彼方の管理人/Warden of the Beyond

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Card of the Day -今日の1枚- 2015/09/14

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たまにやってくるヤツがいる。ヤツはふいに現れる、一見物事すべてがうまくいっているような、そんな時に。上機嫌の時、その真逆も然り。ヤツは僕を悩ませる。とことん悩ませる。時間を、日を奪い去る。ヤツの名は、「ネタ切れ」。

 

そんなわけで久しぶりにネタが切れて思いつかなくなった当コラム。○○ウィークという適当なお題を決めて、それにそったカードを1日1枚紹介しているのだが、何かしっくりくるお題が去来してこない。そこで、ツイッターで適当につぶやいたところ、友人から1つ意見が...「追放領域でなんかするカード」...なるほど、やってそうでやっていなかった、追放に関するカードのウィーク、そういうの良いじゃないか。やってやるってぇ!「追放ウィーク」うん、なんか過激派の運動みたい。

 

《彼方の管理人》は最近(とは言っても1年前だが)登場した、追放に関する能力を持った1枚である。そもそも、マジックにおける追放とは。かつては「ゲームから取り除く」と記されていたのも懐かしい(もうそれも知らないプレイヤーの方が多かったりするのだろうか)。戦場・墓地・手札・ライブラリー、そのいずれでもない場所...基本的には、もうゲーム内に戻ってこれない領域へカードを移動させる。かつてはそこはゲーム外領域と呼ばれる場所であったが...これが、ややこしい。僕らみたいな古い時代から10数年そのテキストに慣れ親しんだ人間からすればなんでもないことも、今日初めてカードに触れるという初心者にとっては「ゲームから取り除いて、で、どこにどうなるの?」となってしまう。極力、シンプルに。追放という単語一つで表し、追放領域という場所に飛ばされるようになってスッキリ。《彼方の管理人》はそんな追放領域を参照するタイプのカードだ。

 

対戦相手のカードが追放領域に置かれている限り、ただの3マナ2/2警戒から4/4警戒にサイズアップする。パワー2とパワー4では単純に打撃力が2倍に上昇しており、本来は4・5マナ域のクリーチャーのサイズとなる。自分のカードを追放するとなると、それなりのお膳立てが必要だ。マジックにおいて、相手のカードを追放するのは自分のものをそうするよりも随分簡単なことだ。特に、白という色は。

 

最近のマジックでは全ての色が何かしらパーマネントに触れる手段を持っている。その中でも白は、土地以外のパーマネントを追放する手段に溢れている。《忘却の輪》《払拭の光》《存在の破棄》《剣を鍬に》《流刑への道》《悪鬼の狩人》《レオニンの遺物囲い》...数え上げればきりがない。ありとあらゆる時代に、様々な形でパーマネントを追放する手段を擁する白にはもってこいのクリーチャーと言える。

 

...ただ、活躍することはなくスタンダードから去っていくことになりそうだ。何もなければ本当にただの3マナ2/2警戒。追放除去に恵まれ、相手が自ら"探査"で追放してくる追い風の中生まれたが...追放する側に回って《黄金牙、タシグル》出した方が遥かに強いもんな。

 

マジック以外のゲームのデザイナーによってその原案が作られたカードの1つ。『マジック2015』にはこれのように外部デザイナーによるカードが多数収録されている。このカードは元々「1マナ1/1、カードが1枚戦場から追放される度に+1/+1カウンターを1個置く」こっちの方が面白そうだってぇ!


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