十二の瞳/One Dozen Eyes
タグ:Card of the Day, MTGシングル, One Dozen Eyes, ミラディン, 十二の瞳, 岩SHOW, 統率者2013Card of the Day -今日の1枚- 2016/07/12
十二の瞳/One Dozen Eyes
"増呪"というキーワード能力が『異界月』にて登場する。白黒赤という珍しい組み合わせがこの能力を共有しており、それらのカードはいずれもエルドラージ化に立ち向かうイニストラードの人々や、プレインズウォーカー達の姿が描かれている。テキスト欄には2つ以上のモードが書かれていて、そこから1つ選んで使う。...だけでも良いけど、追加のコストを払ったらもう1つモードを選んでOK、最大で追加コスト2つで3つの効果が得られるというデザインになっている。いずれも、全コスト支払えばそれに見合った効果を得られるものになっているので、スタンダードでこれらが使えるのか否か、期待したいところ。
その増呪と名前が似たキーワードが過去にもあったことをご存じだろうか。"双呪"がそれだ。増呪と同じく、2つのモードから1つ選ぶか、あるいは追加コストを支払ってカードに書いてあるモードをすべて解決するかを選ぶという...まさしく増呪のご先祖様。この能力を持つカードはあまり活躍することはなかった。最も有名なので《歯と爪》があるが、後は何とも...リミテッド向きだったね。《刈り取りと種まき》に《とげの稲妻》なんかはシブいカードだったけどもね。この能力の英名はEntwine。Twinが含まれるので双呪と訳されたのだとは思うが、Entwine自体は絡み合うという意味であり、2つのモードを混ぜちゃおう的な意味合いだったのだと思う。能力自体も、2つのモードを両方選ぶのではなく書いてあるモードをすべてのモードを選ぶと記されているので...もし後に3つ以上のモードを持った双呪カードが出ていればどうなっていたのか、興味深いところではある。
パワフルカードの《歯と爪》も勿論好きだが、個人的には《十二の瞳》も奥ゆかしいものだと思っている。このカード名、まるで短編小説のようで素敵な響きだ。カードとしては、6マナで5/5のビーストを1体出すか、1/1の昆虫を5体出すか、あるいはその両方を選ぶ。6体のクリーチャーで、瞳が12個というわけ。どちらのモードでも、マナ効率はそれほど悪くない。基本的には除去1枚でおつかれとなってしまわない分、昆虫5体の方が安定して活躍させることが出来るが...突破力が必要な場面も勿論あるだろう。このカードの双呪コストは、まさかの緑緑緑。⑤緑緑緑緑って、爆裂重いやんか!効果がよりすごい《歯と爪》と同じ9マナでマナ拘束キツすぎるって、すごいね。というわkで、この呪文を双呪状態で唱えた経験のあるプレイヤーは数少ないことだろう。ただ、撃ってしまえば合計10点分の打点を得られる。これ1枚でガラリと戦況を覆す...というほどではないが、なかなかそこそこエゲつないので、お暇なときにでも。このビーストと昆虫が同じような顔してるのは何なのかね。そういうところも含めて、大好きなカードです。