英雄の導師、アジャニ/Ajani, Mentor of Heroes

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Card of the Day -今日の1枚- 2015/12/05

英雄の導師、アジャニ/Ajani, Mentor of Heroes

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「師/Mentorウィーク」をお届けした今週、そのトリを飾るにはこのカードしかない!ということで久しぶりのプレインズウォーカーをご紹介。その名も《英雄の導師、アジャニ》。皆大好き、もふもふしてそうなプレインズウォーカーNo.1のアジャニだ。アジャニは次元アラーラの断片であるナヤ出身のレオニン(猫系ヒューマノイド)。生まれつき白い毛の持ち主で不吉な存在であるとされてきたが、群れの長である兄ジャザルの下で色々な危機を救われながら成長する。兄が殺害された事件でプレインズウォーカーの灯が目覚め、次元を渡る戦闘魔術師となった。彼が最初に渡った次元...というか断片はバントであり、この時に出会ったのがかのエルズペス・ティレル。今回紹介する《英雄の導師、アジャニ》は、次元テーロスで困難に立ち向かっているエルズペスの下に駆け付けた姿をカード下したものだ。

 

2色のプレインズウォーカーで唯一空いていた緑白枠の最初の1枚となった記念すべきカードでもある。アジャニ自身でも初の5マナのカードとして登場。初期忠誠度は4と割と一般的なスペック、ではその起動型能力を見ていこう。

 

まず一番上、+1能力。クリーチャーを最大3体まで対象とし、それらに+1/+1カウンターを3個割り振って置く。アジャニはこれまで5種類カード化されているが、そのうちこれを含む4枚がクリーチャーに+1/+1カウンターを置くもので、これはアジャニ定番の魔術と言えよう。1体を大きく育ててもよし、群れのサイズを底上げしてもよし。『ニクスへの旅』時点では純粋なサイズ上昇能力でしかなかったが、タルキールブロックの"長久""鼓舞"絡みのカード達に《搭載歩行機械》と+1/+1カウンターを参照する能力が増えてからはもたらす恩恵も大幅に上昇。《搭載歩行機械》との共演期間が短かったのは悔やまれる。

 

2つ目の+1能力は、限定的なサーチ能力。限定的...とは言っても、クリーチャーかオーラかプレインズウォーカーと、3種類も探すことが出来る。ライブラリーを上から4枚見れば、いずれかのカードが見つかるだろう。見つからないこともあるけど、その時は運が悪かったと割り切るしかない。クリーチャーを引き込めたら展開して、次のターンに上の能力で強化する、と自身でサイクルが完結しているのは素晴らしい。

 

3つ目の-8能力は、シンプル極まる一文。「あなたは100点のライフを得る。」100点て。ここまでストレートな表記は初めて見る。赤単なんかは起動されたら即投了。心をへし折る、ある意味でフィニッシャー。まあ、この能力に辿り着けているということは盤面が強烈なことになっているのでそのまま勝てるだろう。

 

ここまで見てきた能力、+1・+1・-8。展開サポート、強化、鉄壁。これ、どこかでそっくりそのまま見たことはないだろうか?《遍歴の騎士、エルズペス》の忠誠度変化と同じで、得られる恩恵のベクトルも似通ったものとなっている。仲良いね君達。そもそもテーロスブロックにエルズペスとアジャニが登場することは早い段階から決まっていたようで。ただ、同一ブロックに同じ単色のプレインズウォーカーを収録するというのは偏りを引き起こすので避けたい、エルズペスは白単色のキャラクターとして扱いたい→ならアジャニを初の緑白のプレインズウォーカーにしよう!ナヤ出身だからイメージを崩すわけでもないしね!という経緯でデザインが始まったそうだ。故に、エルズペスを想起させる能力が与えられたのかもしれないね。

 

エルズペス、ブリマーズを始めとするレオニン達といったテーロスの英雄達を導き、すっかり落ち着いた偉大なプレインズウォーカーとしての姿が板についてきたアジャニ。ボーラス卿との完全決着を迎える時は来るのだろうか。まだまだ楽しみがいっぱいだ。


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