BIG MAGIC所属プロ契約!"井上 徹"インタビュー

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前期(2015-2016年期)にBIGsのメンバーとして活躍した井上 徹。

Limits 2010・優勝というタイトル・ホルダーでもある彼は、前期においてあらゆるフォーマット戦に於いてその才覚を如実に示し、一年を通して高いアベレージの戦績を残し続け、遂にシルバー・レベル・プロの称号を獲得!

プロツアー『異界月』では自身初となる11勝を記録し、その実力は今期(2016-2017年期)を以て真骨頂となるのではないでしょうか...
BIG MAGICはそんな期待も込め、井上選手とスポンサー契約を結ぶことに決めました。



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※画像は【MAGIC: THE GATHERING公式サイト】より引用させていただきました。

井上氏の快諾で締結されたプロ契約の開幕にあたり、インタビューを敢行しました。



―... シルバー・レベル・プロ昇格おめでとうございます。
そして、今期はBIG MAGICとのスポンサー契約を結んでいただきありがとうございます。
前期はBIGsとしても一年間活動していただきありがとうございました。今の率直な気持ちを教えてください。


井上「こちらこそありがとうございます!
ずっと目標にしていたプロ・レベルが獲れ、さらにスポンサー契約まで結んでいただけました。
昨シーズンの努力が形になって返ってきて、嬉しい限りです。」



―... 昨年のBIGsインタビューについて少し掘り下げて伺っていきます。(『BIGsインタビュー』)

―...MTGのプレイ暦を「10年くらい」とお答えいただいています。
MTGを始められた経緯を教えてください。

井上「小学生の頃、近所のおもちゃ屋で中高生くらいの子達が遊んでいるのを見たのがきっかけです。
昔のマジック独特の味のあるイラストに惹かれました。
当時はルールを全然理解できず、友達とめちゃくちゃなルールで遊んでましたね(笑)」



―...かなり早くからこのゲームに親しまれていたんですね。競技を意識され始めたのはいつごろでしょうか?

井上「旧ラヴニカ(※『ラヴニカ:ギルドの都』05年10月発売)ブロックの頃に初めて旧PTQを抜けて、プロツアーに参加してからですね。初めてのプロツアーがあまりにも楽しくて、また出たい!という思いから、PTQや各地のグランプリに遠征するようになりました。」



―...リミテッド日本一を決するLimits 2010を優勝されています。
お好きなフォーマットもリミテッドとお答えいただいていますが、どのようなところがリミテッドというフォーマットの魅力でしょうか。

井上「(前もって用意するものはいらないという)手軽さはもちろん、限られたカードでパズルを解くような感覚でプレイ出来るところに魅力を感じます。」



―... 好きなフォーマットに続いて...《対抗呪文》を好きなカードとして挙げられています。コントロール系のデッキが好みなのでしょうか?また最近のカウンター事情についてはどう感じていますか?

井上「《対抗呪文》等の強いカウンター呪文がスタンダードに多く存在した頃は、フルパーミッション(打ち消しやドローを大量に採用し、相手の呪文・行動を"完全に掌握する"デッキタイプ)が好きでした。
最近はカウンター呪文が軒並み重くなって、フルパーミッションと呼べるようなデッキが構築出来ないのは寂しいですね。」



―... プロツアー『異界月』において11勝と、次のプロツアーにも繋がる好成績を収められています。
前期の総合的な戦績をどのように受け止めていますか。

井上「昨シーズンはこれまで目標にしていた「グランプリTOP8」や「プロツアーでの5敗(11勝)フィニッシュ」が達成出来たほか、海外グランプリでもそこそこ安定してプロポイントを獲得出来ました。
総合的に見ても、これまでのシーズンと比べるとかなり良い成績を残せたと思います。」



―... グランプリやプロツアーといった大規模なプレミア・イベント以外に、よく出ている大会や練習場所などはあるのでしょうか?

井上「PPTQでショップの大会に出る以外は、基本的に全てMagic Onlineです。
プロツアー前は(Online上で最新セットが存在しないこともあって)東京や大阪に出向いて練習しています。」



―... 今期参加予定のグランプリはどこでしょうか。海外遠征も積極的にされているイメージがありますが、今のところ予定されているスケジュールを簡単に教えていただけますか?

井上「アジア圏のグランプリは全て参加します。
加えてアジア圏以外のグランプリも可能な限り参加したいと思っています。
直近ではデンバー・ミルウォーキーの2連戦に参加します。」
(※12月2-4日『グランプリ・デンバー2016』、12月9-11日『グランプリ・ミルウォーキー2016』)



―...積極的にアジアのグランプリに参加されるということで、こちらとしても全力で応援させていただきたいと思います。最近はLCC(格安航空会社)の影響などもあり、アジア圏のグランプリへ参加する日本人プレイヤーも増えてきた印象を受けます。今後、海外グランプリへの初遠征を考えているプレイヤーへ向けてなにかアドバイスはありますか?

井上「やはり海外となるとどうしてもハードルが高く感じると思うので、最初は旅券やホテルの手配等を慣れている人に全部お願いする、というのが良いと思います。
僕の方でも、トーナメント会場等で声を掛けてもらえれば喜んでアドバイスさせて頂きます!」



―... 九州勢(出身)として、第一線で活躍されている行弘 賢氏や高尾 翔太氏、加茂 里樹氏らと長い交流があると伺っています。
仲の良い・交流のあるプレイヤーはどういった方たちでしょうか?(BMプロ、BIGs以外で。)

井上「九州出身以外のプレイヤーだと覚前君(※覚前 輝也氏)や玉田さん(※玉田 遼一氏)ですね。
よく一緒に海外グランプリに遠征しています。」



―... BIG MAGIC所属プロの松本 友樹氏、瀧村 和幸氏の両名とは普段交流がありますか?
また昨年交流を深めたBIGsメンバーはいますか?

井上「BIG MAGIC所属プロの二人とは大会で話すくらいで、普段の交流はないんですよね。
住んでいる地域は離れてはいますが、同じBIG MAGIC所属プロとして、これからは積極的に情報交換等していけたらと思っています。

BIGsのメンバーは元々顔見知りが多かったのですが、同じチーム所属となったことでメンバーみんなと一気に交流が深まりました。」



―... 改めてMTGにおける今年の抱負を教えてください。目指すところはどこでしょうか?

井上「まずは現状より1ランク上、ゴールド・レベル・プロを目指します。
BIG MAGIC所属プロとして、これまで以上の努力をもって結果を残したいと思っています。」



―...プレイヤーとしてのみならず、情報発信をお願いすることもあると思います。
記事や動画などについてなにか「これがしたい」というようなことがありましたら教えてください。

井上「これまで記事を書いた経験が全然無く、自分の考え等を文章にまとめるのも苦手なのですが、これを機に記事等にも挑戦したいと思っています。
構築は苦手意識が強いので、出来ればリミテッドの記事がいいですね(笑)」



御回答、ありがとうございました。
BIG MAGICは今年も井上選手の活躍を応援していきます!

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