混沌の霊気/Chaotic Aether
タグ:Card of the Day, Chaotic Aether, MTGシングル, プレインチェイス2012, 混沌の霊気Card of the Day -今日の1枚- 2016/10/15
混沌の霊気/Chaotic Aether
君がプレインズウォーカーだとして、次元間の移動を試みたとする。とくに初めてのプレインズウォークは肉体にダメージを与える程のものであるようだ。霊気の中を移動するというのは彼らやエルドラージ以外には耐えられないことのようだ。僕らの次元での飛行機の旅とはわけが違うものだろう。飛行機で移動していても、気流の乱れに遭遇して機がグワングワンと激しく揺さぶれることがある(あの時いつも覚悟を決めているのは内緒だ)。プレインズウォーカー達も、気流ならぬ霊気の乱れに遭遇することはあるのではないだろうか。それを裏付けるカードがこの《混沌の霊気》だ。
そう、このコラムでも遂に通常のカードの枠を飛び越えて「定形外のカード」と呼ばれるものを紹介することに。テーマ的にも噛み合う1枚だし、そろそろ...良いかなと。ネタ切れとかでは決してないぞ!(ここ大事)。《混沌の霊気》は現象/Phenomenaカードと呼ばれるもので、プレインチェイス戦でのみ用いることの出来るカードだ。これらマジックのカードよりも二回りほど大きく、同フォーマットでは次元カードと共に次元デッキを構築するパーツとなる。現象カードは、例えば次元デッキを1つで共有するルールの場合、前40枚の次元デッキの中に参加プレイヤー人数×2枚だけ入れることが出来る。プレインチェイス戦はこの次元デッキを捲ってマジックの背景世界の舞台である様々な次元を渡り歩き、それぞれの次元の環境に影響を受けながら多人数戦を行うものである。次元によってはクリーチャーがすべて速攻を得たり、アップキープを迎えるたびにプレイヤーがダメージを受けたり...そんな次元を渡り歩く際に用いるのが次元ダイスだ。各プレイヤーは1ターンに何度でもこのダイスをふることが出来る。その際に必要なコストは、このターンに自分がすでにダイスをふった回数×1マナだ。つまり1回目は無料、2回目以降はお題を頂きますよというシステムである。この次元ダイスにはプレインズウウォーカー・シンボルが一面のみに印刷されている。これを出すことが出来れば、現在いる次元から次の次元へと戦いの舞台を移すことになる。
この次元ダイス、残りの面は...四面が空白で一面がカオス・シンボルだ。カオスが出ると、その次元ごとにカオスなイベントが起きる。全員が被害を被ったり、一人が大幅な利益を得たり。まさしくパーティーゲームであり、これを炬燵でワイワイやるのが楽しいのだ。で、今日の1枚に話は戻って...《混沌の霊気》は現象カードで、このプレインズウォークの合間にペロっと捲れてその効力を発揮する。このカードの場合、次の次元カードにとどまっている間は、次元ダイスの空白の四面もすべてカオス・シンボルになるという効果が働く。そのまま次元デッキのトップを捲って、新たなる次元でカオスな宴の始まりだ。6分の5混沌とかいうとんでも状態、カオスを出して暴れなきゃ損!君の旅が驚きと喜びに満ちたものにならんことを!