集団変身/Mass Polymorph

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Card of the Day -今日の1枚- 2015/11/07

集団変身/Mass Polymorph

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 押し合い圧し合い、どんちゃん騒ぎな群衆カードを紹介してきた今週「モッシュ・ウィーク」。ヘッドライナー(トリ)に相応しいカードは...これしかない!一直線に並びはしゃぐ群衆!《集団変身》をご紹介!

 

 その名の通り、集団に対して《変身》を打ち込む大型呪文である。元の《変身》が4マナであるのに対して、これは6マナ。単体に対する呪文が全体にランクアップするのに2マナしかかからないと考えれば、お得感に溢れている。まあ、完全に《変身》の全体版というわけではなく、姿を変えるのは自軍のクリーチャーのみ。

 

 《変身》は対象のクリーチャーを追放し、そのオーナーのライブラリーを上から公開していって最初に捲れたクリーチャーを戦場に出すというもの。これが自軍全体に及ぶ...まさしく「集団変身」という4字熟語でしか表現できない光景。その性質上、マナクリーチャーを大量に並べて6マナを捻出し、それらのクリーチャーをより大型だったりアドバンテージが取れるものへと変身させる、そんなデッキで使用するのがベストだろう。

 

 このカードが収録された『基本セット2011』が登場したスタンダード環境には、《引き裂かれし永劫、エムラクール》をはじめとする巨大クリーチャー・エルドラージという変身先にはおあつらえ向きな面々と、《巣の侵略者》のような頭数を増やすトークン生成カードを擁する『エルドラージ覚醒』があった。これらの組み合わせでデッキを組んだプレイヤーも少なくないだろう。どうしても決め技がランダム要素が強いものであるため《集団変身》デッキは安定した戦果が望めるデッキではなく...メタゲームを塗り替えるような活躍はしなかったが、面白いデッキであることには違いなかった。「ワープワールド」が好きな人はこれも好きだったに違いない。

 

 イラストはChristopher Moeller氏の担当。もうこれね、最高なんすわ。ワラワラと駆け寄る兵士たちが、右から順にクリーチャーへと変身していくなんともファンタジーな光景。その何れもが、Christopherさんが過去にイラストを担当したカードに登場したものである。解説していこう。右奥・赤い巨体《赤の夜明けの運び手》その隣《ワームの突進》に描かれたワーム、ワームの手前《カヴ―の攻め手》その手前《今田家の猟犬、勇丸》ワームの後方上空《煙突のインプ》、勇丸の手前・最前《やっかい児》その羽根の下から顔が見えるのが「From the Vault:Exiled」《ゴブリンの従僕》、その横に見えるミノタウルスは《目くらましの呪文》そのミノタウルスと同じく青い霊気に包まれながら、今まさに変身の段階にある中央の兵士は《エイヴンの魚捕り》にその身を変えようとしている。先ほども述べたようにライブラリーを参照するためランダム要素が強いカードなのだが、いつかはこのカードの効果でこれらのクリーチャーを戦場に出すというミラクルを成し遂げてみたいものだ。謎の感動が、そこにあるはず。


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