【BMO Vol.6】BIGMAGIC Sunday Legacy Round 9 保坂 祥輝(京都府) 対 吉本 将暢(愛知)
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【BMO Vol.6】BIGMAGIC Sunday Legacy Round 9 保坂 祥輝(京都府)vs吉本 将暢(愛知)
by Tatsuo Sekimoto
スイスラウンドも最終戦。
IDが許されないのはスタンディングを見るまでもなく二人は理解している。保坂はEsper Stoneblade、吉本はBUGCascadeを使ってここまで勝ち上がった。
試合の前哨戦ともいえるダイスロール。保坂はダイスを二つ振って4を出す。
続いて吉本がダイスを振ると出た目は1と2。
吉本「いやー4出たときは勝ったと思ったのに」と苦笑を漏らす。保坂が先手を取りゲームが始まった。
Game1
保坂は1マリガンのあとに占術。少し考えてトップを下に送る。
先に動いたのは後手の吉本。後手2ターン目に《タルモゴイフ》をプレイして開戦の狼煙をあげる。
これに保坂は《対抗呪文》で応える。
返す刀で保坂は《渦まく知識》をプレイ。そのあとに《石鍛冶の神秘家》を戦場に出す。サーチしたのは《殴打頭蓋》だ。
吉本は《石鍛冶の神秘家》を除去すべく《ヴェールのリリアナ》を唱える。
しかし、これは保坂の《Force of Will》で撃ち落とされる。さらに保坂は《思考囲い》で吉本の手札から《森の知恵》を落とす。
(吉本 将暢)
吉本は返しに《Hymn to Tourach》を唱えて保坂の手札を0にした後に《タルモゴイフ》をプレイ。保坂も《Hymn to Tourach》に対応して《殴打頭蓋》を送り込むが《タルモゴイフ》のサイズは6/7。《殴打頭蓋》は殴れないかと思われたが吉本は《タルモゴイフ》によるダメージレースを選択。《タルモゴイフ》と《殴打頭蓋》が殴り合い保坂のライフは12点、吉本のライフは9点になる。
すると、保坂は2体目の《石鍛冶の神秘家》をプレイして《梅澤の十手》をサーチ。
だが、吉本は《梅澤の十手》を《ヴェンディリオン三人衆》でデッキの下に送り対処する。さらに《断片無き工作員》で《悪意の大梟》を捲る。そして3枚目の《タルモゴイフ》を叩きつける。
相手の盤面に致死量のクロックが並んでしまった保坂。戦闘になりやむなく細菌トークンで《タルモゴイフ》をブロック。4点こそ得るものの、この後がない。
盤面をじっと見る保坂。
保坂「ほぼ負けなんだよなー」
と呟きながらもゲームを続行する。しかし、吉本から2枚の《ヴェールのリリアナ》が放たれると保坂は投了した。
保坂 0-1 吉本
保坂「《殴打頭蓋》が着地したときは勝ったと思ったんだけどなー」
マッチアップ的に《殴打頭蓋》を戦場に出す意義は非常に大きい。《突然の衰微》で対処できず、ダメージレースに滅法強い《殴打頭蓋》はBUGCascadeに取って天敵なのだが吉本は上手くいなした。
Game2
後手の吉本は《死儀礼のシャーマン》。
保坂は間髪いれずにエンド前に《剣を鍬に》を打ち込むのだが、吉本は《Force of Will》でこれを拒否。
2ターン目に吉本は《断片無き工作員》を唱える。吉本の工作員は《死儀礼のシャーマン》というお供を引き連れてきた。
エンド前に保坂が《Tundra》を倒すと、
吉本「《剣を鍬に》?」
保坂「いえ《渦まく知識》です。ちょっと事情があって」
お互いセオリーを知り尽くしているのかこの二人のプレイは速い。マナを倒した時点で相手の唱えるカードを理解しているときまである。
さて、その「事情」とやらは素引きした装備品をライブラリーに戻すことだったらしい。次のターンに保坂は《石鍛冶の神秘家》を唱えライブラリーのトップから《殴打頭蓋》を公開する。
吉本は《ヴェールのリリアナ》で《石鍛冶の神秘家》を対処しようと唱える。
しかし、保坂の《呪文貫き》の前に撃沈する。
さらに追撃をかけるかのように保坂は2枚目の《石鍛冶の神秘家》をプレイ。《梅澤の十手》を手札に加える。
吉本は《真髄の針》で《梅澤の十手》を止めるも、すぐに《議会の採決》によって取り除かれ《殴打頭蓋》+《梅澤の十手》が暴れまわる。
流石にこうなってはGame1のようにも行かず吉本は投了した。
保坂 1-1 吉本
Game3
先手の吉本は2ターン目に《Hymn to Tourach》。捨てられたのは《解呪》と《剣を鍬に》だ。
この落ち方は痛いとばかりに顔をしかめる保坂。
返しに保坂は《石鍛冶の神秘家》で《殴打頭蓋》をサーチする。
しかし吉本は《思考囲い》で《殴打頭蓋》を落として、2枚しかない保坂の土地を《不毛の大地》で破壊する。
保坂もお返しとばかりに《コジレックの審問》をプレイ。
《悪意の大梟》
《強迫》
《突然の衰微》
この3択から《悪意の大梟》を選び捨てさせる。
ターンに入った吉本の表情が変わる。なんと吉本はここで2枚目の《Hymn to Tourach》をトップデッキ!《強迫》と合わせてプレイし、保坂の手札を一気に奪う。
これにはげんなりした保坂だが、手札には《石鍛冶の神秘家》が残っておりまだまだ反撃の余地はある。保坂は2体の《石鍛冶の神秘家》を並べる。しかし、吉本の手札には《突然の衰微》があることを知っているためサーチした《饗宴と飢餓の剣》を戦場に出すことができない。
(保坂 祥輝)
別の切り口を求めた保坂は《未練ある魂》をプレイ。さらに次のターンには《黄金牙、タシグル》をプレイする。保坂が攻め始め、吉本のライフを10点まで減らす。
《忍び寄るタール坑》を立てる吉本に保坂は《石鍛冶の神秘家》2体と《黄金牙、タシグル》、スピリット・トークン2体でアタック。
吉本はこれを《ゴルガリの魔除け》でさばきダメージを3点に抑える。
だが、すぐさま《未練ある魂》がフラッシュバックされ攻撃の手が緩む様子がない。
そのままじりじりと土俵際まで追い詰められた吉本はついに膝をついた。
保坂 2-1 吉本
保坂 win!
保坂は万事を尽くして結果を待った。
しかしベスト8には惜しくも3%オポネントが足りず9位に終わった。