瀧村和幸 Platinum Pick! 『イニストラードを覆う影』 Vol.1

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プロツアー『戦乱のゼンディカー』にて成し遂げられた快挙。日本人8人目のプロツアー王者の誕生。
我らがチャンプの名は、BIGMAGIC契約プロプレイヤー・瀧村和幸!本コラムでは、プラチナレベルのプロプレイヤーがブースタードラフトにおいてどんなことを考えてピックを行っているのかを公開。
今回は来週末にプロツアーが開催される最新セット『イニストラードを覆う影』(以下SOI)から、「1パック目の初手だった場合、何をピックするか?」という質問に答えてもらった。
とくとご覧あれ!

(※:パック内容写真の下の「Pick!」をクリックすると瀧村選手のピック、およびコメントが表示されます。)

■パック1

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《ファルケンラスの過食者/Falkenrath Gorger》
《歯牙収集家/Tooth Collector》
《墓モグラ/Graf Mole》
《武器庫の開放/Open the Armory》
《親切な余所者/Kindly Stranger》
《火の猟犬/Pyre Hound》
《スレイベンの検査官/Thraben Inspector》
《乗馬術/Equestrian Skill》
《今を生きる/Seize the Day》
《無差別な怒り/Senseless Rage》
《厳格な巡邏官/Stern Constable》
《回答の強要/Press for Answers》
《療養所の骸骨/Sanitarium Skeleton》
《ケッシグの不吉な豚/Kessig Dire Swine》


Pick!


《ファルケンラスの過食者/Falkenrath Gorger》
コメント:《ファルケンラスの過食者》のようなカードは単体としては弱いが、デッキ全体を強めてくれるカードだ。
ドラフトの初手は完成系を目指せるようなカードを取っていきたい。
なのでここは、吸血鬼デッキの完成度を高めるこのレアを。
第二候補は《親切な余所者》。通称ババア。



 

 

■パック2

《凶兆の廃墟/Foreboding Ruins》
《崩れた墓石/Corrupted Grafstone》Foil
《熟読/Pore Over the Pages》
《古参の聖戦士/Veteran Cathar》
《甘やかす貴種/Indulgent Aristocrat》
《内陸の木こり/Hinterland Logger》
《爆発性の機器/Explosive Apparatus》
《巣網から見張るもの/Watcher in the Web》
《セルホフのランプ灯し/Lamplighter of Selhoff》
《灰と化す/Reduce to Ashes》
《よろめく帰還/Shamble Back》
《狙いは高く/Aim High》
《癇しゃく/Fiery Temper》
《薬剤師の霊/Apothecary Geist》


Pick!


《癇しゃく/Fiery Temper》
コメント:1パック目と打って変わって、特に方向性もないぼんやりとしたピックだが、このパックの中では間違いなく《癇しゃく》が一番強いカードだろう。

 

 

■パック3

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《港町/Port Town》
《トロスタッドの死騎手/Pale Rider of Trostad》
《上弦の月の教団/Cult of the Waxing Moon》
《死中に活/Hope Against Hope》
《アヴァシン教の宣教師/Avacynian Missionaries》
《灰口の雄馬/Stallion of Ashmouth》
《両手撃ち/Dual Shot》
《溺墓の探検者/Drownyard Explorers》
《審問官の雄牛/Inquisitor's Ox》
《存在の否定/Deny Existence》
《道理を超えた力/Might Beyond Reason》
《遠沼の猟犬/Hound of the Farbogs》
《天上からの導き/Ethereal Guidance》
《苦しめる声/Tormenting Voice》


Pick!

《アヴァシン教の宣教師/Avacynian Missionaries》
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コメント:変身するのに装備品が必要(即ちピックしなければならない)とマイナスなイメージを持つ方もいると思うが、
白という色をやる以上《信条の香炉》のような装備品は必須になってくる。《アヴァシン教の宣教師》の能力は「使えるもの」として考えても問題ないだろう。
また、SOI環境において両面カードをピックするという行為は明確な色主張になるので、以降の流れが良くなる可能性が高い。
...と、ここまでピック理由を書いたが《アヴァシン教の宣教師》以外にピックするカードが無かった。



 

■パック4

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《炎刃の天使/Flameblade Angel》
《氷の中の存在/Thing in the Ice》
《悪魔と踊る/Dance with Devils》
《茨橋の巡回兵/Briarbridge Patrol》
《武器庫の開放/Open the Armory》
《首折れ路の乗り手/Breakneck Rider》
《針毛の狼/Quilled Wolf》
《収まらぬ思い/Nagging Thoughts》
《放たれた怒り/Uncaged Fury》
《パズルの欠片/Pieces of the Puzzle》
《剛胆な補給兵/Intrepid Provisioner》
《死の円舞曲/Macabre Waltz》
《眠れぬ者の使者/Emissary of the Sleepless》
《殺人衝動/Murderous Compulsion》


Pick!

《氷の中の存在/Thing in the Ice》

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コメント:《氷の中の存在》は条件達成時の効果が絶大で胸躍るカードだ。
条件の達成も、インスタントとソーサリーを積極に集めて専用デッキを狙って組めばそう難しくはない。
1周して帰ってきたパックで《パズルの欠片》や《死の円舞曲》が帰ってきそうなのもグッド。



 

 

■パック5

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《石の宣告/Declaration in Stone》
《グール馬/Ghoulsteed》
《ウルヴェンワルドの謎/Ulvenwald Mysteries》
《躁の書記官/Manic Scribe》
《内陸の木こり/Hinterland Logger》
《信条の香炉/True-Faith Censer》
《灰と化す/Reduce to Ashes》
《かそけき翼/Ghostly Wings》
《突沸の器/Vessel of Volatility》
《腐敗心のグール/Rottenheart Ghoul》
《根から絶つ/Root Out》
《火の猟犬/Pyre Hound》
《スレイベンの検査官/Thraben Inspector》
《癇しゃく/Fiery Temper》


Pick!

《ウルヴェンワルドの謎/Ulvenwald Mysteries》
コメント:《石の宣告》や《癇しゃく》は便利な除去カードであるが、所詮1対1交換にしかならない。
しかし、《ウルヴェンワルドの謎》は動きだしこそ遅いが、無限の可能性を秘めている。複数の手がかりおよび人間トークンを生み出し、アドバンテージを大量に稼げるかもしれない。
緑と青の"調査"を持つカードと組み合わせたデッキを目指したい。



 

■パック6

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《ウェストヴェイルの修道院/Westvale Abbey》
《溺墓での天啓/Epiphany at the Drownyard》
《突き刺さる雨/Biting Rain》
《内部衝突/Dissension in the Ranks》
《銀の一撃/Silverstrike》
《親切な余所者/Kindly Stranger》
《司祭の祈り/Chaplain's Blessing》
《健忘の器/Vessel of Paramnesia》
《溶岩の地割れ/Magmatic Chasm》
《腐臭ネズミ/Rancid Rats》
《発生の器/Vessel of Nascency》
《血管の施し/Alms of the Vein》
《薬剤師の霊/Apothecary Geist》
《金縛り/Sleep Paralysis》


Pick!


《ウェストヴェイルの修道院/Westvale Abbey》
Westvale Abbey
コメント:黒のカードだけで"昂揚"の条件を満たすのは難しい。
《親切な余所者》は黒単色のカードではあるが、その実は黒+Xの多色ババアだ。
確かに変身すれば強力だが、拘束の強いカードであるのも事実である。
このパックの場合、どんなデッキでも入りうる《ウェストヴェイルの修道院》をとって1手目は様子を見る、というのも悪くない選択肢だろう。



 

 

今回は以上6パックから1-1、初手のピックをお届けしてきた「Platinum Pick!」
「自分ならこっちを取ってたが...なるほど」といった具合に楽しみつつ、瀧村選手がプロツアー本番でも輝けるピックが出来るように応援していただければ幸いだ!
それではまた次回、お会いしましょう!