輝く群れ/Shining Shoal
タグ:Card of the Day, MTGシングル, Shining Shoal, 岩SHOW, 神河謀叛, 輝く群れCard of the Day -今日の1枚- 2016/07/13
輝く群れ/Shining Shoal
このコラム。大事なのは、各色のカードをバランスよく取り上げることだと思っている。が、それを実行できているのかはわからない。まだ連載を始めて1年やそこらの頃にどの色のカードを紹介したかカウントしてみたことがあったが、1位は緑、2位は黒、あとは横並びだったように記憶している。そこから意識して青や白のカードも紹介するように書いては来たが...○○ウィークって形でやると高確率で足を引っ張るのが白という色。この色は他の4色よりも高貴・清純・潔白、なカードが多くて...色自体のテーマが非常に強く、緑や黒のように融通が利かずにお題に取り上げづらい、というのが偽らざる心境である。もうそろそろ1000枚に届くくらいカードを紹介してきたが、果たして今この色のバランスはどうなっているのか。2時間くらい暇がある人はカウントして教えてくれたら...GPの松屋くらいなら奢るよ!
で、今週の「ヤツらは群れでやってくるウィーク」も...白いカードを最近めっきり紹介していないことに気付いて、なんか良いカード無いかな?と思考を巡らせた時に2番目にこの《輝く群れ》が出てきてくれて助かったというね。ちなみに最初に出たのは《エイヴンの群れ》だ。バニラより書くことがないってぇ!とにもかくにも、《輝く群れ》について紹介しよう。
白白Xという重めのマナコストで、このXが大きい値でないと効果を発揮しないカードでもある。まず、対象を1つ選ぶ。Magic Onlineユーザーも今後このカードを使う事があるかもしれないので、これをしっかり念頭に置いておくように。口語でどうプレイしたいのか説明できるリアルと違って、クリックがすべてだからね(だからMOは苦手だ)。で、対象を決定したら今度は発生源を1つ選ぶ。注意してほしいのは、この発生源を選ぶアクションは対象を求めていないこと。つまり《真の名の宿敵》や《引き裂かれし永劫、エムラクール》といった発生源を指定することが可能だ。で、発生源を選び終わったらこの呪文の役目は終了。後はこのターンに、その発生源があなたやあなたのクリーチャーに与えるダメージをX点、最初に対象に取ったクリーチャーかプレイヤーに移し替えるという作業が自動的に行われる。白にちょくちょくある、ダメージ反射系のカードだ。
先に述べたように、X=1なんかで使っても美味しくはない。この値はなるべく大きくして、より多くの被害から自軍を護りつつ敵側にダメージを与えたいところ。この呪文を支えてくれるのが、ピッチコストの存在。これはマナを支払う代わりに、白のカードを1枚手札から追放して唱えてOKという、所謂代替コストというやつ。この追放されたカードの点数で見たマナコストをXとしてこの呪文を解決する。重ければ重いほど、奇襲性や防衛力も上がるというわけだ。このように追放したカードのコストを参照するX呪文のサイクルが『神河謀反』の「群れサイクル」だ。いずれもイラストに金魚のような小型の浮遊する生き物の群れが描かれているのが特徴だ。この《輝く群れ》の場合は、妙に出っ歯な金魚が小さな掛け軸のようなものを手にぶら下げ、《沈黙の歌のずべら》の周りを輝きを放ちながら飛び回っている。この群れが護法を行っているイメージだろう。
カードとしてはなかなか使えるものなので、モダンなどで目にすることもあるだろう。使うのは軽いが点数で見たマナコストは大きい《幽体の行列》なんかが相性良し。こんなものはケアしてもしきれないので、使われたらしょうがないと思って諦めよう。ただ《土着のワーム》で15点跳ね変えずぞ~なデッキを作っても絶対に強くはないので、その辺も気を付けるべし。
日本語版はテキストが「あなたに与えるダメージ」となっており、他の言語版の完全下位互換になってしまっている。誤解を避けるためにも、トーナメントには英語版を持っていくのが丸いのかもね。