「BMワンダーフォーゲル部」第22回 アイスエイジ《山/Mountain》
タグ:BMワンダーフォーゲル部, アイスエイジ2015.12.04
text by Hayashi Shoya
マジックの長い歴史の中で基本土地のイラストは多様に渡り、通常のエキスパンションに収録されているものに限定しても1つの基本土地タイプ1つにつき100種類は超えています。
「《山》100種類」だなんて、傍目にはネタ切れを起こして似たようなものばかりになりそうですが...さすがはマジック。どれも一目見ただけでどこに収録されているのか分かる、個性的なものばかりです。
その中でも、とりわけ雪の積もった山岳のイラストは、それがどのセットに属するのかわかりやすい個性あるものです。そう、『アイスエイジ』のものですね。
『アイスエイジ』は氷河期時代のドミナリア、さらにその中の大陸であるテリシアを物語の舞台としたエキスパンションで、ウルザとミシュラが繰り広げた兄弟戦争(『アンティキティー』)の後に訪れた暗黒時代(『ザ・ダーク』)の、さらに未来の話になります。
アイスエイジでは他のエキスパンションのストーリーと同じく、個性豊かな数多くのキャラクターがストーリーに関わっています。その中でも特に重要なキャラクターはフレイアリーズとケイサでしょう。
この二人が《Ice Cauldron》を活用し無限マナからの《命の川》=フレイアリーズの世界呪文を発動させたことでドミナリアの氷河期は終わりを告げます。
アメコミ版の説明では《草原のドルイド僧》となったケイサに《麻痺》をエンチャントし、《繁茂》が4枚つけられた土地を延々と起こし続けて無限マナを発生させた様が描かれていたそうです。
なにはともあれ、二人の活躍で長い寒波の苦難に晒されていたドミナリアは救われ......たかに思えました。ここからまだまだ、ドミナリアの受難は続きます。
『アイスエイジ』に収録されている赤いクリーチャーにはバーバリアン、ゴブリン、オーク、山羊、虎、エレメンタル、イエティ、ハイドラ等がおり、この大陸の山に踏み入ったらどういった光景が見られるのか、想像に難くありません。下手したら自分もその光景の一部として、永久に横たえる可能性がありますね。
今回はエベレストに次ぐ標高であるパキスタンの雪山、K2(カラコルム山脈測量番号2号)をご紹介します。
エベレストほどルートが確立されておらず、その危険度は段違いだそうです。
4人が登山するのに必要な装備、食料などすべて合わせて2.2トン程が必要になるそうです。それに伴うゴミの問題に頭を悩ませているそうなので、皆さんも登山など自然環境でのレジャーを楽しむ場合はゴミをきちんと持って帰りましょう。
それではまた次回に。