大歓楽の幻霊/Eidolon of the Great Revel

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Card of the Day -今日の1枚- 2016/08/27

大歓楽の幻霊/Eidolon of the Great Revel

大歓楽の幻霊/Eidolon of the Great Revel

大歓楽の幻霊/Eidolon of the Great Revel

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大歓楽。歓楽街というフレーズは耳にしたことがあっても、大歓楽街など聞いたことがない。よっぽど楽しいものなのだろう。「エンジョイ・ウィーク」の最後を飾るに相応しい、歓びと楽しみに満ちたカードを紹介しよう。

 

幻霊と名の付くクリーチャーはいずれもスピリットで、『ディセンション』のコモンサイクルとテーロスブロックに多数存在するクリーチャーとに分かれる。《大歓楽の幻霊》はその後者に属し、これらは皆エンチャント・クリーチャーと2種類のカードタイプを持っているという共通点を有している。エンチャントでありクリーチャーであるということで、対策のされやすさが2倍になってはいるのだが、その代償を払うのに値するシナジーが見込めたり、スペックに優れていたりとセールスポイントは有している。これらの幻霊の中で、最も構築シーンで活躍したのがこの《大歓楽の幻霊》だ。

 

2マナ2/2と扱いやすいスペックに搭載したるは、同じく2マナのエンチャントである《紅蓮光電の柱》と同一の能力。3マナ以下の呪文を唱えたプレイヤーに2点のダメージを与えるという誘発型能力だ。これは...初見でその強さに腰を抜かしたものである(オーバーに書いているが、強さに驚いたのは事実)。特に世代的にも《紅蓮光電の柱》を知っており、それがストームをはじめとしたコンボデッキなどに対して絶大なる効果を持ったカードであることも把握して...そして、これがただ置いただけでは何もしないカードとなりかねないということを知っている人間としては「紅蓮光電に手足が生えたか」とたまげたのだ。

 

《紅蓮光電の柱》のただ置いているだけでは何もしないという弱点を、クリーチャーとなって殴りに行けるようになったことで完全にカバー。パワー2で殴られ続けて問題のないデッキの方が少ないので、まあまず何かしらの除去で対処はされる。その除去が3マナ以下だったら、2点のダメージを与えることになる。出して即除去されても、1:1交換+αだ。う~ん、良いカードになったなぁ。

 

勿論、良いことばかりではなく、紅蓮光電と同じく自身もこの能力の影響を受けるので、それが命取りになることも。モダンのバーン同型対決で、これが睨み合ってしまうともう地獄だ。先に刀を抜いたほうがバラバラになる、チキンレースの始まりだ。あるいは対戦相手が4マナ以上の呪文ばかり扱うデッキだった場合は、ほぼただの熊(デメリット付き)になったり。

 

その扱いやすさと能力の強さから、モダン及びレガシーのバーンデッキでは必需品となっている。ヴィンテージでも1ターン目に出してやれば地獄を見せつけることがあるとか。今後も、赤いデッキを愛する人間にとっては大いなる歓びと楽しみをもたらしてくれることだろう。イラストのサテュロスやケンタウルスの体型がなんか子どもっぽくて、かわいらしいのもポイント。スタンダード現役当時は大変いじめられたが、嫌いになれない1枚だったなぁ。

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