Free-Range Chicken
タグ：Card of the Day, Free-Range Chicken, MTGシングル, アングルード, 岩SHOWCard of the Day -今日の1枚- 2016/06/13
Free-Range Chicken
焼き鳥はお好きかな？いやまあ、今までいろんな人と会ってきたが「焼き鳥は苦手で...」という人は見たことがない。僕自身も好きなものの1つで...鶏の様々なパーツを楽しめる、一羽丸ごと食ってる感が満喫出来て、美味いだけでなく楽しい。ビールやハイボールが進み、トークも弾む...いつもこのぐらいの季節は、焼き鳥が食いたくなる。果たして養鶏に旬があるのかもわからないが...個人的にはこの6月7月ラインがベストシーズン。さあ、皆で焼き鳥屋へ行こう！砂ずりが、ぼんじりが、ちょうちんが君を待っている！そんな訳で今週は「鳥ウィーク」だ！
イキナリ銀枠です。テーマがアレというのもあって。鶏だ。見たまんま。『アングルード』はエキスパンションシンボルも鶏の卵であり、鶏がセットのイメージキャラクター・テーマとなっている。当コラムでも既に《Chicken Egg》《Chicken a la King》などなどニワトリカードを紹介している。今日の1枚はそのEggと同じくコモンのニワトリサイクルに属する1枚、《Free-Range Chicken》だ。4マナ3/3という標準的なスペックは、銀枠世界でも頼りになるもの。そして能力が1つ。2マナ払ってパンプ・チャンス。サイコロを2つ振って、ゾロ目が出ればターン終了時まで＋X/＋X修正を得る。Xはもちろん、サイコロの出目だ。つまり運次第では、2マナで＋6/＋6修正を得ることが出来ちゃう、なんともドリーミーな能力だ。6がゾロ目になれば、そんじょそこらのエルドラージも踏みつぶすマッシヴなニワトリの爆誕である。
勿論、ゾロ目が出る確率なんて1/6で...当たる方が稀、しかも修正値も＋1/＋1とかいうショッパイものになる可能性もアリでハッキリ言って弱いカード。しかも、複雑なデメリットまである。ゾロ目でなかった場合、ダイスの出目の合計値をチェック。もしこの値が、このターンに既にこのカードのために振られたダイスがはじき出した合計値と同じであった場合、このニワトリを生け贄に捧げなければならない、というものだ。コロっと振って2のゾロ目が出て＋2/＋2修正ワーイ、おかわり！とか言って1と3が出たりしたら、このニワトリは〆られることとなる。つぶしたては美味いって聞くね、食ってみたい。ともかく、2回以上能力を起動するのは加速度的に危険が伴っていく。ただ、2回くらいなら...この人の欲求を喚起させるカードデザインは見事なもの。銀枠入りのドラフトとかでワイワイ言いながら遊びたい。
カード名《Free-Range Chicken》とは、放し飼いのニワトリのことを指す。地鶏やね。画像検索すると、のびのびと健やかに育てられているニワトリ達の姿を目にすることが出来る。マジックの世界でニワトリを放し飼いにした結果、イラストでもわかる通り原始的なアクセサリーを身に着けて樹上で蔦を手にする、ワイルドでターザンチックなものとなってしまったようだ。ジャングルで生き抜くニワトリ、映画に出来そうではないか。