残酷なサディスト/Cruel Sadist
タグ:Card of the Day, Cruel Sadist, MTGシングル, 基本セット2015, 残酷なサディストCard of the Day -今日の1枚- 2016/10/6
残酷なサディスト/Cruel Sadist
皆はマジック以外にはゲームをするの?僕は...最近はあんまり出来ていないけども、時間がもっとあればPS4やPCのゲームをもっと遊びたいと思っている。ソフトだけ買ってやり込まずに終えてしまうなんてことも増えてしまったなぁ。後は、やはりゲーム配信的なものが増えたというのも少なからず影響を与えているのかもね。自分でプレイせずとも他人がやっているのを観て楽しめる、そんなデザインのゲームが増えてきたのは間違いないと思う。激辛難易度のアクションゲームとかその典型やね。最近は「Super Meat Boy」というゲームの動画を観たが...クリアさせる気0な鬼畜ステージの数々には楽しませてもらった。かわいらしい肉塊を操作する2Dアクションなのだが、実はこのゲームは少なからずマジックと縁がある。
『マジック2015』は様々なチャレンジを導入したが、個人的には「外部デザイナー・カード」がその最たるものではないかと思っている。ウィザーズの開発部ではなく、他のゲームをデザインした著名人にマジックのカードデザインを依頼し、彼らが手掛けた原案を基に作られたカードが、このセットには多数含まれている。この中の1枚が「Super Meat Boy」のデザイナーであるEdmund McMillen氏によって作られている。その原案は「Sadistic Child」。サディストな幼子とでも訳そうか。そのカードは当初こんなものだったらしい。
Sadistic Child (黒)
クリーチャー サキュバス(吸血鬼)
(X)タップ:X点のライフを支払い、これの上に+1/+1カウンターを1個置く。
(X)タップ:クリーチャー1体またはプレイヤー1人を対象とし、X個カウンターを取り除いてX点ダメージ。
1/1
マジックに存在しない種族を指定してきているのが如何にも外部デザインという感じがして、これはこれで面白い。このクリーチャーを少々調節して作られたのが《残酷なサディスト》だ。サディストという点は変わらず、基本的な能力はそのまま引き継いでいるがクリーチャータイプは人間となり、ダメージを与えることが出来る対象はクリーチャーのみに絞られた。カウンターを得る能力もこのままでは特にリミテッドにおいて強力すぎるので、毎ターン1サイズずつしか上昇しないように調整された。
もしそのままのデザインであれば、黒の歴代1マナクリーチャーの中でもなかなかの強さを誇るカードだったことだろう。調整されたおかげで構築では全くその姿を見ることは無かったが、リミテッドでは繰り返し使える除去を内蔵したクリーチャーということで強力なものだった。
パッと見サディストというカード名からは考えにくいかわいらしい容姿をしているが、手にはしっかりと鎌。クリーチャータイプも暗殺者なので、人を殺すことを生業にしている恐ろしい存在であることが窺える。天使の顔、死神の手。皆も月明かりが照らす森で怪しげな美女と出遭っても決して間合いには入らないように!