死の歓楽者/Dead Reveler
タグ:Card of the Day, Dead Reveler, MTGシングル, ラヴニカへの回帰, 死の歓楽者Card of the Day -今日の1枚- 2016/08/22
死の歓楽者/Dead Reveler
過去に二度、マジック・チャレンジイベントなるものに参加させてもらっている。プロツアーやグランプリのような競技マジックとは違って、一般のプレイヤーや、まだトーナメントに参加することが難しい人たちがマジックをカジュアルに楽しむことが出来るイベントであり、知らない人と組んだチームメンバー複数人で目標へ向かって頑張る・ハードルの低いカジュアルリミテッドでいろんな人と沢山ゲームを行うなど、マジックを楽しむのであればこの上ないイベントとなっている。また開催されたらゲスト参加出来たら良いなぁなんて思いつつ...久しぶりの再開となる当コラムでは、「エンジョイ・ウィーク」と題して楽しんでいるヤツら、シチュエーションをカード化したものを紹介していこうと思う。
1枚目は《死の歓楽者》。名前が剛球ストレート、死という概念そのものを楽しむクレイジーマザー○○ッカーなヤツだ。ラクドス教団はとにかく盛り上がることを各自が思い思いのまま行う、人格崩壊系エンジョイ集団。クラブでパーティーを行ってどんちゃん騒ぎすることは日常茶飯事で、その娯楽の果てに他者や自らが死ぬことも止む無しと考えている。この《死の歓楽者》も、そんなイカれたヤツの成れの果てのゾンビなのだろう。「パーティーの盛り下げ役」とまで言われており、コイツが絡むとまず死人が出ると見て間違いない(ラクドス教徒はそれでむしろ盛り上がりそうだが)。
3マナ2/3と、同じゾンビの先輩である《スケイズ・ゾンビ》が泣きながら土に還る基本性能に、プラスで1つ能力を持っている。それが"解鎖"だ。戦場に出るに際して+1/+1トークンが1つ置かれた状態で出してもOK。その代り、これらのクリーチャーはカウンターが乗っている限りブロックには参加できない、というもので...サイズを取るか、攻防両方で安定した運用を取るかの二択を持ったクリーチャー達として解鎖持ちはデザインされている。3マナで3/4となればなかなかのサイズで、3ターン目に出したのであればしばらくの間ガシガシと攻撃していけるだろう。ブロックに参加できない、というデメリットがあるものの『ラヴニカへの回帰』におけるこのサイズは5マナくらいのクリーチャーには対抗していけるし、《巨大化》のようなコンバットトリックを絡めれば一方的に討ち取ることも出来るだろう。その代償として、接戦になった際にブロックに回せないわけだが...もしこのゾンビを後から引いてきたということならば、解鎖させずに普通に戦場に出すことでブロッカーとしての仕事をさせることだって可能だ。融通の利くカードってのは素晴らしい。
数あるゾンビの中でも3マナ圏としては優秀なサイズではあるのだが...やはり能力が押しに欠けるため、構築シーンでの活躍は見られなかった。リミテッドではラクドスorゴルガリ、あるいは黒絡み3色のデッキを組む際には重宝したものである。ラヴニカドラフトもまたやりたいなぁ。