Veteran's Voice
タグ:Card of the Day, MTGシングル, Veteran's Voice, アライアンス, 岩SHOWCard of the Day -今日の1枚- 2016/05/26
Veteran's Voice
「窓ウィーク」とかいうわけわからんお題を設けたことを後悔しないわけではない。なんとなくで初めてみたが...難しい。ひたすらにカード画像を見て、窓あるやん!というものを選んでいっている。今日の1枚は、こんな企画が無かったらおそらくは紹介しようという気になることもなかったであろう1枚、《Veteran's Voice》。これのイラストは2種類あるが、背後に窓があるものをカードショップなどでは便宜的に(Window)と呼ぶ。とは言え、そもそも売れるカードではないので...「おいおいWindow版ないやん!」というコアなお客様にも巡り合ったこともなく...これを機に、売れてくれたなら良いなぁなんて思いを抱きながらつづる。
《Veteran's Voice》はマジック黎明期らしい、その色らしくない仕事をするカードの類だ。赤の1マナオーラで、自分のクリーチャーにしかつけられない。そして...珍しく、クリーチャーに能力を与えるのではなく、そのクリーチャーをコストにして起動する能力を有している。このあたりも黎明期っぽい。このオーラがついているクリーチャーをタップすることで、別のクリーチャーにターン終了時まで+2/+1修正を与えるのだ。おお、1マナにしては割と値が大きい。2度使えば1マナで4点分のダメージを与えていることになるので十分な仕事である。基本的にはこれがついたクリーチャー以外で攻撃して、プレイヤーに抜けたものを強化してダメージを伸ばしたり、逆にブロックされたものを強化してサイズ差があるクリーチャーを相討ちに持って行けたり(まあそれが見えるから相手はおいそれとブロックできなかったり)、リミテッドでは良い仕事をするオーラだ。《カブトガニ》のような自身をアンタップ出来るクリーチャーと組み合わせると複数回能力を起動できてお得感がある。
しかしまあ実に赤らしくない1枚。これ、白でしょう。Veteranという名も能力も《歴戦の歩兵》を思い起こさせる。そんな歴戦の雄、古参兵の指導の声を耳にすることで、戦闘が上手くなりサイズアップというフレイバーなのだが、明らかに種族が異なるクリーチャー同士でこのカードを使用すると、植物に教わる人間なんかが見れてシュールで面白い。
最後に、これの窓が描かれている方のフレイバーテキストを載せて終わりにしよう。なんとも格言チックで良いぞ。
「優れた兵士とは、一に訓練、二に天性。
――― キイェルドー王、ダリエン.」