行動か死か/Do or Die

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Card of the Day -今日の1枚- 2016/07/28

行動か死か/Do or Die

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やらぬ後悔よりやって後悔する方が良い、とは言うものの、やることにもリスクはつきもの。どうせ無理なら一か八かやってみろよ!と他人事なら言えるんだが、我が身となると腰が重くなる。一か八か...英語圏ではDo or Dieとなんともヘビーな表現になるそうで。今日はそんな英名を持つカード《行動か死か》をご紹介。

 

『インベイジョン』は多色をメインコンセプトとしてそれまでにないバリエーション豊かなカードがデザインされている。このセットの本流である多色とは離れるが、1つ面白いサイクルが存在していたことを語らせてほしい。そのサイクルの名は"山分け"。複数のカードを一方のプレイヤーが2つの束に分け、もう片方のプレイヤーがどちらかを選ぶ。選ばれた方、選ばれなかった方にそれぞれ何かが起きるよ、という能力を持ったカード群である。最も有名で、そして活躍した山分けカードが《嘘か真か》だ。山を分ける側と選ぶ側、そこに読み合いが発生するという、新たなる心理戦をマジックに持ち込もうとしてのデザインだろう。

 

《行動か死か》はこのサイクルの黒のレアを担当。黒といえばクリーチャーを破壊する除去の色、ということでこの山分けカードも勿論それを行うものに仕上がっている。2マナのソーサリーで、対象のプレイヤーのクリーチャーをあなたが2つの束に分ける。その後、そのプレイヤーは束を1つ選ぶ。選ばれた方はすべて破壊され、選ばれなかった束のクリーチャー達は戦場に残る。簡単に言えば、相手のクリーチャーを半減させるカードである。トークン戦略などの面展開で攻勢を仕掛ける相手には、絶大な効果を発揮するだろう。

 

2マナで1枚と複数のクリーチャーの交換が狙えるということで、なかなか強力なカードに見える。が、勿論難点も。山分けの性質上、対戦相手が2体以上のクリーチャーを展開してこなければ何も除去することが出来ない。大型クリーチャー1体を眼前にプルプルとこれを握りしめながら敗北するのは悲しい。また、2体以上出してきたところで...《ラノワールのエルフ》と《甲鱗のワーム》という並びだった場合、相手は確実にエルフを破棄してワームを残すことだろう。真の脅威に対抗することが出来ない...これは対戦相手に選択権があるカードの、持って生まれた宿命である。

 

僕も中学~高校の当時、このカードは2マナで大量のクリーチャーを薙ぎ払える!強い!と信じて赤黒のボードコントロールデッキに積んで...友人が《冥界の影》1体だけを展開してカツカツやってくるのに対して「僕は何故、ワンマリガン状態でゲームを行っているのだろう...」と思ったものだ。せっかくパックを剥いて出たレアカードを落とすのは忍びないが...確定除去に変更することにしたのだった。友人らと弱めのカードでワイワイカジュアルマジックやる時には、最高に輝く1枚ではある。どうか、忘れないでいてやってほしい。ファイレクシアの侵略軍っぽいメンツの中に、たった1体雰囲気の異なるミノタウルスの負傷兵がいるイラストもポイント。激闘の予感がするぜ。

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