藤本岳大のはまち式プレイマナー講座

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マジックプレイヤーは紳士たれ。はまちのプレイマナー講座

 

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最近のマジック界隈において、プレイヤーが増えたというのもあってか全体的に「プレイマナーの質の低下」がみられます。

...あくまで僕個人の体感ではありますが。

もしかしたら、あなたのプレイ態度も誰かを傷つけているかもしれません。

 

せっかくの休日に大会に出るのに「あいつと対戦するのは嫌だ」とか「もうあの店で大会出たくない」とか...そんなことをお互いに思って、不快な気分で家に帰るのはもったいないですよね。

 

ところで「そもそもはまちと対戦したことあるけど、お前のマナーこそあまりよくない」と思ったあなた。

僕だって人間なので、正直なところ苦手な人はいます。そうなると、やはりプレイ態度にもあらわれてしまいます。

僕もなるべく態度には出さないつもりでいますが、やはり多少はにじみ出てしまいます。

つまり、僕のプレイ態度が悪いと思った人は...僕に苦手に思われている可能性があるかと思います。

では、人はどういう場面で相手のことを苦手になっていくのでしょうか。

今回は僕が長年の大会参加経験で感じた、トラブルの種になりそうな場面を書いていきたいと思います。

 

 

「宣言ははっきり言おう」

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このゲームは対人ゲームなので、コミュニケーションを取ろうとしない人はハッキリ言って向いていないです。

コミュニケーションのコツはいろいろありますが、今回は2つ紹介します。

 

①今がいつなのか明確にする

時間停止

アップキープなのか、ドローしてメインフェイズに入る前なのか、戦闘フェイズに入って攻撃宣言前なのか、ブロッククリーチャー指定前なのか...プレイヤーが優先権を得るタイミングは山ほどあります。自分が何か宣言するときには、一体今がいつなのかを明確に宣言しましょう。

 

②自分と対戦相手のライフがちゃんとあっているか確認する

コイロスの洞窟ラノワールの荒原

戦闘で何点のダメージを受けて残ライフが何点なのか、呪文を唱えるときにダメージランドでライフが減りました、などライフの情報はお互い共有するべきものなので、明確に宣言しましょう。

対戦相手とは一切会話したくないけどマジックがしたい、という方はMagic Onlineをプレイする方がお互いにとって建設的かと思います。

 

 

「不必要に「きつい」とか「厳しい」とか言わない」

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手札に対処方法があるにもかかわらず、相手のカードに対して「きっつ~。ターンもらいます、メインで除去します」と口にする人が結構います。

もうね、こっちのほうがよっぽどきついわ!って感じです。言われた方の身にもなってみましょう。

せっかく出したカードが「きつい」と言われて、ということはもしかして逆転できるのでは?という淡い思いが一瞬で芽を摘まれたら...それはもう、ただの煽りですよね。

「きついって言いながら即座に除去されてさ~」と後で噂されてしまいかねないです。こうなると、あなたも悲しいですよね。

「きつい」という気持ちになっても一旦こらえて、本当にきつい、どうしようもない場面にその言葉をとっておきましょう。

 

 

「むやみにタメ口でぐいぐいいかない」

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当たり前の話ですが、すべての対戦相手があなたの友達や後輩ではありません。

また、このゲームは部活でも仕事でもないですし、敬語を使えとかいう縦社会的な強制もありません。

ですが、対戦相手が明らかに自分より若く、年下に見えても、いきなりタメ口でしゃべるのではなく、社会的なマナーをもって対戦しましょう。

年上っていうだけで偉ぶってくるのは、コンビニやレストランの店員に偉そうな態度をとるのと大差ありません。プレイヤーの大多数はもう大人なんやから、ちゃんとしましょ!

 

 

「大会には清潔な状態で参加する」

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夏場の大会は特に、正直なところ不潔な状態の人が散見されます。それに対して「まともな服を着て来い」「ちゃんと風呂に入ってから来い」とは心で思っていても、口では誰も言ってくれません。

対戦相手がバクテリアンを相手にしたクリリンみたいな顔をしていたら、制汗スプレーや汗拭きタオルを買うなり、綺麗な服に着替えるなりして、清潔な状態でいれるように対策をしっかりしていきましょう。

いくらなんでも「汚い」という理由でトラブルを起こすのは、誰だって嫌ですよね。

 

 

「対戦相手を馬鹿にしない」

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マジックの楽しみ方は人それぞれ。誰もがフライデーや平日大会にその環境で有力な・流行りのデッキを持ってきているわけじゃありません。

もちろん、大会に出るからには勝ちきりたいと思うでしょう。

だからといって、必ずしもすべての参加者が同じ考えだとは思わないでください。このカードを使いたい、このコンボを決めたいという気持ちで参加している人だっています。

「あんなデッキに負けるとは。練習にならない」みたいなことを言っている人をたまにみかけます。ですが、別に公認大会はあなたの練習のために用意された場ではありません。

練習にならないと思うのであれば、ドロップして一人で二つのデッキをまわして対戦していればいいと思います。

プロの人でも、優勝するという目的ではなく「このカードとこのカードのシナジー。すなわちゼウス」みたいなことを言って何か新しい発見ができないかということを試すために、とんでもないデッキで大会に出るときだってあるんですよ。

 

 

「デッキは事故るもの」

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マジックというゲームは、カードをランダムにシャッフルする以上、事故というものは避けられません。

初手で土地4枚とスペル3枚をキープしたものの土地しか引かなくて負けたり、あともう1マナあれば、という場面で土地を引かず負けたりすることはよくあります。

また、リミテッドで片方の色しか出ないこと、モダンの「青単マーフォーク」ですら単色デッキにも関わらず青青のマナが捻出できないなんてのもあるあるです。

色を増やせば土地の枚数の事故に加え、色事故をするリスクも増えてしまいますね。

実際に僕はプロツアー『戦乱のゼンディカー』で土地26枚の「マルドゥ」で参加したのですが、構築ラウンドで6ゲーム連続土地3でストップして一瞬で0-3してしまいました。

わざわざ異国の地まできて土地事故連発してドロップするのは悲しかったですが、これは仕方のないこと・マジックというゲームの宿命なので怒っても仕方ありません。

よく事故って不機嫌になる人がいますが、デッキは事故るものです。たしかに事故るとゲームが成りたたず、決して面白くないです。誰だって事故って負けるといい気はしません。ですが、人間が目の前にいるのです。世間からどう見られるのか、意識しておくにこしたことはないでしょう。

物に八つ当たり、なんてのはいくらなんでもNGですよね。

また、事故った側ではなくその対戦相手側も、考えて発言した方が良いでしょう。

昔、土地が2枚で止まって数ターンに渡って8枚以上の手札をディスカードして負けた時、対戦相手の方に「事故ったんですか?」と聞かれたことがあります。

その場では僕も強がって「いえ、ドブンです」と発言しましたが...数年たった今でも、対戦相手が何を考えてそのような発言をしたかがわかりません。

対戦相手が事故ってゲームに勝った時は、このように無理して会話しようとせず、申し訳なさそうな顔だけ適当にしておいて、リザルトを「お願いします」って書いてもらってすぐに席を立つ、というのが無難ですね。

 

 

「勝った後に相手に手札の自慢をしない」

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「投了します。」って言いながら手札を見せてくれる人がいますが、そういう時はだいたい土地しかないか、土地がなくて何も唱えられないかですし、そもそもゲームに負けているので問題ないと思います。

で、タチが悪いのが勝った後に「まだこんなスペル余ってるんで、余裕で勝ってますけど」みたいな顔で手札見せてくる人です。

ひどい人になると、ゲーム中に突然相手に手札見せて「もう絶対負けないんで、投了してもらっていいですか?」って言いだしたります。

まあ実際勝っているんですけども...これは格闘ゲームでいう「死体蹴り」ってやつですね。不快にならない人の方が少ない、というのを覚えておいてください。

対戦相手から「最後の場面、除去持ってました?」とか言われない限り、勝った側が手札を見せる必要はないでしょう。余裕で勝ちましたよっていう、ただの煽り行為にしか見えませんから。

 

 

「貴重な・高価なスリーブは観賞用に」

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僕はまだ言われたことないのですが、周りに「大事なスリーブが痛むので、そのシャッフルはやめてもらえませんか?簡単なカットにしてもらえませんか?」と言われた人が何人かいます。

マジックには、シャッフルをしっかりしてデッキ内のカードの偏りを無作為化しようというルールがあります。

つまり、シャッフルをきちんとすることはプレイヤーの義務であるわけです。

「僕つみこんでいるんで、そのシャッフルされると順番かわるのでやめてもらっていいですか?」というのと、言ってることは大差がないレベルになってしまいます。

好きなキャラのスリーブが傷むのは嫌だという人は、実戦におけるキャラスリ使用は避けたほうがいいです。

そして、スリーブはあくまで消耗品ですので、ある程度傷んだらおとなしく買い替えましょう。

 

 

「観戦中にリアクションを取らない」

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大会中に他人のゲームを観戦するのは自由な場合が多いです。僕も観戦することはありますが、ここで大事なことを一つ。

観戦中に、プレイヤーが引いたカードがわかるようなリアクションをとらないようにしましょう。

スペルを引かないと厳しい場面でドローが土地だった場合に、引いてないのがすぐ顔に出てる人もいますし、土地の時点ですぐ立ち去る人もいます。

また引いたカードを小声(本人はそのつもり)で言っているのも、シーンとした会場では結構声が響いて対戦相手にばれてしまうことがあります。

ギャラリーのリアクションで相手の手札を読むのは、もはやマジックではないので...なるべくゲームが決まるその瞬間まで、リアクションをとらないようにしましょう。

 

 

いかがでしたか。

これ、自分にあてはまるなぁと思った方。今ならまだ間に合います!

もう大人なんやから、感情のままを態度にあらわすのはやめましょう。

賛否両論あると思いますが、これでも記事全文はかなりマイルドになっています。

原文は思うがままにストレートに書いていますので、読みたい方は直接はまちまで。この記事への叩きも上等、ご意見待ってます。

それでは快適なマジック環境をこの日本に作るために、みんなも綺麗なジャイアンを目指しましょう。