生きざる人格崩壊者/Unliving Psychopath
タグ:Card of the Day, MTGシングル, Unliving Psychopath, ディセンション, 岩SHOW, 生きざる人格崩壊者Card of the Day -今日の1枚- 2015/09/04
生きざる人格崩壊者/Unliving Psychopath
また人格崩壊者か!またです。このヤバすぎる単語が好きなんです。人格崩壊者、英語版ではPsychopath、即ちサイコパス。いい感じに訳したなぁと。サイコパスという言葉は最近よく耳にするようになって、皆さんもご存知の事かと。改めて説明すると、一種の反社会的人格者を意味する心理学用語だ。その主な特徴は極端な冷酷さ・無慈悲・エゴイズム・感情の欠如・結果至上主義、などと言われている。常人には思いつかないような強烈な内容の事件が起きた時、犯人はこれにあたるのではないかと話題になる。最近では自分がこれにあたるのかを見るサイコパステストなんかがネットで流行ったりしているが...サイコパスはそもそも自身がサイコパスじゃないか?なんて疑問をそもそも抱かないんじゃないだろうか。そもそもサイコパスだから必ず犯罪を起こすという訳では全くない。その強い欲求と冷酷さを活かして、ビジネスの世界で大いに成功している人物も少なくないとのことだ。
マジックの世界のサイコパスは、もうその欲求の赴くままに他者を傷つける、文字通りの精神異常者だ。その殺人衝動は尽きることなく、死後もその肉体を突き動かす。《生きざる人格崩壊者》を紹介しよう。名前がイカつすぎる。その割に、4マナ0/4と控えめな戦闘力ゼロサイズ。このゾンビは、自らを傷つけて攻撃性を増す。黒1マナでタフネスを1つ下げ、パワーを1つ上昇させる。素の状態であればパワーは3まで上昇させることが出来る。だからどうした、めちゃくちゃ弱いじゃないか。
実はこのゾンビは攻撃に用いる類のカードではない。やや防御的とも言える、繰り返し使える除去マシーンなのだ。黒1マナとタップで起動する2つ目の能力は、自身のパワー未満のクリーチャーを破壊するというもの。なるほど、パワーを上げにくいのも納得である。ナチュラルな状態ではパワー2のクリーチャーを破壊するのがやっとだが、リミテッドにおける繰り返し使える除去は貴重で、それだけでゲームを支配してしまえるものなのだ。
より有用に使うのであれば、パワーを中心にサイズを上昇させるオーラや装備品を持たせてやるのがベストだろう。
フレイバーテキストがホラー映画っぽくて良い。何年も前に処刑されたはずの殺人鬼が蘇り、人の命を次々と奪ってゆく...なんとなく「リーカー/ザ・ライジング」という映画を思い出す設定だ。気になった人は1作目から観て、何とも言えない無駄な時間を過ごしてほしい。友人らとマジックしながら観ると良いかもね!