獣の統率者、ガラク/Garruk, Caller of Beasts
タグ:Caller of Beasts, Card of the Day, Garruk, MTGシングル, 基本セット2014, 岩SHOW, 獣の統率者、ガラクCard of the Day -今日の1枚- 2015/11/14
獣の統率者、ガラク/Garruk, Caller of Beasts
獣の統率者、ガラク/Garruk, Caller of Beasts
「統率する者ウィーク」最後に登場するのは...個人的に大好きな、ガラク。4マナ、5マナと順調に増量してきたガラク。基本セットの緑の神話レア・プレインズウォーカー枠にて『基本セット2010』からスタメンを張り続けてきた男が、『基本セット2014』で見せた新たな姿は...なんと更なる増量、6マナという重量級プレインズウォーカーとして登場!これには驚いたが...能力も、これまでのガラクと趣をガラリと変えてきたもので、その点でも当時驚いたものだった。早速その能力を見ていこう。
6マナで忠誠値は4スタート。まず起動すると思われる+1能力は、《暴走の先導》という緑のソーサリーによく似た、不確定アドバンテージ獲得系。ライブラリーを上から5枚公開し、その中のクリーチャーカードを全取り!最大5枚ものドローになるが、現実では土地やその他の呪文も見えることかと思うので、2・3枚引ければ御の字。最低0もあり得るが、その時は有効牌がそもそもないトップを綺麗にできて良かったとポジティブに考えていこう。まあ、1枚は引けるけどね(僕は2度経験がある)。
続いては-3能力、こちらも過去の緑のカードに似た効果を持っており、これは《劇的な入場》に類似している。緑のクリーチャーを手札から直接戦場に出すというもの。今回のガラクがこれまでと大きく趣を変えたと言ったが、それはこれまでガラクの定番だったクリーチャー・トークンを生み出す能力を失ったからだ。現在、5種類のガラクのうちトークンを生み出さないのはこれのみ。代わりに、このカードが得たクリーチャー展開手段がこの-3能力である。マナコストを無視して手札から叩きつける獣は、大きければ大きいほど美味しい。戦場に出たターンに自衛のために起動しても良いし、まずは+1能力で球を補充してから通常のマナを用いた展開とこの能力を組み合わせて圧倒的な戦場を作り出しても良い。出てきたのが《世界棘のワーム》や《大祖始》だったら気持ちいいなんてもんじゃないだろう。この2つの能力を駆使すれば、獣の統率者という異名を実感することが出来るだろう。
所謂奥義、-7能力もド派手なもので、かつこれも以前緑に登場した《野生のつがい》のアッパーバージョンと言ったところ。クリーチャー呪文を1つ唱えるたびに、ライブラリーからクリーチャーを探してきて戦場に出す。例え唱えたのが《ラノワールのエルフ》であっても、それが《超大なベイロス》を呼んでくるのだからとてもつもない。この能力軌道に至るまで、3回も+1能力を起動していれば弾となるクリーチャーも手札に溢れているだろう。 このヘビー級のプレインズウォーカーが輝いたデッキとして真っ先に上がるのが、プロツアー『テーロス』で三原槙仁さんが使用しTOP4まで勝ち上がった「コロッサルグルール」。渡辺雄也さんと共にデザインされたこのデッキは、ヘビー級のクリーチャーを最大限に活用する、クリーチャーとプレインズウォーカーのみで構成された見た目にもインパクトのあるデッキだった。あれは記憶に残るデッキの1つだなぁ。
このカードはSan Diego Comic Conという、アメリカのコミック・ゲーム・映画などの祭典の場にて、同期のプレインズウォーカーと5体セットで発売された特別仕様のものが存在する。メタリックな漆黒のそのカードは高級感とアメコミのクールさを併せ持つ、めちゃくちゃカッコイイもの。僕も思わず購入してしまった。いや~いつ見ても最高ッッ!