殺戮遊戯/Slaughter Games

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Card of the Day -今日の1枚- 2016/05/28

殺戮遊戯/Slaughter Games

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こちらの自由が奪われ、寝かされている状態で周りを取り囲む連中を逆光の中、見上げるという構図。恐怖の表現には適格なもので、なんとも言えぬ不快感を覚える。その連中の容姿が異常であれば、悪意に満ちた行いをしようとしているならばなおのことだ。マジックでその構図と言えば...《殺戮遊戯》がまず浮かぶ。奇妙な装飾品に身を包んだ人間やゴブリン、オーガといったところだろうか。狂気に満ちた笑みを浮かべ、手には思い思いの武器・拷問道具・暗器...そしてラクドス教団のシンボルマークのステンドグラス。もう、死ぬしかないんやね...。

 

カードとしては《記憶殺し》が赤を含むマルチカラーになって打ち消されなくなったもの。カード名を1つ指定し、対象の対戦相手の手札・墓地・ライブラリーから同名のカードを探し出してすべて追放する。唱えることさえ出来れば、抵抗を無視して何かしらのカードをむしり取ることが出来る。昔から、黒と言えばこういったカード2,3ブロックに一度登場する印象がある。

 

打ち消されなくなったことにより、同系統の呪文の中では断トツの信頼度を誇る。相手の手札に指定したカードがあれば1:1交換+αとなるので、可能であれば他の手札破壊などで内容を確認したうえで使いたい。とは言っても、もっぱらコンボ殺しとしての人を与えられているので、そのコンボに必須のカードを1種類抜いてしまって勝ち手段を奪ってしまえばそれで充分。例えば「むかつき」デッキの《苦悶の触手》を抜いてしまえば、相手の勝利手段は往々にして潰えることだろう(まあ構成次第やけどね)。コンボや、特定のキーカードに依存したデッキを叩くには最良の1枚だと言って良いだろう。

 

元来、打ち消し呪文を持たない赤黒を中心とした「ジャンド」デッキなどで採用されるが、かと言ってこれを4枚使うかと言うとそれはノー。そもそも4マナと重く、撃っても盤面が変わるわけではなく、複数枚引くと明らかな無駄杯になると、ダメな点もある。他の手札破壊などと組み合わせて、1,2枚採用してこれを撃つまでに十分に相手の妨害をしつつも盤面もしっかりと作って...という運用の仕方に気を付けよう。

 

これを用いて相手の勝利手段を摘み取る時の顔は、まさしくこのイラストに出てくるヤツらのような表情になってしまう。カード名も実にデンジャラスで良いね。個人的には、大好きなバンドのアルバムアートワークによく似た構図で、それだけでも評価点の高い1枚。ラクドス柄のステンドグラスを造った職人がどんな教信者だったのかも気になるところだ。

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