使われることになるだろう。何故かって?1マナ軽い、これに尽きる。

 

かつて3マナでリリースされ、コンボデッキでも用いられた呪文が2マナで還ってくる。このことのインパクトと言ったら...よく、現代はクリーチャーが強くなってきたが呪文は過去の方が強い、という話を聞くが...こういうカードを見ると、僕はそうは思わない。過去には絶大な効果を持つ呪文は確かに存在した。だが、全体的な呪文のレベルは近代マジックの方が底上げされている。これが僕の持論であり、それはこういったカードで実感することが出来るのだ。

 

《偏頭痛》はかつて「メグリムジャー」という、マジックの歴史に爪痕を残したコンボデッキのキーパーツであった。3マナのカードが1or2枚必要でありながら、驚異的な2キル率を誇ったデッキだったわけだが...もし今これを組むなら、《偏頭痛》を《リリアナの愛撫》に置き換えることでデッキ全体の軽量化が狙え、更なる安定性が...今度《記憶の壺》がレガシーで解禁されたらどうなるか、検証してみる企画でもしてみよう。


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