統率者の宝球/Commander's Sphere
タグ:Card of the Day, Commander's Sphere, MTGシングル, 岩SHOW, 統率者2014, 統率者の宝球Card of the Day -今日の1枚- 2015/11/09
統率者の宝球/Commander's Sphere
『統率者(2015年版)』が間もなく発売される。新規統率者たちに再録カード、どういったメンツが揃うのかは執筆段階では判明しきっておらず何とも言えないが...今回は過去「対抗色」と呼ばれていた2色の組み合わせのデッキが5つ登場だ。もう、対抗色とかいう概念、ないでしょ。なんだったら青赤とか緑黒とか、友好色より友好関係にあるでしょう。まあそれは良いとして、とにかく新しいカードが複数登場することで、統率者シリーズに収録されている伝説のクリーチャー(とプレインズウォーカー)のみを統率者に指定出来るルールでデッキを組んでも楽しいゲームが出来そうな感じになってきた。今週はそんな統率者とか、司令官とかリーダーとか...そういった肩書を名に冠するカードを紹介していこう。「統率する者ウィーク」だ。
今日の1枚は《統率者の宝球》。名前が示す通り、統率者と共にあることを前提とした1枚、というか統率者がいないゲームでは意味がないカードである。能力としては、《統率の塔》のアーティファクト版。自身の統率者の"固有色"と同じ色のマナを1つ生み出すことが出来る。固有色とは、統率者戦のデッキ構築における概念。例えば《先頭に立つもの、アナフェンザ》の固有色は白・黒・緑。これを統率者に据えてデッキを作る場合、この3色以外の色を持つカードはデッキに入れることが出来ない。固有色というのはカードそのものの色のみでなく、ルールテキストに含まれた色マナシンボルもカウントする。そのため、《黄金牙、タシグル》の固有色は黒に加えて緑と青となり《統率者の宝球》はこの3色を生み出せる。これはなかなかに便利だ。序盤はマナ加速・色マナサポートとして用いて、1枚でも多くの有効牌を引きたい終盤では生け贄に捧げてカードを1枚引けるという柔軟性も悪くない。
比較的地味なセットとなった『統率者2014』に収録されているこのカードもまあ地味で、でも今見返すとなかなかに素敵な1枚ではないか。実は見逃しているだけで、過去の統率者シリーズにも良いカードは眠っているのかもしれない。皆も探してみよう。
ちなみに固有色と同じ「色マナ」を生み出す能力であるため、統率者に指定しているカードがエルドラージのような無色のものだった場合、何もマナは生み出せないぞ!注意しよう。