Wall of Kelp

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Card of the Day -今日の1枚- 2016/04/09

Wall of Kelp

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ケルプの森、というフレーズを耳にしたことはあるだろうか。オオウキモ、英名ジャイアントケルプと呼ばれる、最大では全長50メートルにも達するコンブ目コンブ科に属する、最大の海藻である。海底から海面に向かって樹木のように伸び、葉を茂らせるこのケルプが複数立ち並ぶさまは、まさしく海の中の森。そこには様々な海洋生物が住み着き、生態系を形成している。このケルプ、マジックでもカードとして登場している。このカードの場合、森ではなく壁として。《Wall of Kelp》を紹介しよう。

青のダブルシンボル2マナで0/3の防衛を持つ植物・壁。これだけだと本当に使い道のないカードではあるが、そこはご安心を。わざわざ「特殊トークン・ウィーク」に紹介するのには理由がある。このカードは《ケルプ》という名の植物・壁トークンを生み出すことが可能だ。青のダブルシンボルを支払ってタップすることで、0/1のトークンを生み出す。ケルプは胞子によって増える藻類で、夏場などは1日に50cmも伸びるという、成長の早い生き物だ。毎ターン、グングンとケルプが伸びて繁殖するのも納得だ。

青は本来、クリーチャートークンを生み出すことは苦手な色である。それが、このクリーチャーは比較的簡単に、マナとタップだけというコストで継続的にクリーチャーを生み出すことが出来る。海藻のくせして、なかなか骨のあるやつだ。継続してチャンプブロック専用のトークンを生み出し続けられるのは悪くない。ここに《対立》など絡んでくると、ゆるやかに相手を締め付ける雁字搦めコンブ地獄の完成だ。

しかし、本人(?)も防衛持ちなら出てくるトークン達も皆パワーゼロの防衛持ち。この点だけはどうしようも出来ないので、2ターン目に置いてから以降はカウンター構えつつエンド前に能力起動、というアクションだけで勝てるカードでは決してない。あくまで、耐え続けるためのカードである。お手軽に手に入るものは、得てして大して役に立たないうものなのだ。

イラストでは戦士がケルプに手足を絡め取られ、水中で溺死?しているシーンが描かれている。実際に、こうやって人を殺せるカードであれば...と思わずにはいられない。こんなカードでも、何故か再録禁止カードに指定されている。《裏切り者の都》とかはわかるけど、これは一体なんでなのよ。

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