SSSスタンダード(エルドラージ) ROUND1 石田龍一郎 vs 清原勇志
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SSSスタンダード(エルドラージ) ROUND1 石田龍一郎 vs 清原勇志
text by Seigo Nishikawa
意を決して臨んだグランプリ、持てる力を十分に発揮できずに悔しい思いをしたプレイヤー達。だがそんな彼らにも、すぐに本領発揮の場が与えられるのが昨今のグランプリだ。
スーパーサンデーシリーズ。優勝者にはWotC本社で行われるチャンピオンシップへの招待券が送られるこの大会は、ともすればGP優勝と比肩しうるほどの栄誉が約束されている。
悔しい思いをしばし封印し、その意思を改めて覚醒させる出場者。熱く燃えるその戦いが今幕を開ける。
Game1
フィーチャーエリアの雰囲気にやや緊張気味の清原。一方の石田はさすがに泰然自若。そんな石田の《棲み家の防御者》が一番槍として登場する。清原も負けじと《始まりの木の管理人》を送り込むのだが、やや厳しいスタートとなってしまったか。
石田は続くターンには《先頭に立つもの、アナフェンザ》。これは清原の《アブザンの魔除け》の前に倒れるも、4ターン目には《包囲サイ》とアブザンの王道を地で行く動きを見せていく。
だが清原もそう簡単にはやられない。《先頭に立つもの、アナフェンザ》を出し返すと、《大草原の川》1枚を立たせた状態でターンを終了する。石田は自身の手札に手をかけるも、この《大草原の川》から立ち込める《頑固な否認》の前に小休止。それでも《包囲サイ》が清原のライフを奪い取り、21(石田)対5(清原)となる。
清原の逆転の一手は《放浪する森林》、これが6/6として戦場に現れる。少し嘆息しながら《アブザンの魔除け》をあわせる石田だが、清原は勿論《頑固な否認》を構えていた。
それでも石田はここで使わせたことで、先ほどは思いとどまった《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》を通すことに成功する。だが強大な《放浪する森林》の前に動きを止めざるを得ない。清原もライフが心もとないため、迂闊なアタックは逆に敗北を招きかねない状況だ。
熟慮を重ねる清原。一つ頷くと意を決して6マナを注ぎ込み《始まりの木の管理人》を一気に第二成長。そして全軍をレッドゾーンに送り込む。ライフを9に戻す……のだが、この隙を見逃す石田ではなかった。
2枚目の《包囲サイ》を提示し、全軍に突撃を支持すると、清原のライフは0へとなってしまうのであった。
石田 1-0 清原
Game2
《残忍な切断》《精神背信》《アブザンの魔除け》《先頭に立つもの、アナフェンザ》2枚と強力なカードを持つが、土地が2枚だけというハンドに少し懸念を示す清原。それでも先手ということもありこれを保持。
この《精神背信》で石田のハンドが《風番いのロック》《棲み家の防御者》《アブザンの魔除け》《平地》《ラノワールの荒原》《梢の眺望》であることを暴くと、後の憂いとなる《アブザンの魔除け》を摘み取る。
石田は1ターン目に出していた《始まりの木の管理人》を3/3に成長させ攻撃。
後は清原、3枚目の土地を引き込むだけ……であるが無情にもそこに土地は無く、石田が《棲み家の防御者》を変異状態でキャストするのを見守るのみ。それでも1ターン遅れてしまったが《溢れかえる岸辺》を手に入れた清原。これが念願の3枚目の土地であり、墓地も3枚に増やすことに成功。《残忍な切断》で《始まりの木の管理人》を排除する。
だがそれに対する石田の1枚は《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》! 強力な1枚が戦場に降り立ってしまう。清原は《先頭に立つもの、アナフェンザ》には、《アブザンの魔除け》をも引き込んでいた石田。見ていなかったはずの2枚が清原に襲い掛かる。
《棲み家の防御者》がその姿を露にすると、《アブザンの魔除け》が手札に返り、清原には投了以外の道が残されていなかった。
石田 2-0 清原