RPTQ ROUND7 新實 稔也(すまいるキング 知多店) vs 川口 貴志(トレカの洞窟)



ROUND 7。

残り2戦のなか、18点(全勝者)が3人となり、
川口選手からすれば下当たりとなるマッチアップに。
15点の新實(にいのみ)選手も、勿論落とせません。

デッキチェックが重なり、会場全体も決して緩やかな空気ではないなかで、
ひと時の初対面同士の雑談が交わされます。

ながらくジェスカイカラーのトリコ・コントロールを使い続きた川口選手は、
今日も「いつもの」と笑い、相棒と共に駆け上がってきています。

対する新實選手のデッキタイプは、ナヤ・ビート。
単体除去も全体除去も豊富な相手とはデッキ相性として決して有利はつかないなか、
どのような健闘をしてみせるのでしょうか。

デッキチェックによって多少の延長時間が出るもののゲームスコアには影響なく、
つつがなくGame 1、開始。



Game 1

先手かつ攻める側となった新實選手。
《タルモゴイフ》《クァーサルの群れ魔道士》土地5は攻め手に欠くと判断してのマリガン。

よりスローリィなゲーム展開を想定する川口選手は
対照的に《差し戻し》《呪文嵌め》土地5をキープ。

新實選手、1マリガンながら《貴族の教主》《クァーサルの群れ魔道士》とスムーズにプレイしていきます。
この猫・ウィザードを《呪文嵌め》すると、川口選手に一旦ゲームの主導権が移行しました。

対トリコ戦において有効牌とは言い難い《流刑の道》2枚をキープしたのがネックとなり、
《貴族の教主》のソロ・アタックを続けるしかない新實選手。
4T目にして念願の追加クリーチャーは、《極楽鳥》。
続く6T目にようやく《クァーサルの群れ魔道士》にこぎつけるものの
川口選手の《瞬唱の魔道士》から再びの《呪文嵌め》で、着地出来ませんでした。

川口選手は更に次いだ《聖遺の騎士》を《差し戻し》《マナ漏出》で合わせて撃ち落としてから、
自らのメインフェイズで《電解》で2体のマナ・クリーチャーを退場させます。
《スフィンクスの啓示》 X=5で引いた《遍歴の騎士、エルズペス》で盤石を築きます。

新實選手の攻め手は《野生のナカティル》と《活発な野生林》のみ。
《活発な野生林》を《流刑の道》で、《野生のナカティル》をトークン・ブロックと《電解》で落とした川口選手。
《殴打頭蓋》という怪物じみた生体武器を着地させました。

ようやくここで撃つ対象の出来た新實選手の《流刑の道》2枚も、延命にしかならずに、ゲームエンド。

新實選手 0-1 川口選手


Game 2

《稲妻》、《差し戻し》2枚、土地2を含むの川口選手のキープに対し、
土地に恵まれず2マリガン敢行の新實選手のハンド内容は
《野生のナカティル》《スレイベンの守護者、サリア》
《聖遺の騎士》フェッチ2枚という、今までの中でも最も早く高打点のものに辿りつけていました。
初手のまま順番に順調に展開していきます。

川口選手、《野生のナカティル》に《稲妻》こそ合わせるものの、
《スレイベンの守護者、サリア》によって《差し戻し》の効用が極端に遠のいてしまう。

新實選手は《聖遺の騎士》2体目を追加し、クロックを10点にして戦線を形成。
川口選手これに《瞬唱の魔道士》でチャンプ・ブロックしようとするものの《流刑の道》が合わさり、
ライフを一気に《稲妻》の圏内に落とすものの
マナが足りなかった《機を見た援軍》を唱えられることに繋がり、結果、延命ターンが増えることに。

《至高の評決》のような一気に盤面を解決するカードを求めた川口選手でしたが、
ここでハンドに大量に抱えたのは、既に打つ先のないカウンター呪文たち。

新實選手 1-1 川口選手


Game 3

お互い初めての7キープで最終ゲームが万全の状態で開始しました。

後手の新實選手が《野生のナカティル》からの《貴族の教主》。
この《野生のナカティル》賛美アタックに際して、
マナ差がつくものの《流刑の道》を合わせた川口選手―…でしたが、
川口選手にとっては奇跡的に幸運な
(新實選手にとっては悲劇的に不運な)結果、
既に《平地》1枚は探しており、残る《森》と《山》がそれぞれ1枚ずつハンドにあることが判明しました。
《血染めの月》をケアすべくフェッチランドから《平地》を先に持ってきていたのが裏目に出ました。

新實選手、痛恨の「ありませんでした」の宣言。
それでも3枚目のフェッチを切っての《聖遺の騎士》でGame 2同様にゲームを決めていきたいものの、
川口選手の《至高の評決》で《貴族の教主》もろとも流れることに。

新實選手はここで4/5となる《タルモゴイフ》を展開。
そしてゲーム時間終了の合図の直前に追加した《集合した中隊》は、
最適解ともいえる《タルモゴイフ》、《聖遺の騎士》をめくりました。

一気にゲーム展開を物量戦に傾けた新實選手は、
川口選手に打開策となる有効牌を引く猶予を与えませんでした。

新實選手 2-1 川口選手

新實選手 Win!


新實選手、相性差を覆すサイズを誇る《聖遺の騎士》に好まれながら
川口選手のマナスクリューと噛み合う動きを見せ、
サイド後2本を取り返す好結果をもたらしました。

川口選手、Game 3では、《至高の評決》をプレイしたあとのハンドは
つねに『無数の土地と《稲妻》1枚』という、極端なまでのマナフラッドに陥っていました。
結果、新實選手のほぼ全ての行動を許すこととなってしまうことに。
土地を引かなければアクション数が足りず、
土地を引きすぎても今度はスペルそのものの弾数が足りなくなる
コントロールデッキの致し方ないものの不幸な部分の発露でもありました。

続く最終戦。いよいよプロツアーへたどり着いた8人が、決定します。