火葬のゾンビ/Pyre Zombie

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Card of the Day -今日の1枚- 2016/06/01

火葬のゾンビ/Pyre Zombie

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マジックの良いところは、元祖トレーディングカード・ゲームとして長い歴史を誇るところ・その歴史を自分たちで上手く使えているところだ。明らかに過去のカードをオマージュしたデザインのものが、絶妙なデザインでリリースされた時には思わずニヤリとしちまうもんで。長くやって来た今は「あぁこれ○○の調整版だな」とかそういうことが一目見ればわかったりするのだが、経験というものが浅かりし頃はそんなこと言われなければわからない、そもそも元ネタを知らない。ので、僕が最初に元ネタありきだということに気付いたカードは、《火葬のゾンビ》ということになる。

 

赤黒マルチカラーの3マナ2/1、スペックとしては最低レベルのものである。これに与えられた能力は...赤赤①支払ってこれを生け贄に捧げると好きなところに2点のダメージを与えられるというもの・そしてこれが墓地にある状態でアップキープを迎えれば、黒黒①支払って手札に戻せるというもの。何度も繰り返し使える火力...ということで、これが《ボガーダンの鎚》を基にしたカードであることがわかった。

 

《ボガーダンの鎚》は赤単色で8マナで毎ターン3点を飛ばせるカードだった。これに対して、《火葬のゾンビ》はクルクル回すと黒マナ3つ赤マン3つを含めた9マナが必要で、与えられるダメージも2点と抑えめになっている。弱くなった、と言うことなかれ。ハンマーには出来なかった戦闘が行えるのがウリだ。殴って焼いて、までいければ4点ダメージだし、相手のクリーチャーをブロックしながら本体にダメージ!みたいなことも出来る。また、今では無理になってしまったが当時のルールではダメージをスタックに乗せた後に生け贄に捧げることで、相手のアタッカーorブロッカーと1:2効果を取れたのだ。そう考えると、色が足されて合計マナコストが上昇してしまったのも止む無し。

 

当時は《虚空》を搭載した赤黒のドッシリしたコントロールデッキでよく使用されていた。除去兼フィニッシャーとして、シブい働きをしていたものだ。後にこのクリーチャーをモデルにしたであろう《殺人王、ティマレット》が登場。こうやってカードとカードが繋がっていくんだなぁ...。

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