苔の怪物/Moss Monster

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Card of the Day -今日の1枚- 2016/04/13

苔の怪物/Moss Monster

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「バニラ・クリーチャーで記事を書けるようになってこそ本物よ」という格言があるとかないとか(ない)。本コラムもかなりの枚数のカードを紹介してきたが...バニラ(能力を何も持たないクリーチャーを、トッピングの無いアイスに例えてこう呼ぶ)の紹介は2枚目。まあ、なんとかなるだろう。「魔物ウィーク」ということで、《苔の怪物》を紹介しよう。

5マナ3/6。終わってしまった...カードとしての性能はこれ以上でも以下でもなく、嘘偽りのないレビューである。初期緑っぽいよね。今なら白とかになるのだろう。《包囲マストドン》なんかと比べてもタフネスが1高いのが、緑というクリ-チャーサイズでは負けない色の誇りを感じさせる。その分、緑マナが2つ必要なダブルシンボルなんだけども。後に登場した《レッドウッド・ツリーフォーク》がシングルシンボルで同性能と、同じ色で上位種が登場してしまったのは悔しかろう。しかしレッドウッドのような巨木と、苔が同じサイズで張り合っていること自体は凄い。ダブルシンボルも、信心という概念が出来たこの時代にはあながちデメリットとも言えない。

はっきり言って構築で使える性能ではないが、リミテッドならばまあまあのコモンで、デッキに入れてもそこそこ仕事はしてくれるだろう。これと単体で相討ちを取れるクリーチャーってのもなかなかいないので、緑お得意のサイズ上昇系のコンバットトリックをちらつかせて殴りに行ける。勿論、タフネスを活かして突っ立ってるだけでも、大半の地上クリーチャーを食い止めてくれることだろう。

初登場は『レジェンド』。イラストがマジで怖すぎる。ハイキングしていてこんなのがノソっと出てきたら、パニックになるに決まってる。後に『第8版』にまさかの再録を果たして、ちょっとアメコミ感の強いイラストを獲得。このチョイスは、おそらく「過去全てのセットから再録をする」という『第8版』のポリシーに基づいてのことだろう。わけわからん能力持ちばっかりで、かつ再録禁止カードどっさりの『レジェンド』からこれを再録するのは、無難オブ無難。ナイスチョイスであると個人的には思っている。

クリーチャータイプは、初出時はモンスター。Moss Monsterの名に偽りなし、と。そこから、苔ということで胞子で生殖する植物・ファンガスへとタイプ変更。皆何かしらの能力を持つファンガス界にて、唯一のバニラという地位を獲得するも...再度タイプ変更で、エレメンタルへとチェンジ。部族界の大御所に移籍だ。確かに、ファンガス感はないもんなぁ。なんやかんや書いていたら、いつの間にか1000文字を超えていた。なんとかなるもんである。テキストは空白でも、カードでありさえすれば言葉は出てくるね。かのリック・フレアーは「ホウキとプロレスが出来る」と言われたほどの名手であった。僕もバニラを語れる男を目指して、今後も精進あるのみだなと。もう、筆置いても良いよね?

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