BIGMAGIC Sunday Legacy Round 5 輪田 一樹(大阪)対 井手上 侑生(大阪)

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text by Seigo Nishikawa ともに大阪で研鑽を積む輪田と井手上は、以前からの顔見知りの仲であり、これまでにも幾度と無く戦ってきている。特に井手上はエターナルパーティといった大型のレガシー大会でも上位に入賞しており、その使用デッキが《実物提示教育》であることはそこそこ知られた存在だ。 輪田が「こんなところ(フィーチャー席)で試合することになるなんて」と笑いながら語る一方で、井手上は場慣れもしているのか静かにニコニコとしている。 9回戦と言う長丁場のなかの折り返し点となるこの試合は、少し暖かい空気の中で行われる。

BIGMAGIC Sunday Legacy Round 5 輪田一樹(大阪)vs井手上侑生(大阪)

Game1

DSC_0980 ダイスロールで勝利し先手を得た井手上だがその初手は即座にマリガン、次いで捲った6枚には土地が1枚も無く、さらにマリガンを重ねてしまう。輪田もマリガンではあるのだが、《古えの墳墓》から《虚空の杯》をX=1で設置。 この動きを見て、MUDかエルドラージストンピィと判断した井手上は、勝負を急ぐ必要があると第2ターンに《水蓮の花びら》から《古えの墳墓》とつなげると2ターン目にして《騙し討ち》を設置。 輪田は《エルドラージの寺院》から《エルドラージのミミック》。そして《虚空の杯》をX=0でおく。 ここまで完璧ともいえるスタートを切った井手上だが、やはりダブルマリガンの弊害は大きいのか《騙し討ち》で発射する弾丸を引き込むことはできない。 輪田は《現実を砕くもの》をキャストすると、《エルドラージのミミック》とあわせて井手上に10点のハードパンチ。そして続くターンには《作り変えるもの》で、止めをささんとする。 しかし井手上は冷静に土地をタップすると、手札から《グリセルブランド》を戦場へ。1ターン遅れこそしたがしっかりと迎撃要員を引き込み、これをもって《現実を砕くもの》を受け止めにいく。 しかし輪田はそこにも完璧な回答を用意していた。《四肢切断》が《グリセルブランド》を切り刻むと、ライフは2点しか井手上に入らず、《現実を砕くもの》も戦場に残ってしまう。 井手上「《四肢切断》は想定できてなかったー」 開始5分のスピード決着 井手上 0-1 輪田    

Game2

先手後手が入れ替わったGame2も、まずは両者のマリガン宣言という無情の立ち上がり。井手上にいたっては再び土地がない6枚をマリガン。輪田はキープとなり、さながらGame1と同等の展開の様相を呈し始める。 DSC_0984 井手上の《島》に対して、輪田は《古えの墳墓》からライフを18にしての《虚空の杯》X=1。全くGame1と同様の展開だ。それならば井手上は《騙し討ち》……とは流石にいかずターンを終える。 輪田はライフを2点支払うと《難題の予見者》。井手上はこれは《Force of Will》で退けると、《沸騰する小湖》をセットし、これを起動しかける。だが少し悩んだ上で、土地を元の状態に戻し、改めてターンを終了する井手上。 彼に残されている手札は《実物提示教育》と《騙し討ち》。 輪田は《エルドラージの寺院》から、6/6の《果てしなきもの》 を召喚。代わりに自身のライフは14となる。 井手上、ドローした1枚を確認すると、即座に《沸騰する小湖》を起動し《実物提示教育》。1ターン待った結果を、前のターンにライブラリーシャッフルをしなかった甲斐を、《グリセルブランド》ドローと言う結果を見せ付ける。 だがカードを出せるのは輪田もだ。そして輪田からは《絶え間ない飢餓、ウラモグ》が光臨する。 DSC_0988 これに思わず「ぐっ」と息を詰まらせる井手上だが、改めて落ち着くと《グリセルブランド》を《絶え間ない飢餓、ウラモグ》の前に差し出し、そしてライフを糧として新鮮なカードを7枚手に入れる。 発射台(《騙し討ち》)は既に井手上の手札にある。であるならば、今必要なのは、燃料(《古えの墳墓》)と弾丸(《引き裂かれし永劫、エムラクール》)。その程度の調達は、魔王にとっても容易きこと。 《引き裂かれし永劫、エムラクール》一閃。輪田のライフは-1!! 井手上 1-1 輪田

Game3

輪田のキープ宣言に対し、井手上は3度マリガン。《古えの墳墓》1枚だけと言うハンドには悲鳴にも近い声が漏れる。 そんな悲鳴を尻目に、輪田は《古えの墳墓》から、《虚空の杯》をX=1とX=0。3ゲームともに、自身の1ターン目に《虚空の杯》X=1と、井手上のほとんどのカードを封印していく。 DSC_0986 だがその反動か、今度は輪田に土地がない。《エルドラージのミミック》を置くのみでターンを終了することになり、井手上に若干の猶予が与えられる。井手上は《摩耗》で《虚空の杯》を破壊し自由を手に入れると、《裏切り者の都》から《精神を刻む者、ジェイス》を呼び込み、未来を1枚ライブラリーの底へ。 これに対して輪田、《歪める嘆き》で末裔トークンを生み出し、《エルドラージのミミック》と攻撃。それでも《ジェイス》は忠誠度が2残り、輪田は後続の土地を引き込めない。 土地が止まっている輪田は、《虚空の杯》X=1を再び設置せんとするも、《Force of Will》で退けられてしまう。そして3ゲーム目にして遂に《思案》が解決される。 輪田も末裔トークンから1マナを生み出し《猿人の指導霊》から《難題の予見者》を出し、井手上が《思案》で引き入れた《グリセルブランド》を追放するのだが、ライブラリートップに積みこまれていたのは emula 井手上 2-1 輪田 BIG MAGIC Open特設ページに戻る