コーの空漁師/Kor Skyfisher
タグ：Card of the Day, Kor Skyfisher, MTGシングル, エルズペスvsキオーラ, コーの空漁師, ゼンディカー, 岩SHOWCard of the Day -今日の1枚- 2016/05/16
コーの空漁師/Kor Skyfisher
5月は空が綺麗で、好きな月である。五月晴れという言葉もあるくらいで、清々しい青空をいつまでも眺めながら芝生に寝そべっていたくなる。そんなわけで、今週は「Skyウィーク」、空にまつわるカードを紹介していこう！
《コーの空漁師》は個人的に名前が素敵だなと思っている1枚。空の漁師、猟師ではなく漁師なのがポイント。英名でもSkyfisherだ。空の漁師の名の通り、大きな帆凧で気流に乗り器用に舞い、そして漁に用いる鉤爪の罠をぶら下げる姿が描かれている。この罠にかかるのは...おそらく魚だろう。『ゼンディカー』には《風乗りの長魚》のような飛行能力を持った魚が生息しており、おそらくはこれを引っかけるための道具だろう。コーの人々はあのワラスボみたいなエイリアンフィッシュを食しているということで、なかなか...グルメやね。時々違うものがかかってしまうことがあるというフレイバーも気になるところ。
さて、カードとしては...2マナ2/3飛行という、非常に優秀なスペックを誇る。コモンの2マナクリーチャーの中ではずば抜けて優秀なアタッカーとして、軽量ビートデッキでは大活躍できるスペックである。ただ勿論、デメリットはあって...これが戦場に出た時に、パーマネントを1つ、手札に戻さなければならない。まあ、往々にして土地を戻すことになるのだが...これを2ターン目に出して土地を戻すと、当たり前だが次のターンには2マナしか使えないので、マナカーブに沿った展開を狙うデッキには全くと言っていいほど向いていない。やはり先述のように軽量クリーチャーを主体としたビートで使うのがベストか。
あるいは、土地を戻すことをむしろ積極的に狙いに行くべきか。幸い、『ゼンディカー』には《ステップのオオヤマネコ》《板金鎧の土百足》のような上陸クリーチャーに、《ぐらつく峰》と、土地を手札に戻して出し直すことで打撃力を大幅に増すカードが多数収録されていたため、「赤白上陸」というデッキが成立した。お手軽で強くて人気デッキだったな。
また、このカードがスタンダードに存在した時には《メムナイト》《羽ばたき飛行機械》と0マナのクリーチャーも共存していた。これらのクリーチャーと《聖なる秘宝の探索》を組み合わせ、0マナクリーチャーの連打で一気に《アージェンタムの鎧》を展開することを目指す「白単アージェンタム」も良いデッキだったな。これらのデッキには必須と言って良いパーツであり、純粋に2/3飛行というナイススペックを活かしてどつき要員としても強力だったなぁ。