「ホビステ協賛コンプリートモダン」Round6 吉見誠 vs 菅俊也
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「ホビステ協賛コンプリートモダン」Round6 吉見誠 vs 菅俊也
text by Tomoya Tsujimoto
スイスラウンド最終戦、プレイヤー達の熱も頂点へと達する頃合いだ。
そんな最終戦のフィーチャーマッチ、偶然にもアツい試合となった。
Round1では惜しくも親和に切られてしまった吉見の赤白緑バーンvs菅のカルドーサレッド。
より熱く、より速い方が勝者となるだろう。
Game1
先行は菅、後攻となっただけでも辛い吉見だがダブルマリガンまで食らっている。
幸い菅の初動は《信号の邪魔者》とやや遅め。
後攻の吉見が先にダメージを与える事となった。そして吉見はダブルマリガンで少ないリソースを補える《渋面の溶岩使い》を引き込んでいた。
だがこれは容易く菅に焼かれてしまう。
焼いて焼かれて、殴って殴られの一進一退の攻防が繰り広げられていた。
菅は《信号の邪魔者》を生贄に《カルドーサの再誕》をプレイ。単体除去では対応しきれない動き、菅が優勢か。
幸運にも吉見は《二股の稲妻》をトップデッキ、面展開に対する一応の解答を得た形になった。
この時点で両者のライフは9:9
残りの9点を削りきるため菅は《メムナイト》をプレイ後《ゴブリンの奇襲隊》をキッカーし、そのまま全クリーチャーをレッドゾーンに送り込む。
「全部通れば9点です」菅の力強い宣言が響いた。
今しかない、吉見は《流刑への道》をプレイ。吉見はなんとか一命をとりとめた。
そして菅は全力でライフを削りにいった為、ブロックするクリーチャーも除去を打つための土地も無い。
無防備な菅のライフは1ターンにして焼き切られてしまうのだった。
吉見 1-0 菅
Game2
両者キープを宣言。
先行の菅が《ゴブリンの先達》を走らせ、更に《メムナイト》を着地させた。吉見も《僧院の速槍》で答える。
ダメージレースでは菅が優勢だった、フェッチランドやショックランドを多用する吉見はそもそも開始ライフが20点以下に設定されているようなものなのだ。
しかしながら菅には土地が無かった。一枚の山で戦うしかない。菅は《メムナイト》を生贄に《カルドーサの再誕》をキャスト。三体のゴブリンの横には《信号の邪魔者》までいる。
吉見は《破壊的な享楽》で《信号な邪魔者》こそ対処するが、それでもゴブリンは残ってしまう。
また《破壊的な享楽》のための緑マナ調達にもライフを支払った為もう吉見のライフは危険水域に近づいていた。
ゴブリンによる攻撃でとうとう吉見のライフが3を切ると、《稲妻》がゲーム終了の合図となった。
吉見 1-1 菅
Game3
初手を見て吉見は表情を歪めた。吉見の手札には複数枚の《大歓楽の幻霊》があったのだ。
確かに吉見は先行であり、《大歓楽の幻霊》を出したうえでマウントを取れていれば勝ちに繋がる。
しかし《大歓楽の幻霊》は自分にも牙を剥く。複数枚の《大歓楽の幻霊》をキープするのには勇気が必要だった。
吉見は最終的にキープを宣言。2T目には1体目の《大歓楽の幻霊》が戦場へと送り込まれた。これは菅の《稲妻》で処理される。
そのまま菅は余ったマナで《ゴブリンの先達》をプレイ。1T目に出したものと合わせて二体の《ゴブリンの先達》が吉見にプレッシャーをかける。
返しのターン吉見は《大歓楽の幻霊》と《僧院の速槍》を送り出した。
これらのブロッカーを前に菅は攻撃するのを躊躇しターンを終了、継続的なダメージ源となるクリーチャーは大切にしたいようだ。
《大歓楽の幻霊》が残ったままターンを返された吉見は《裂け目の稲妻》を待機するのみで終了宣言。
続くターン菅は先ほどは温存していた3体の《ゴブリンの先達》で攻撃。吉見がそのうち2体をブロックした後《アタルカの命令》がプラス1・火力モードで使用された。
対応して吉見はスルーしている《ゴブリンの先達》に《流刑への道》、これにより吉見は《稲妻》一発で死ぬライフになるのは避けられたようだ。
そして無事吉見にターンが回る。待機が解決され、吉見はプレイヤーに《裂け目の稲妻》をプレイする事を宣言。
続けて菅のライフを0にするための《アタルカの命令》を打つ吉見の手に迷いはなかった。
吉見2-1菅
吉見win