岡本桂多のKill them All!《ギトラグの怪物》で統率者!
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統率者戦担当の岡本桂多です!
『イニストラードを覆う影』が発売され統率者も新ステージとなりましたが、皆さんは楽しい統率者ライフをエンジョイしていますか?
僕は今回、久々に統率者にしがいのある・即ち強い伝説のクリーチャーが現れてくれたのでわくわくしています!!
と言う事で早速、今回のテーマとなる新統率者を紹介しましょう。
皆さんご存知の《ギトラグの怪物/The Gitrog Monster》です!
「5マナ6/6という高スペック」
「維持コストが必要なものの、他二つの能力でリスクを軽減してくれる自己完結性」
「オマケのような接死」
「伝説性の欠片も無い見た目」
と様々な要素が合わさった素晴らしいクリーチャーですね。
早速いつもの統率者戦のデッキ構築を行う際のルーチンワークを見ていきましょう。
ステップ1.統率者or固有色を決める
ステップ2.どういうコンセプトのデッキにするかを考える
ステップ3.統率者の特徴を細かく見ていく→統率者と相性の良い物を探し出す
ステップ1は《ギトラグの怪物》というクリーチャーを使うというアイディアを元に考えているのですんなりと決まりますね。
ステップ2のコンセプトについて考えてみましょう。
統率者戦における勝ち手段はいくつかあります。
「統率者ダメージによる勝利」
「統率者のサポートを受けたクリーチャーでの勝利」
「無限コンボによる勝利」
今回《ギトラグの怪物》はそこそこのスペックを持ってはいます。
しかし、パワーが6という事は統率者ダメージで勝利するにはそのままだと4回も攻撃しないといけない上にトランプルなどの回避能力を持たないので、あまり現実的ではないでしょう。
黒緑という色の組み合わせなら《歩く墓場、髑髏茨》《縞痕のヴァロルズ》の方が「統率者ダメージによる勝利」は狙いやすいですね。
《ギトラグの怪物》の能力はクリーチャーをサポートするような能力では無いため、2つ目の勝ち手段も現実的ではないでしょう。
黒緑という色の組み合わせなら《ネル・トース族のメーレン》《クロールの死の僧侶、マジレク》《光り葉のナース》《ゴルガリの女王、サヴラ》などなど、黒緑らしいトークンや死亡誘発によってジワジワと攻めていくプランを強くしてくれる統率者の方が「統率者のサポートを受けたクリーチャーでの勝利」には近づけるでしょう。
となると「無限コンボによる勝利」に帰着します。
《ギトラグの怪物》の能力の1つ
「1枚以上の土地カードがいずれかの領域からあなたの墓地に置かれるたび、カードを1枚引く」
を積極的に活用していけばどんどんドローを進める事が出来るので、無限コンボのパーツを集めやすいのでは、という目論見もあります。
《ギトラグの怪物》のこのドロー能力を活かした無限コンボがあります。
「《ギトラグの怪物》+《ダクムーアの回収場》+《朽ちゆくインプ》等のいわゆる「共鳴者」」
1.《ギトラグの怪物》が戦場にいる状態で共鳴者で《ダクムーアの回収場》を捨てる
2.《ギトラグの怪物》のドロー能力が誘発する
3.そのドローを《ダクムーアの回収場》の「発掘2」に置き換える
4.手札に戻ってきた《ダクムーアの回収場》をまた共鳴者で捨てる
これを繰り返すと、発掘によってライブラリーをほとんど墓地に落とす事が出来ます。(偶数枚あるなら全て墓地へ、奇数枚であれば最後の1枚を発掘に置き換えずにドローすればOK)
《朽ちゆくインプ》の所は「マナコスト、回数制限が無く、何でも捨てられるカード」であれば何でも大丈夫です。
調べてみた所、現実的なコストや能力を併せ持った共鳴者は
《朽ちゆくインプ/Putrid Imp》
《ウーナのうろつく者/Oona's Prowler》
《野生の雑種犬/Wild Mongrel》
《スカージの使い魔/Skirge Familiar》
ぐらいしかいませんでした。
他に条件を満たしているカードは
《耳裂きネズミ/Earsplitting Rats》
《怪奇な混種/Grotesque Hybrid》
《パッチワーク・ノーム/Patchwork Gnomes》
《猿人の喧嘩屋/Simian Brawler》
《ヴェク追われの侵入者/Trespasser il-Vec》
《穴掘りワーム/Tunneler Wurm》
《ヴォルラスの地下牢/Volrath's Dungeon》
とありますが、どれもコストが重い割に効果がショボかったりするので、積極的に入れたいものではありませんでした。
デッキの中身のほとんど全てを墓地に送った時に決められるフィニッシュ手段はいくつかありますが、今回は《壊死のウーズ/Necrotic Ooze》を使います。
1.《戦慄の復活》をフラッシュバックする(コストとして《ギトラグの怪物》を生け贄に捧げてもOK)
2.《壊死のウーズ》を墓地から戦場へ戻す。
3.《壊死のウーズ》に(《茨異種》の起動型能力で)速攻を持たせる
4.《壊死のウーズ》で(《献身のドルイド》の起動型能力で)緑マナを生み出してアンタップする起動型能力も起動する
5.《壊死のウーズ》を(《羽軸トゲ》の起動型能力で)-1/-1カウンターを取り除いてパンプアップ
以降は4と5を繰り返す事で無限マナ・無限パンプが出来ます。
対戦相手がラスト一人だったらそのまま《茨異種》でトランプルを持たせて殴り勝てばいいのですが...統率者戦においてそんな事は大抵無いので、《血儀式の発動者》の起動型能力を無限に起動してフィニッシュ手段とします。
コンボをフィニッシュさせるために非常に多くのパーツを必要としています。
《戦慄の復活/Dread Return》
《壊死のウーズ/Necrotic Ooze》
《茨異種/Thornling》
《献身のドルイド/Devoted Druid》
《羽軸トゲ/Quillspike》
《血儀式の発動者/Bloodrite Invoker》
しかし、これらは全て最終的に墓地にあるだけで良く、手札に来てしまった場合は《朽ちゆくインプ》等の共鳴者で捨ててしまえば良いので、見た目以上に揃えやすいコンボになっているはずです。
ちなみに...ギトラグの固有色に青が含まれていれば《戦慄の復活》《研究室の偏執狂》だけで済む話でしたが...贅沢は言えませんね。
さて、メインとなるコンボの紹介で大分時間がとられてしまいましたが、ステップ2「どういうコンセプトのデッキにするかを考える」は「《ギトラグの怪物》を使った即死コンボを完成させる」事をコンセプトに据えるとしましょう。
続いてステップ3「統率者の特徴を細かく見ていく→統率者と相性の良い物を探し出す」に進みます。
今回の《ギトラグの怪物》は意図してなのか分かりませんが、クリーチャータイプ的には特に目立ったシナジーはありません。
また、キーワード能力もあってもなくてもあまり関係のないようなものです。
結果的に3つの誘発型能力に目が行くのは自然でしょう。
能力1「あなたのアップキープの開始時に、あなたが土地1つを生け贄に捧げないかぎり、ギトラグの怪物を生け贄に捧げる」
能力2「あなたの各ターンに、あなたは追加の土地を1つプレイしてもよい」
能力3「1枚以上の土地・カードがいずれかの領域からあなたの墓地に置かれるたび、カードを1枚引く」
能力1「あなたのアップキープの開始時に、あなたが土地1つを生け贄に捧げないかぎり、ギトラグの怪物を生け贄に捧げる」
いわゆる維持コストというやつですね。高スペックと優秀な能力を合わせ持っているので維持コストぐらいついてないと割に合わない!という事でしょうか。
能力2と能力3によるサポートがあるとはいえ、ボーっとしているだけでは土地が減っていってしまいます。
1枚ずつ生け贄に捧げてしまっても問題ないぐらいどんどん土地を補給しましょう→「土地を補給するカード」
能力2「あなたの各ターンに、あなたは追加の土地を1つプレイしてもよい」
いわゆる《踏査》能力ですね。
これによってどんなカードが使えるようになるか考える際、《迷える探求者、梓》の統率者デッキを参考にすると良いでしょう。→「統率者梓デッキ特有のカード」
能力3「1枚以上の土地・カードがいずれかの領域からあなたの墓地に置かれるたび、カードを1枚引く」
大量アドバンテージの匂いがプンプンする能力ですね。
「いずれかの領域から」というと、「ライブラリー」「手札」「戦場」の領域から墓地に行くのが現実的な誘発の仕方でしょう。
ライブラリーから墓地→「発掘」「墓地肥やし系カード」
手札から墓地→「共鳴者」
戦場から墓地→「土地を生け贄に捧げるカード」
また、この能力3に相性のいいカードを入れていくと自然と墓地を肥やす事が出来るので、墓地から起動できるものや墓地を利用するカードを入れると良いでしょう→「墓地関連カード」
とりあえず今ピックアップしていった各項目のカードを探していきましょう!
「土地を補給するカード」
どこから補給すればいいのかというと、「ライブラリー」「墓地」の2か所があります。
・ライブラリーから土地を補給するカード
これは緑なら簡単ですね。
可能な限り、コストが軽いものや一度に複数枚持ってこられるものが良いでしょう。
コストが軽いものは土地を補給するだけでなく《ギトラグの怪物》を早いターンに唱えるためのマナ加速にもなるので最優先で入れたい所です。
マナ加速としても扱えるものの最低条件は、「4ターン目より前に5マナを生み出せる状況を作り出せる」事です。
《精励する農場労働者/Diligent Farmhand》
《彼方地のエルフ/Farhaven Elf》
《木霊の手の内/Kodama's Reach》
《はるかなる放浪/Far Wanderings》
《耕作/Cultivate》
《自然の知識/Nature's Lore》
《三顧の礼/Three Visits》
《ニッサの巡礼/Nissa's Pilgrimage》
《原初の成長/Primal Growth》
《不屈の自然/Rampant Growth》
《砕土/Harrow》
《緑の太陽の頂点/Green Sun's Zenith》(《ドライアドの東屋/Dryad Arbor》とセットで)
以下のカードはコストが多少かかったり加速にならなかったりしますが、それでも1枚で複数枚補給する事が出来、《ギトラグの怪物》を維持するのに役立つカードです。
《天球儀/Armillary Sphere》
《荒廃した森林/Blighted Woodland》
《探検の地図/Expedition Map》
《爆発的植生/Explosive Vegetation》
《ファーティリド/Fertilid》
《ニッサの探検/Nissa's Expedition》
《危険な進出/Perilous Forays》
《ヤヴィマヤの古老/Yavimaya Elder》
《輪作/Crop Rotation》
《未知な領域/Realms Uncharted》
《刈り取りと種まき/Reap and Sow》
《ガイアの恵み/Gaea's Bounty》
《発見の旅路/Journey of Discovery》
《地平の探求/Seek the Horizon》
《巨森の予見者、ニッサ/Nissa, Vastwood Seer》
・墓地から土地を補給するカード
これは少し難しくはなりますが、緑に多くこういった役割のカードがありますね。
《世界のるつぼ/Crucible of Worlds》
《不気味な発見/Grim Discovery》
《土地守/Groundskeeper》
《壌土からの生命/Life from the Loam》
《石化した原野/Petrified Field》
《修復/Restore》
《耕すツリーフォーク/Tilling Treefolk》
《アルゴスの庇護者、ティタニア/Titania, Protector of Argoth》
《法務官の相談/Praetor's Counsel》
特に《世界のるつぼ》《壌土からの生命》は他のカードに比べると高価ではありますがその分デッキにとても良くマッチしているため、是非採用したい所です。
「統率者梓デッキ特有のカード」
《迷える探求者、梓》デッキでは《踏査》能力を内蔵しているため、土地を戦場に出す事にまつわる様々なカードが採用されています。
「上陸」
土地を出す、といったらまずこれでしょう。
《カルニの心臓の探検/Khalni Heart Expedition》
《ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar》
《恐血鬼/Bloodghast》
《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》
《堕ちたる者、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis, the Fallen》
《猛り狂うベイロス/Rampaging Baloths》
《どん欲の角笛/Horn of Greed》
《石蒔きの秘儀司祭/Stone-Seeder Hierophant》
特に《どん欲の角笛》は他のプレイヤーも恩恵を受けてしまうため、普通は採用はされにくいものですが、統率者が「追加で土地を置いて良い」と言っているのであれば話は別です。
《恐血鬼》はブロックに参加出来ないので微妙かと思いきや、目指している即死コンボのための《戦慄の復活》のフラッシュバックコストに使えるので是非採用しておきたいです。
《ガイアの恵み/Gaea's Bounty》
《発見の旅路/Journey of Discovery》
《地平の探求/Seek the Horizon》
すでに「土地を補給するカード」の項目で触れてしまいましたが、これらの「土地を複数枚探して手札に加える」だけで加速にならないカードが良く採用されています。
《露天鉱床/Strip Mine》
《不毛の大地/Wasteland》
《黄塵地帯/Dust Bowl》
自分の土地を生け贄に捧げて相手の土地を破壊するカードです。
統率者戦ではカードプールが広いため《ガイアの揺籃の地》《Mishra's Workshop》《コーの安息所》《Maze of Ith》《Glacial Chasm》等々、破壊しないと話にならないような土地がたくさんあります。
しかし、普通のデッキが《露天鉱床》のような土地を安易に使ってしまうと、自分とそのやっかいな土地をコントロールしているプレイヤーだけが損を被り、他のプレイヤーたちは何の損も受けずにプレイできてしまいますし、何ならその損を被ったプレイヤーたちよりも1枚多く土地をコントロールしたままゲームを進める事が出来てしまいます。
《迷える探求者、梓》や《ギトラグの怪物》であれば、自分は追加で土地をセットできるため、「他のプレイヤーが損を受けない」事を防ぐ事は出来ませんが、自分の「土地が少ない」という損を軽減する事が出来ます。
また、《ギトラグの怪物》で使う事に関してだけ言えば、どれも自分の土地を「戦場から墓地に落とすカード」でもあるので、即ち能力3も狙えて非常にかみ合ったカードになりますね。
更に《世界のるつぼ》とのプチコンボも見逃す事は出来ません。《露天鉱床》+《世界のるつぼ》+《ギトラグの怪物》が揃うとどんどん土地を破壊していけるので、ソフトロック状態になります。
「追加セットランド」
大抵の場合、《ギトラグの怪物》だけでは土地を置く回数の限界にすぐ達してしまい、思うように上陸を誘発させられなかったり、《露天鉱床》+《世界のるつぼ》のコンボを強く使えなかったりしてしまいます。
そこで、《ギトラグの怪物》の能力2と役割が被っているようにも思えますが、能力によって追加で土地を置く事を許可してくれるカードを採用しましょう。
《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya》
《踏査/Exploration》
《迷える探求者、梓/Azusa, Lost but Seeking》
《花盛りの夏/Summer Bloom》
《栄華の儀式/Rites of Flourishing》
《探検/Explore》
《発見の旅路/Journey of Discovery》
《芽ぐみ/Burgeoning》
《桜族の斥候/Sakura-Tribe Scout》
《スカイシュラウドのレインジャー/Skyshroud Ranger》
《歩く大地図/Walking Atlas》
《地形形成装置/Terrain Generator》
そもそもマナ加速としても扱える事もあり、この項目のカードはなるべく多く採用したいですね。
「発掘」
《ダクムーアの回収場/Dakmor Salvage》
《暗黒破/Darkblast》
《ゴルガリの墓トロール/Golgari Grave-Troll》
《ゴルガリの凶漢/Golgari Thug》
《臭い草のインプ/Stinkweed Imp》
《壌土からの生命/Life from the Loam》
いくら発掘能力が相性がいいと言っても、それら全てを闇雲に入れていてはスペースが足りなくなるので、この辺りから選別して採用するのが妥当でしょう。
「墓地肥やし系カード」
いわゆる「ライブラリーの一番上からX枚見て(何かをして)、残りを墓地に置く」といった能力を持つカードです。
《欄干のスパイ/Balustrade Spy》
《サテュロスの道探し/Satyr Wayfinder》
《忌まわしい回収/Grisly Salvage》
《境界の偵察/Scout the Borders》
《突然の再利用/Sudden Reclamation》
《地底街の密告人/Undercity Informer》
《死橋の詠唱/Deadbridge Chant》
《汚濁まみれ/Drown in Filth》
《ニクスの織り手/Nyx Weaver》
《納墓/Entomb》
実際に採用するのか怪しいスペックのカードもちらほらありますが、とりあえずピックアップしてみました。
《納墓》は《ギトラグの怪物》と共鳴者がいる状態で撃てば《ダクムーアの回収場》を墓地に送ってループを開始できるので是非採用したい所です。
「共鳴者」
目指すべき即死コンボのパーツになり、能力3の活用のためにも必要となるカードですね。
《朽ちゆくインプ/Putrid Imp》
《野生の雑種犬/Wild Mongrel》
《ウーナのうろつく者/Oona's Prowler》
《スカージの使い魔/Skirge Familiar》
以上の4枚はコンボパーツにもなるのでぜひ入れておきたいところです。
《緑探し/Greenseeker》
《シルバーグレイド峡谷の開拓者/Silverglade Pathfinder》
《群れネズミ/Pack Rat》
《アンデッドの剣闘士/Undead Gladiator》
《沼の妖術使い/Bog Witch》
《Bazaar of Baghdad》
こちらは回数制限等があるのでコンボパーツにはなりませんが、追加の共鳴者カードとして入れたいカードです。
《Bazaar of Baghdad》は非常に高額な上に絶対に無いとダメ!というわけではないので、資産に余裕がある方だけ使ってもらえればと思います。
《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》
共鳴者というわけではありませんが、手札から土地を捨てるという事でここで紹介します。
序盤に引いたら普通にマナ加速として使用し、終盤に引いてしまっても手札にいらない土地が(特に《壌土からの生命》を何度も使う事により)溜まっていれば追加コストによってドローになります。
《記憶の壺/Memory Jar》
これもまた手札から土地を捨てる事になるのでここで紹介します。
ドローを進めつつコンボパーツを探しにいけるので、これもまた相性のいいカードですね。
ほとんどのコンボパーツが墓地に落ちてしまっても何とかなるようになっているのは良いですね。
「土地を生け贄に捧げるカード」
ただ生け贄に捧げるだけのカードであれば《Zuran Orb》などありますが、今回はもっとちゃんと用途がはっきりしているカードをピックアップします。
《幽霊街/Ghost Quarter》
《地盤の際/Tectonic Edge》
《露天鉱床/Strip Mine》
《黄塵地帯/Dust Bowl》
《不毛の大地/Wasteland》
「統率者梓デッキ特有のカード」でも触れた土地破壊系の土地ですね。
土地枠でありながらちゃんと効果を発揮してくれるカードたちなので、色に困らない限りどんどん採用したいところです。
《秋の際/Edge of Autumn》
最序盤に引いていればマナ加速になるためキープ基準となり、中盤~終盤に引けばサイクリングでドローしつつ、《ギトラグの怪物》の能力3と合わせて2ドローも出来る優秀なカードとなります。
《Glacial Chasm》
コンボデッキはどうしても攻撃の恰好の的にされてしまいます。
しかしこのカードがあれば(維持し続けさえ出来れば)コンボパーツを集めている間の時間を十分稼いでくれるでしょう。
土地を生け贄に捧げる、という意味とは少し違って来ますが一応この項目で紹介しておきます。
《資源の浪費/Squandered Resources》
土地を生け贄に捧げて更にマナ加速が出来るカードです。
タップしてマナを出した土地も生け贄に捧げる事が出来るので、一気にコンボを決めに行く時の大事なマナ加速カードになります。
《森を護る者/Sylvan Safekeeper》
土地と引き替えに《ギトラグの怪物/The Gitrog Monster》を守るカードです。
シナジー重視のデッキになるので、《ギトラグの怪物/The Gitrog Monster》が処理されてしまうと一気にきつくなります。
なるべく《ギトラグの怪物/The Gitrog Monster》を出す前に予め出しておきたいカードですね。
《上天のしみ/Tainted Aether》
自分への影響もありますが、クリーチャーデッキに対して強烈なメタカードとなりうるカードです。
このカードを採用するならばなるべくクリーチャーカードを入れないようにする必要があるため、構築を少し考え直す必要があるかもしれません。
《埋没した廃墟/Buried Ruin》
土地でありながらアーティファクトを回収できるカードです。
《世界のるつぼ》と一緒に運用出来ればアーティファクトをぐるぐる再利用する事が出来るので、シナジー等を考えなくとも強力なカードと言えるでしょう。
《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》等のいわゆるゼンディカーフェッチランド
《岩山のタール坑/Rocky Tar Pit》等のいわゆるミラージュフェッチランド
《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse》
《進化する未開地/Evolving Wilds》
《無限地帯/Myriad Landscape》
《水晶鉱脈/Crystal Vein》
《漆黒の要塞/Ebon Stronghold》
《ヘイヴンウッドの古戦場/Havenwood Battleground》
《Lake of the Dead》
《水蓮の谷間/Lotus Vale》
マナの数を(ほとんど)減らす事なく土地を生け贄に捧げられるカードです。
序盤に引いてしまった場合、土地の枚数に困っていなければ出さないようにして、《ギトラグの怪物》を出してから追加セットランド時に置いて即起動して能力3によってドローをする、などの工夫をすると良いでしょう。
もちろん序盤に土地が必要であれば、何も考えずに生け贄に捧げましょう。
《鏡の池/Mirrorpool》
コストは若干重めですが、自分のクリーチャー、インスタント、ソーサリーをコピーできるカードです。
タップインを除けばデメリットは無いので、タップインの枚数、土地のスペースに余裕があれば入れてみると役に立つかもしれません。
「墓地関連カード」
墓地関連と言っても多岐にわたります。
《組み直しの骸骨/Reassembling Skeleton》
《冥界の裏切り者/Nether Traitor》
この2種類は《恐血鬼》のように、墓地から自力で戻ってくることが出来るカードたちです。
戦力になるサイズではないので、基本的には《戦慄の復活》のフラッシュバックコスト用です。
《ネクロマンサーの弟子/Apprentice Necromancer》
「召喚酔い」はしてしまいますが、追加のリアニメイト手段として採用出来ます。
《起源/Genesis》
インカーネーションシリーズの中で今回のデッキに合いそうなものはこれだけでした。
必須とまでは言いませんが、あると便利なカードですね。
《カラスの罪/Raven's Crime》
《蟲の収穫/Worm Harvest》
回顧持ちのカードです。
どちらも「手札から墓地へ」土地カードを置く事も出来、何かしらの墓地肥やし系カードで墓地に落ちてしまってもまた利用できるカードです。
《カラスの罪》はコンボを決める前の露払いとして使えますし、《蟲の収穫》は良いタイミングで使えば大量のトークンを生むことが出来るので、戦線を維持しやすくなるでしょう。
以上が《ギトラグの怪物》デッキに入りそうなカードの分類とそれぞれの具体例です。
毎度の事になりますが、統率者戦のデッキは「勝ち筋」「相性の良いカード」だけでデッキを組んでも意味が無く、デッキを実際にちゃんと運用できるような「潤滑油」となるカードが必要になります。
「潤滑油」というのは大ざっぱに言うと「マナサポート」「ドロー・サーチ」の2種類です。
今回「マナサポート」に関しては、能力1のための(特にライブラリーから)「土地を補給するカード」を意識して多めに採用する事で賄えそうですね。
特にバンクーバーマリガンルールへの移行によって、初手の信頼性が落ちてしまっているため、「マナサポート」と土地を以前よりも多く採用したい所です。
《ギトラグの怪物》が土地カードを多く欲するという事もあり、「マナサポート」と土地を合計で60枚前後採用したいですね。
「ドロー・サーチ」ですが、「サーチ」に関してはある程度「墓地肥やし系カード」の所で賄えます。
「ドロー」
《夜の囁き/Night's Whisper》
《血の署名/Sign in Blood》
《調和/Harmonize》
《月光の取り引き/Moonlight Bargain》
《ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena》
《森の知恵/Sylvan Library》
黒緑という色の組み合わせでよく採用されるドローカードはこの辺りでしょうか。
《月光の取り引き》は少しコストが重いので敬遠される事もありますが、《ギトラグの怪物》がいれば墓地に土地を落としても能力3でドロー出来るのでオススメです。
「サーチ」
《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top》
《俗世の教示者/Worldly Tutor》
《森の教示者/Sylvan Tutor》
《吸血の教示者/Vampiric Tutor》
《Demonic Tutor》
《伝国の玉璽/Imperial Seal》
今まで紹介されていないサーチカードをピックアップしました(《師範の占い独楽》は厳密にはサーチとは言いづらいですが・・・)
もちろん《伝国の玉璽》など高額すぎるカードも何も考えずに羅列してしまっているので、自分の資産に見合った取捨選択をしましょう。
さて、ここまでで非常に多くのカードを枚数制限など考慮に入れずに羅列してきました。
後はどうにかして《ギトラグの怪物》込みで100枚に仕立て上げましょう!
ここの取捨選択は個々人の好みに大分依存する部分になります。
僕がもし作るとしたら...というサンプルレシピは以下のようになります。
土地 39
《無限地帯/Myriad Landscape》
《水晶鉱脈/Crystal Vein》
《Lake of the Dead》
《水蓮の谷間/Lotus Vale》
《不毛の大地/Wasteland》
《幽霊街/Ghost Quarter》
《地盤の際/Tectonic Edge》
《露天鉱床/Strip Mine》
《黄塵地帯/Dust Bowl》
《地形形成装置/Terrain Generator》
《石化した原野/Petrified Field》
《荒廃した森林/Blighted Woodland》
《ダクムーアの回収場/Dakmor Salvage》
《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
《霧深い雨林/Misty Rainforest》
《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
《湿地の干潟/Marsh Flats》
《汚染された三角州/Polluted Delta》
《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse》
《進化する未開地/Evolving Wilds》
《統率の塔/Command Tower》
《草むした墓/Overgrown Tomb》
《Bayou》
《黄昏のぬかるみ/Twilight Mire》
《ゴルガリの腐敗農場/Golgari Rot Farm》
8《森/Forest》
4《沼/Swamp》
クリーチャー 23
《桜族の斥候/Sakura-Tribe Scout》
《スカイシュラウドのレインジャー/Skyshroud Ranger》
《森を護る者/Sylvan Safekeeper》
《緑探し/Greenseeker》
《朽ちゆくインプ/Putrid Imp》
《恐血鬼/Bloodghast》
《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》
《献身のドルイド/Devoted Druid》
《野生の雑種犬/Wild Mongrel》
《組み直しの骸骨/Reassembling Skeleton》
《歩く大地図/Walking Atlas》
《サテュロスの道探し/Satyr Wayfinder》
《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya》
《迷える探求者、梓/Azusa, Lost but Seeking》
《臭い草のインプ/Stinkweed Imp》
《ニクスの織り手/Nyx Weaver》
《沼の妖術使い/Bog Witch》
《羽軸トゲ/Quillspike》
《血儀式の発動者/Bloodrite Invoker》
《壊死のウーズ/Necrotic Ooze》
《ゴルガリの墓トロール/Golgari Grave-Troll》
《スカージの使い魔/Skirge Familiar》
《茨異種/Thornling》
ソーサリー 18
《カラスの罪/Raven's Crime》
《壌土からの生命/Life from the Loam》
《自然の知識/Nature's Lore》
《三顧の礼/Three Visits》
《不屈の自然/Rampant Growth》
《秋の際/Edge of Autumn》
《夜の囁き/Night's Whisper》
《血の署名/Sign in Blood》
《Demonic Tutor》
《探検/Explore》
《耕作/Cultivate》
《はるかなる放浪/Far Wanderings》
《木霊の手の内/Kodama's Reach》
《ニッサの巡礼/Nissa's Pilgrimage》
《発見の旅路/Journey of Discovery》
《調和/Harmonize》
《戦慄の復活/Dread Return》
《蟲の収穫/Worm Harvest》
インスタント 6
《輪作/Crop Rotation》
《吸血の教示者/Vampiric Tutor》
《俗世の教示者/Worldly Tutor》
《忌まわしい回収/Grisly Salvage》
《未知な領域/Realms Uncharted》
《月光の取り引き/Moonlight Bargain》
アーティファクト 9
《太陽の指輪/Sol Ring》
《Mana Crypt》
《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》
《探検の地図/Expedition Map》
《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top》
《天球儀/Armillary Sphere》
《世界のるつぼ/Crucible of Worlds》
《どん欲の角笛/Horn of Greed》
《記憶の壺/Memory Jar》
エンチャント 4
《踏査/Exploration》
《カルニの心臓の探検/Khalni Heart Expedition》
《森の知恵/Sylvan Library》
《ファイレクシアの闘技場》
いざリストを作ってみるといつも何かを忘れているような気がしてしまうのですが...
実際に組んで回してみないと細部の微調整は出来ないですが、もし僕が調整を始めるとしたらこんな感じのリストから始めてみると思います!
ちなみに、この記事を書くにあたって僕が話の骨格を作るために作ったメモによると
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能力1維持コスト→補給or戻る土地
→土地が落ちる事で誘発する何か
能力2追加セットランド→《迷える探求者、梓》を参考にする(例:《露天鉱床》+《世界のるつぼ》嵌め)
能力3→ライブラリーから墓地→発掘
→手札から墓地→共鳴者・・・マッドネス?
→《悪疫》などの嫌がらせカード?
→戦場から墓地→土地を生け贄に捧げるカード
マナ基盤:マナクリーチャー?スペルによる加速?マナアーティファクト?
→《戦慄の復活》用にクリーチャーと、土地が出せればいいのでスペルによる加速の併用!
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との事でした。
実際にデッキを組む時は、このように思いついた要素をどんどん書き出してみる所から始めると良いと思います。
書き出してみたものの、特に該当するカードが無くて没になってしまった要素もありますが、色々と思いつく発想力を養うためにも是非やってみて下さい。
今回の記事は以上になります。
《ギトラグの怪物》は久々に統率者戦で一線級のスペックを持った統率者だと思うので、是非デッキを作って遊んでみてください!!