代替案/Backup Plan

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Card of the Day -今日の1枚- 2016/05/12

代替案/Backup Plan

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「Backウィーク」に紹介するに相応しい、何やら面白いカードはないかと調べていたところ、目に留まる1枚が。


《Backup Plan》、日本語名は《代替案》だ。Aというプランがダメだったときに代わりになるBがあれば...マジックとは、こういう悩みと常に直面し続けるゲームだ。それを解消してくれるようにカードを選択しデッキを構築しプレイングにも気を付ける訳だけども、どうしようもない時だってある。マリガンチェック時だ。果たしてこの手札でゲームを行うのか?マリガンをする、すなわち手札の枚数を減らしてまでこれよりも良質の手札を求めるのか、あるいは...。そんな悩みも、この《代替案》がもたらす案によって解決するかも...。

 

ご覧の通り、普通のカードではない。驚異の「多人数ドラフト専用セット」である、業界の問題児『コンスピラシー』に収録されていた"策略"カードだ。策略はゲームの開始時にデッキとは別に用意するカードだ。裏向きに置いておく秘策と、そうでない通常のものとがある。《代替案》は見せておくタイプのカードで、これが効果を発揮するのはゲーム開始前。先手後手を決めたら、7枚の初期手札を見てマリガンチェックを...というこのタイミングだ。その手札とは別に、もう一組カードを7枚引く。その内容を確認した後、最初の7枚と後の7枚、どちらかを選んで自身の手札とし、残りはライブラリーに戻してシャッフルすることになる。1回分、フリーマリガンを得るようなものだ。

 

14枚もカードを引けば、デッキのキーカードもどちらかの手札には来るだろうし、無茶苦茶事故った手札がくるということも少ないはず。ということで使用出来れば非常に強力な1枚ではあるのだが...現在、策略はすべての構築フォーマットで使用することが出来ない。この超強力なマリガンサポートも、『コンスピラシー』を用いたドラフトでしか使用する場所がない。だからこその常識外れの強さにはしてあるんだろうけども...残念である。

 

身内でワイワイ遊ぶカジュアルゲームならば、構築で使用しても問題ないかもしれない。コンボデッキでの使用は強力すぎる気もするので、その辺りは空気を読んでやってもらえれば...。

 

ちなみに策略カードは使用枚数に制限がないので、このカードを複数並べて14枚どころか21枚、28枚とゲーム開始前に大量ドローしてベストハンドを選択することが出来る。ただ、1つ注意してほしいことがある。例えば60枚のデッキを用意し、《代替案》8枚を添えた状態でゲームを開始する。まず通常の手札7枚を引き、その後7枚×8セット分、カードを引く。最後の1セットは、ライブラリーが4枚しかないので4枚のみとなる。これらの中から、ベストハンドを選び、残りを混ぜ合わせる。これをキープして、さあゲーム開始だ。アンタップ、アップキープ...はい、この瞬間。あなたはゲームに敗北する。敗因は、ライブラリーアウト。いやいや、ライブラリーは53枚あるぜ、だって?振り返ってみよう。最後の1セットはライブラリーが4枚しかないので、4枚のみ引いた。本来引くはずだった5・6・7枚目のカードを引けていない。マジックの敗北条件1つは、ライブラリーからカードが引けなくなった時。つまりあなたはゲーム開始前というゲームのパート内で、カードが引けないという状況を経験している。なので最初のアップキープの開始時に状況起因処理が行われ、あなたは53枚のライブラリーを尻目にそこで力尽きることとなるのだ。あんまりプランがありすぎるのも良くないな、というお話。しかし、マジックのルールとカードってほんと面白いことを引き起こすなぁ。

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