力のうねり/Surge of Strength・うねる力/Surging Might
タグ:Card of the Day, MTGシングル, Surge of Strength, Surging Might, うねる力, ラヴニカ, 力のうねり, 岩SHOWCard of the Day -今日の1枚- 2016/03/23
力のうねり/Surge of Strength
草花も芽ぶきの時を迎え、いよいよ春が到来。こたつを片付けるタイミングを見失いながら、それもまた日本の風物詩だななんて思ったり。温かくなってきたので寝起きもスッキリするし、どこからか力が湧いてくるような...そんな気はしないか?強引なのはわかっているが、今週は「力・パワー・ウィーク」!新たな季節を、パワーに満ちたカードと共に駆け抜けろ!
本日は二日分をまとめてお届け、まずは《力のうねり》から。赤緑の2マナのインスタントで、対象のクリーチャー1体のパワーをX上昇させる。このXは、対象となったクリーチャーのマナコストに依存する。そのクリーチャーの点数で見たマナコストに等しい値分強化するので、軽いクリーチャーでブロッカーを乗り越えるコンバットトリックというよりは、巨大生物を多数のクリーチャーでブロックさせたところをぶち抜くという運用になるだろう。トランプルを付与するので、バッキバキにパワーを上昇させてチャンプブロックを越えさせるのが気持ち良いだろう。《甲鱗のワーム》のような重くてデカくて回避能力を持たないヤツには相性が良いだろう。ここまで書いてきたことをまとめると、要するに、Overkill。
この呪文、なんと追加コストを要求する。唱えるに際して、コストとして赤か緑のカードを1枚捨てる必要があるのだ。オイオイ、確かに2マナでMAX+16/+0修正を与えることが出来るカードではあるが、このコストはヘヴィすぎやしませんか。ここはいっそ、開き直って"マッドネス"と組み合わせるのが吉か。《激発》《尊大なワーム》を捨ててマッドネスで唱えてアドバンテージ?を得るのは一見強そうに見えなくもない。まあ、黎明期のコンバットトリックって感じがするよね。この呪文は『アライアンス』の2色アンコモン呪文サイクルに属する1枚だ。
何故『アライアンス』のカードで再録も1度もないのに日本語名が?と思われる方もいるかもしれない。このカードは、ホビージャパンの日本語版発売6周年記念 カードプレゼントキャンペーンにて日本語版として復刻された。こういう激シブなカードが選ばれているって、良いよね。
では、カード名がものすごく似ている2枚目と行こうか。
うねる力/Surging Might
2部構成の後半はこちら。《力のうねり》とややこしくてしょうがない《うねる力》を。同じアイスエイジブロックでこんなに似ている名前のカードがあるって、大丈夫なのか?とか思うが、《力のうねり》の回でも述べたように、日本語版はプロモのみ。アイスエイジブロック・ドラフトとかいう酔狂な遊びをしても、カード名で困ることはないだろう(一度やってみたいなこれ)。『コールドスナップ』の1枚を紹介しようじゃないか。
《うねる力》は「うねりサイクル」の緑担当。このサイクルは"波及"という、これら『コールドスナップ』のコモン呪文しか持たない稀有なキーワード能力を有している(これを与えるカードも含めて、6枚のカードにしか印刷されていないキーワードだ)。波及を持つ呪文は、唱えられた時点でそこに書かれた数字と同じ枚数のカードをライブラリーの上から公開し、その中にあるこの呪文と同名のカードをマナコストを支払わずに唱えて良い、というもの。現状、波及4の呪文しか存在しないため、ライブラリーを4枚しか捲れない。構築戦だと60枚デッキでこれを行うので、50枚ほどのライブラリーの中から残り3枚の同名カードが果たして捲れるのかというと...その可能性はかなり低い。そのため、いずれも構築では役不足である。
《うねる力》は3マナでクリーチャーを+2/+2修正するオーラだ。単体だとありとあらゆる同様のカードと比べて修正値も小さく、それ以外のボーナスを得られることもないと落第カードである。3マナで、修正値が4になれば...まだセーフか。6になればなかなか。8以上になると一気に強くなる。このカードを使うのであれば、『コールドスナップ』ドラフトで決め打ち気味にかき集めて40枚デッキに4枚以上搭載してしまえば良い。開き直ってクリーチャー16《うねる力》7みたいなデッキが作れたら、なかなか強いんじゃないだろうか。『コールドスナップ』×3ドラフトを遊ぶ機会、MOの企画などであると思うので、一度チャレンジしてみては。
Surgeとは波のように押し寄せる・波打つ・わき立つなどを意味する動詞。マジックでは「うねり」というテンプレで訳されている。野球でもうねり打法なんてのがあるくらいで、なんかこうパワー溢れる感のある単語ではあるが...実際に構築シーンでうねりまくったカードにはまだお目にかかっていないなぁ。