静刃の鬼/Silent-Blade Oni

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Card of the Day -今日の1枚- 2015/07/04

静刃の鬼/Silent-Blade Oni

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「サイレント・ウィーク」もこれにて幕引き。トリを飾るは、Silentをその名に冠するカードの中で個人的に最高にカッコイイと思っている《静刃の鬼》を。英名、《Silent-Blade Oni》。たまらんでしょうこれは...鬼で忍者ってね、日本人じゃ思いつかないジャパニーズワールドを生み出してくれたセンスに感謝したい。その忍者装束もクール極まりないもので、忍者って良いなぁ...って。ちょっとモータルコンバットっぽいのがまた良い。

 

 カードとしては、クリーチャータイプがデーモン・忍者とこの時点で優勝なのだが、まあ冷静に見ていこう。忍者ということは、"忍術"を持っている。この鬼の場合、素出しすれば青青黒黒を要求する7マナだが、忍術で戦場に出す場合は青黒の6マナと、ほんの少しではあるが出しやすさが変化する。まあ忍術の真の目的というのはそこではなく、肝心なのは奇襲性。なんでもないクリーチャーの攻撃を許しブロックをしなかった場合、これがドロンと化けていきなり6/5に。予想外のダメージが叩き込まれる、これはこれで価値があるか、これまた真価はそこじゃない。マジックの忍者たちは、戦闘ダメージを与えることで誘発する能力、かつて"サボタージュ能力"と呼ばれたものを持っている。最も使われた《深き刻の忍者》以外にも、個性的な能力を持った面々がいるのだ。最新の忍者であるサイレントブレードさんが持つその能力は、ダメージを与えたプレイヤーの手札から、好きな呪文を唱えても良いというもの。しかもマナの支払いは不要だ。これ、相手の手札が1枚減りながらこちらは1枚分得しているわけで、実に青黒らしい能力である。この能力で奪った呪文が強力であればあるほど美味しい思いが出来る。《時を越えた探索》とか見えるとウハウハだし、何かの間違いで《エメリアの盾、イオナ》や《全知》、《引き裂かれし永劫、エムラクール》なんかが飛び出した暁にはゲーム終了。

 

 故に、このオニが狙う獲物は、重くて強力なカードを抱えるタイプの相手に限られてくる。それも、クリーチャーに対応するのが苦手であればあるほど良い。「Omnitell」なんかを相手取って狙い撃ちしてみたいものだ。このカードのポテンシャルを思いっきり堪能したい、骨までしゃぶりつくしたいという方には《精神破壊者、ネクサル》をジェネラルに据えた統率者戦での使用をオススメする。相手の手札に強力なカードがなければ生きてこない能力であるが故に、ネクサルや《吠えたける鉱山》でゴリゴリにドローさせてしまえば良い。手札をしこたま抱えた相手に飛び込めば、そこにはオイシイ何かがあるはずだ。相手にアドバンテージを与えてしまうネクサルを、忍術で一端引込めることも出来て相性は良い。というより、その2体が並んでいる図を見たいという、それだけの理由に他ならない。

 

 イラストの鳥伏間...と呼んでいいのかわからないが、屋根の装飾品から立ち上る青い霊気を、個人的にリスポーン地点と呼んでいる。マジでどうでもいい。超カッコイイ1枚の紹介でした。


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