分かち合う発見/Shared Discovery
タグ:Card of the Day, MTGシングル, Shared Discovery, エルドラージ覚醒, 分かち合う発見, 岩SHOWCard of the Day -今日の1枚- 2015/10/05
分かち合う発見/Shared Discovery
ゼンディカー!ゼンディカー!大ゼンディカー祭り!先週末は『戦乱のゼンディカー』発売で皆大いにマジックを堪能したことかと思う。新環境スタンダードでのPPTQ、ドラフト合宿、全く新しい世界に旅立つ時、この時がマジックの一番楽しい時期と言っても過言ではあるまい。"ゼンディカー探検"なる、『ゼンディカー』の初回出荷分に封入されていた"トレジャー"を髣髴とさせる特別封入カードがあるのも嬉しい。次元ゼンディカーと言えば、探検と秘宝。ストーリーもパック開封もワクワクさせてくれるなんて、素晴らしいね。というわけで今週は「お宝発見ウィーク」!早速いってみよう。
エルドラージが公開される前のゼンディカーのイメージと言えば、上記の通り秘境を冒険し、秘宝を手に入れる。同盟者も危険な罠が潜む荒々しき世界を旅する仲間のことだった。『エルドラージ覚醒』にてエルドラージの全貌が公開され、怪物が全てを蹂躙する世紀末世界なイメージに塗り替えられてしまったが...よくよく『エルドラージ覚醒』のカードを見れば、『ゼンディカー』『ワールドウェイク』のノリを継承しているカードはしっかり存在する。希望はある、宝はまだあるのだ。その発見を分かち合う仲間も...《分かち合う発見》は、クリーチャー達が手を取り合ってまだ見ぬ何かをその手に掴むカードである。
青1マナの呪文で3ドロー!と聞けば、かのぶっ壊れカード《Ancestral Recall》を思い出すが、勿論そんなカードが再び刷られる訳もなく。ソーサリーになり、ヘビーな追加コストを添えられた。クリーチャーを4体タップする、というのは生半可なコストではない。4体ってねぇ...それだけタップしたら、攻撃にもブロックにも人員を割けない。こちらが4体も展開しているという事は、対戦相手にもそれだけの展開をする時間が与えられているということ。4体展開しつつ相手の展開は食いとめている、なんて理想的すぎるゲーム展開は送れないと思うので、これを撃つということはフルパンを喰らうのと同義だ。そのコストは1マナとクリーチャー4体タップと8点以上のダメージ、と考えるとリスキーにも程がある。
上手く使うには、トークンやマナクリーチャーなど軽くて早いターンに多数展開できるクリーチャーを並べて、《種子生まれの詩神》《クルフィックスの預言者》《覚醒》なんかを出せば...隙なく運用出来るんじゃないかな。こういうデッキは盤面作ってから決めるカードに辿り着くまでに時間喰って負けたりするしね。クリーチャーをガシャガシャするのは楽しそうだ。
イラストが実に良い。洞窟の奥深く、《組み合い鉤》を握る手が指す先にはまばゆい光が...この、探検家のおっちゃんが本当に良い表情。肩を抱き寄り添うマーフォークのお姉ちゃんも、こんな近寄られたらおっちゃんドキドキ止まらんがな!