上天のしみ/Tainted Aeher
タグ:Card of the Day, MTGシングル, Tainted Aeher, ウルザス・サーガ, 上天のしみ, 第7版Card of the Day -今日の1枚- 2016/10/14
上天のしみ/Tainted Aeher
「霊気ウィーク」一発目の《アゾリウスの霊気魔道士》回で霊気というものは次元と次元の狭間を埋める物質であり、クリーチャーはこれを経由して世界中の我々の元に召喚されていると綴った。その設定をうまくカード化しているのはこの1枚、《上天のしみ》だ。上天とは前回でも述べたように霊気の旧訳。『ウルザズ・サーガ』はそのタイトルが示すようにウルザという旧世代で最も有名なプレインズウォーカーと、彼の宿敵であるファイレクシアとの戦争の始まりを描いたセットだ。ファイレクシアの法務官、ギックスはドミナリア各地にその姿を現していたようだ。ウルザの人生を決定づけた因縁の地《コイロスの洞窟》にてウルザとギックスは遭遇し、戦闘を行っている。ギックスが次元間を移動する際には、彼はプレインズウォーカーではないのでポータルを利用している。これは自然に出来上がった次元と次元を繋ぐ道のことであり、科学力に優れたファイレクシアには人口のポータルも存在する。ギックスはそれを用いて、侵略すべき地の視察を行っていたのだろう。このポータルを経由して姿を現したギックスの姿が描かれているのが《上天のしみ》。ポータルの出口が形成された際に、周囲の地形が破壊されるというのがギックスの好みの仕様のようで、カードとしてもクリーチャーを召喚した際の霊気によって周囲の環境が破壊・汚染されることを表現している。クリーチャーが戦場に出る際に、そのコントローラーは土地かクリーチャーを1つ生け贄に捧げなければならない。これはなかなかに痛手で...既に戦場にいるクリーチャーを除去すれば、対戦相手は後続を出さざるを得ない・そうすればパーマネントが削られてしまうというジレンマに陥ってしまう。どうせならギッチリとパーマネントを攻め続けて行動不能まで追い込んでやりたいものだ。
『第7版』ではイラストが変更され、Aetherが霊気よりは上天により近い意味合いの設定へと変更されている。天使が住まうような天空の世界には、邪悪なオーラが染み出すポイントがあり、そこに迷い込むと骨まで溶けてしまうとのこと。恐ろしや。