ミミックの大桶/Mimic Vat
タグ:Card of the Day, Mimic Vat, MTGシングル, ミミックの大桶, ミラディンの傷跡, 岩SHOWCard of the Day -今日の1枚- 2015/09/15
ミミックの大桶/Mimic Vat
今週「追放ウィーク」は文字通り追放に関するカードを紹介していく。追放するカード、追放により何かを得るカード、追放されてこそ意味のあるカード...そういった面々が登場する予定だ。今日の1枚は、追放する&追放したものを参照する、追放領域ありきのカード《ミミックの大桶》だ。
まず、この大桶を設置してからクリーチャーが死亡する。それは自身のものでも、対戦相手のものでも構わない。トークンでない何かが死亡する度、能力が誘発してその死体をこの大桶に封じ込める、即ち追放することを選ぶことが出来る。亡骸を封じ込めたなら、そこから得られる遺伝情報を解析してクローンを生み出そう。
起動型能力は、追放されたクリーチャーのコピーであるトークンを戦場に出すというもの。このコピーには速攻がついているが、ターン終了時までしか生きられない短い命。3マナで毎ターン、クリーチャーをミサイルのように射出するカードであり、対戦相手に除去を使用されてもクロックを継続させることが出来る、対策カードの一種である。
ただこのカードの場合、ただの除去対策というよりは上手く使えばアドバンテージを稼ぐことの出来るデッキのエンジンとして使用できる。戦場に出た時に誘発する、通称CiP能力を持っているクリーチャーを毎ターン使い回せるのである(Comes into Playの略。今ではルール用語が変わってEnter the Battlefieldとなっている)。
同じセットに含まれているカードなら《皮裂き》との相性は抜群of抜群。毎ターン3/3で殴られながら-3/-3をばら撒かれるとか、負け負け。この2種のカードが戦場に揃った際には、対戦相手は《皮裂き》に触れるのを躊躇してしまうことだろう。こういう、対戦相手に厳しい状況を突き付ける戦略というのは一方的にプレイミスを迫ることが出来るので初心者にもお勧めだ。
《皮裂き》連打で対戦相手のクリーチャーを除去して、例えばそれが《原始のタイタン》だったりしたら...乗り換えよう。この大桶は、クリーチャーが死亡する度に能力を誘発させる。桶の中に収納する遺骸を交換することが許されているのだ。より強力で、アドバンテージを稼げるものを封じ込めてゲームを有利に進めていこう。
当時、最も強烈な組み合わせだったのは《スラーグ牙》とのタッグ。パワー5で殴られる、5点回復される、3/3のビースト・トークンを置き土産にしていく...こんなことを毎ターンされて辛くないデッキなんて、そうそうないぞ。