地底の大河/Underground River
タグ:Card of the Day, MTGシングル, Underground River, アイスエイジ, デッキマスターズ, 地底の大河, 岩SHOW, 第10版, 第5版, 第6版, 第7版, 第9版Card of the Day -今日の1枚- 2016/06/25
地底の大河/Underground River
オドゥノス河の底さらい/Odunos River Trawler
「川ウィーク」のトリを務めるのはこの1枚しかないだろう。《地底の大河》だ。僕がマジックを始めたばっかりの頃はスタンダードで使える特殊土地と言えばこのカードを含むダメージランド・ペインランドくらいのもので、これらがデッキに複数枚...言うたら4枚入っているか否かで、グループ内でのそのプレイヤーのガチ度がわかったりしたものだ。パックを剥いていたら手に入ったのでなんとなくデッキに1枚入れよう!「《沼》11《島》12《地底の大河》1」なんて具合に組むプレイヤーが多かった中で、「《沼》10《島》10《地底の大河》4」のようなデッキを組んだやつが出てくると「アイツ気合入ってんなぁ...」と思ったものである。ダメランの中でも、特に《地底の大河》は青と黒という至高のカラーを取り扱っているだけあって当時はサイクル中でも最高額だった。故に小遣い握りしめて月に数パック買って喜んでいた僕らには、これがガッツリ4積みされたリストっていうのはまばゆく見えたものである。
ノーリスク無色マナか、1点のダメージを受けながら青マナか黒マナを生み出す。ただそれだけの土地なのだがこれをデッキに入れてる時の安心感といったらね。クリーチャーが細く、殴り合いに弱い色でダメージを受けながら色マナを安定させるってのはどうなん?と思う初心者時代を経て、コントロール・コンボデッキでの色マナ安定化最高ッッと思えるようになれば君もプレイヤーとして1つ上のステージに到達したと同時に、本当の戦いが始まったのだと思ってほしい。《カープルーザンの森》などはガシガシ使ってクリーチャーを展開していけるが、上述のようにダメージレースに弱い色であるので、こちらは扱い方には気を付けなければならないあたりが、なんともテクニカルで...青黒がカッコイイ組み合わせで難しいデッキであることの象徴的な存在であった。
この土地は『第5版』『第6版』のものに加えて、お土産でもらった『アイスエイジ』のパックから出たものと『Deck Masters』のものとを併せて4枚揃えることが出来た。親権にマジックをやる人からすれば、このイラストやシリーズが統一されていない集め方は悪しきものに見えるかもしれない。ただ、一中学生がカードを集めるのって大変。それにバラバラの見た目で揃っていることで、なんかこうパズルのピースを組み上げた感がね...とにかく、愛着がわくってなもんである。ただ、4枚揃えて何のデッキで使ったかと言うと...あんまり覚えてないな...。「クローシス・コントロール」とかかな。それでも結局4枚は使わず、ダメージを受けない《塩の湿地》を優先して使った記憶が...。
イラストはやっぱり初代『アイスエイジ』のものが良いね。鍾乳洞をうねり流れる川、これはダメージを受けそうなのもなんか納得の秘境だ。ちなみにUnderground Riverで画像検索すると、フィリピンのプエルト・プリンセサ地底河川国立公園の写真が大量に出てくる。行ってみたいなぁ。青と黒のマナを体感できそう。