楽園の秘密/Secrets of Paradise
タグ:Card of the Day, MTGシングル, Secrets of Paradise, コンスピラシー, 楽園の秘密Card of the Day -今日の1枚- 2016/08/24
楽園の秘密/Secrets of Paradise
楽園と聞いて、何が浮かぶか。僕はやっぱり、南国の風景かなぁ。サンゴ礁に遊ぶ魚、どこまでも青く澄み渡る空に海、ビーチに寝そべり昼寝、沈む夕日を眺めたら夜は肉にロブスターにフルーツに酒、最高だ。熱帯雨林で鳥や小動物たちが歌い踊る光景なんかも楽園感あるな。いずれにせよ、色彩に満ちた世界なイメージがある。パラダイスに住まう《極楽鳥》も何でも色マナを生み出せるしね。
というわけで今日の1枚は《楽園の秘密》。そう、策略カードだ。今週末に発売される『コンスピラシー:王位争奪』に合わせて、それっぽいカードを紹介しようかなと。エルフの探検家であるセルヴァラは、ブレイゴの任を受け高層都市パリアノより地上に降り立って、下層部の未開の原野を探索した。その時の様子をカード化したものだろう。カエデのような大きな落ち葉がひらひらと舞う中、たくさんの荷物を背負いながら腰を下ろして、何やらメモを取るセルヴァラの姿が描かれている。地上の楽園の秘密を、そこに記しているのだろうか。手に持った羽根ペンが虹色の輝きを放っており、もしかしたらこれが《極楽鳥》のものなのかも。
このカードの能力自体も《極楽鳥》っぽく、クリーチャー1体に好きな色マナを生み出す能力を授けるというもの。ゲーム開始前にこれを裏向きで統率領域に置いておき、付箋か何かにカード名を書いておく(カードに貼りつけて一緒に裏返しておくのがベスト)。その後、好きなタイミングでこれを公開してもOKという能力が"秘策"カードだ。策略カードの中でもその時が来るまで効果がわからない、ワクワクドキドキカード。それらの中で、この《楽園の秘密》は指定したクリーチャー名のカードにこの能力を有する。秘めておくことにどれぐらい意味があるのかというと...これが結構ある。まず、開幕からオープンでという形だった場合、まずデッキに採用されているカード=色がバレてしまう。また、2ターン目にポッと出てきた細かいクリーチャーなんて基本は無視すればよいが、それが5色のマナを生み出すカードだった場合、すかさず除去されてしまうことだろう。静か~に2ターン目に出したなんでもないようなクリーチャーが召喚酔いが解け、誰も妨害できないタイミングでマナクリーチャーだったということを明かしてマナブースト...という動きはなかなか。あなたがコントロールする同名のクリーチャーはすべてこの能力を得るので、それらを複数体並べてからこれで秘密を明かして一気にマナブーストなんて動きも出来るだろう。
面白いカードではあるのだが、策略は構築戦では用いることが出来ない。使うのであれば、『コンスピラシー』『コンスピラシー:王位争奪』を用いたドラフトや、自身で作ったキューブドラフトに放り込む、なんかが面白いのかもしれない。使いどころが非常に限られるカードだが、イラストは縦長のとても綺麗なものなので...是非壁紙にでもどうぞ。