黒檀の梟の根付/Ebony Owl Netsuke

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Card of the Day -今日の1枚- 2015/10/21

黒檀の梟の根付/Ebony Owl Netsuke

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黒檀の梟の根付/Ebony Owl Netsuke

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プロツアーにデッキを持ち込む、という経験。一度はしてみたいものだ。一体、どういう気持ちでその時を迎えるのだろう。デッキリストを記入し、提出したならばもう引き返すことはできない。それは店舗で開かれる大会でも同じっちゃ同じだけど、プロツアーともなれば...。

 

誰だって、良い結果を残したい。大多数のプレイヤーは、次のプロツアーの権利を持っていない。ここで勝たなきゃ...絶対に勝ちたい。勝てば、人生が変わる。そんな状況で提出するデッキリストの重さを、味わってみたいと思っているプレイヤーは多いんじゃないかな。

 

特に、所謂メタ外のデッキを持ち込む時は...。今でこそ、プロツアーは新セット発売の2週間後と短い期間で開催されているが、かつては1ヶ月後だったり、そもそも新セットと何も関係のないタイミングで開かれていたものだ。

 

なので、事前にある程度環境が出来上がり、各プレイヤーがどのカードが強いのか・それをかなり深く理解した上で臨んでいた。準備期間が短いのと長いの、どちらがより勝つのが難しいのだろうか?長きにわたり参加しているプレイヤー達に聴いてみたいものだ。

 

話がそれたが、様々なデッキを研究する時間があるとは言え、当日会場で初めてその存在を世に明かすことになる未知のデッキというものは少なくなかった。

 

大体想像できたデッキがTOP8を占めるということも勿論あったが、1つ2つわけのわからんデッキが華々しいデビューを飾る姿を見るのはこの上なく楽しかったものだ。「オウリングマイン(ハウリングオウル)」もそんなデッキの1つだった。

 

あれは、プロツアーホノルル06か。確かに、《黒檀の梟の根付》を使うデッキがあるとのウワサは僕らも耳にしていた。しかし、そもそも強い図が思い浮かばない。そんなウワサを忘れ去った状態で眺めたプロツアーTOP8リストに、やつはいた。

 

《黒檀の梟の根付》は、先日レガシーにおける禁止改定を受け脱獄に成功した《黒の万力》の後継機だ。手札にカードが多ければ多いほどボーナスが受けられるカードで構成された『神河救済』で、それらに真っ向から反発する挑戦的なカードである。

 

対戦相手のアップキープの開始時に手札の枚数が7枚以上の場合、4点ダメージを飛ばすという...4点?まあまあのダメージじゃないか。2マナと使いやすいコストも良い。《吠えたける鉱山》と合わせて...そういう思想が、皆ないこともなかった。が、そう簡単に組めるものでもなく...。結局、洗練されたデッキの登場には根付けが出てから半年以上の期間を必要としたのだった(『ギルドパクト』で得たカードが成り立たせたといのもあるが)。

 

プロツアーTOP8に2名を輩出したことで一躍注目デッキとなった。使用者の一人はAntoine Ruel。Olivier Ruelの兄であるが、その弟OlivierもTOP8に進出を果たしている。兄弟そろっての偉業、ちょっとカッコよすぎんぞ。


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